1−6 外断熱工法のもう一つのメリット   


 それでは、従来工法を利用して、内側の断熱材を躯体の内側すべてに設置すれば、ほとんどの結露の問題がなくなるのではないか、と思えます。
 ところが前出の断熱材と躯体コンクリート界面の温度差の問題の解決が出来ず、やはり部分的な結露は免れないと思われます。
 それと、外断熱工法のもう一つ大きなメリットである、省エネルギー性能を失う事になってしまいます。
 外断熱工法は、コンクリートの躯体を蓄熱層として利用している事は既に述べましたが、このメリットとは、一旦消費した空調エネルギーを逃がさない事なのです。
 つまり外断熱工法では、温度調節に利用したエネルギーを、躯体コンクリートが、あたかも魔法瓶のごとく包み込み、逃がさないのです。
 又、外気温の変化が室内に及ぼす影響が少ない事もあって、空調に使用するランニングコストが驚くほど少なくなります。
 日本の外断熱の本場である北海道では、夏場のクーラが不要で有る事が外断熱工法の一つの条件ともなっているようです。
 さすがに、当社の地場である近畿地方ではそこまでは無理でしょうが、空調設備の縮小やランニングコストの縮小は、十分に期待出来ます。