1−5 外断熱工法の場合の結露処理   


 勿論外断熱の場合も、上記と同様の問題点があるのですが、その多くは施工ノウハウで解決出来ます。
 元々、躯体コンクリート全体を断熱材で外側から覆う事が基本的な考えですから、躯体の局所的な温度変化は、非常に少ないと言えます。
 しかし、一般的な建築物の場合、ベランダ、外階段、庇など、コンクリートで作り且つ構造的に躯体と接合していなければならない場合が考えられます。
 さらに、外壁の仕上材料と躯体の間に断熱材が入るために、何らかの方法で外壁仕上げ材を躯体から外部に持ち出して固定しなければなりません。
 こう言った部分に何の対処もせずに放置しておくと、その部分が熱橋となり、そこから熱が逃げたり、躯体コンクリートと室内の温度差を生む事になります。
 外断熱工法のメリットをいかに生かすかは、この熱橋をどれだけ少なくできるかに依ります。
 この熱橋の処理と共に重要なのは、外壁面に取り付ける断熱材の性能維持です。
 従来工法と同様に、外断熱工法でも断熱材と躯体面の境界部分には、微妙な温度差が生まれますから、その部分の結露の発生は考慮せねばなりません。
 しかし、その結露はあくまで躯体の外側の問題であり、内壁面で発生するよりも処理はし易いのです。
 外側に設置する断熱材に水に強い材料を使い撥水処理をするだけで、断熱性能の維持は可能です。
 又結露を発生させないために断熱材付近に空気の流通を取る事も有効です。外断熱工法ならば、このような通気も比較的簡単に導入出来ます。
 以上のような点で、従来の内側に断熱材を設置する工法よりも、外断熱工法は有利なのです。