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放送日 平成25年3月17日(mp3形式音声ファイルはこちら→) (現在公開していません)
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。

タイトル: 下京町衆倶楽部と龍谷大学辻田素子ゼミとの出会い
概要: 龍谷大学経済学部辻田ゼミよりお若い二人をお招きし、下京町衆倶楽部と辻田ゼミの出会いとその活動についてお話しをいただきました。
出演者: 古:古川 裕之君 龍谷大学経済学部辻田ゼミ2回生
蔵:蔵下 啓太君 龍谷大学経済学部辻田ゼミ2回生
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
絹: “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た京都の元気なまちづくりびとの紹介や、その活動の最前線をご紹介しております。
いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。

■今日は若い学生さんお二人がゲストです
絹: さて、本日のゲストは、お若い方お二人をお呼びしております。
お二人とも龍谷大生で、まず龍谷大学古川君。
古: こんにちは。龍谷大学経済学部辻田ゼミ二回生の古川裕之です。
絹: はい。続きましては蔵下君。
蔵: 龍谷大学経済学部二回生辻田ゼミの蔵下啓太です。よろしくお願いします。
絹: はい。ということで、この3人で今日はお話を進めさせていただきます。
今日のタイトルどうしましょうか。ちゃんと決めてなかったかな(笑)。
では今日のタイトルを申し上げます。「下京町衆倶楽部と龍谷大学辻田素子ゼミとの出会い」と題してお送りします。
では緊張感をほぐすためもありまして、ゲストに他己紹介をやってもらいましょう。

古川君、蔵下啓太とはいかなる人物なりや(笑)。短く答えよ。
古: とてもクールで、僕より背も高いし、男前です(笑)。
蔵: とんでもないです(笑)。
絹: まあ、いわゆるイケメン顔やな。はい、ありがとう。
さあ、蔵下君。今度は君の番で、古川裕之とはどんな人物だ?
蔵: トークとかもうまいし、言うならゼミの中の二回生のリーダー的な存在ですね。
絹: あ、そうなの。
古: いいえ(笑)。

■下京町衆倶楽部にやってきたゼミ生たち
絹: ほほう。なるほどね。はい、ありがとう。
リスナーの皆さんにご報告申し上げます。
下京町衆倶楽部というものがあります。下京区に在住される方、あるいは下京区に職場を持っている方、下京区が大好きだという人が(ひょっとしたら100名近くかな)集まって、それぞれのチームに分かれて、下京の問題を掘り起こして、下京を暮らしやすく、住みやすくしたいねという思いで、下京区長さんの声かけで下京区役所とともに動いています。
その中に龍谷大学の経済学部辻田素子ゼミのゼミ生たちが、入ってきてくれた。
四回生から三回生くらいですかね。
古: 今現在は、四回生は活動していないんですが、三回生と僕たち二回生が活動しております。
絹: だいたい四回生は忙しくってね、就職で。
古: そうですね。はい。
絹: 実はかく言う私も、下京町衆倶楽部のメンバーでございまして、下京町衆倶楽部のまちの縁側チームのチームリーダーを務めております。
で、そこのおっさんやおばさんだけでは戦力として弱い。
ですから辻田素子ゼミの四回生の山内加奈さん。
古: 現在三回生で、4月から四回生ということになります。
絹: そっか。山内さんまだ三回か。
その山内加奈さんという人に学生サイドのサブリーダー、それからもう一人、おじさん側のサブリーダーを近藤宏さんという40代50前くらいのおじさんにお願いをしました。
そこで私たちは辻田素子ゼミと出会ったわけですが、彼らの動きが面白い。
いろいろ変わったことと言いますか、なかなかの着眼点のことをやっているので、今日はゲストに来てくださいということで、お呼びしました。
そういうのが今日の番組の下敷きでございます。
それでは第一章、エピソード1、行きますか?
エピソード1は、主に蔵下君にインタビューしますので、よろしくね。
蔵: よろしくお願いします。

■第一章 まちの縁側シンポジウム
 ●実際にまちの縁側を運営する人たちの話を聞きました
絹: 龍谷大二回生の経済学部の辻田素子ゼミでは、2月17日にキャンパスプラザで面白いシンポジウムをやってくれました。
その場に行ったことのない人、リスナーの皆さんに、蔵下君の口からシンポジウムの概要について、バクっと説明してもらえませんか。
蔵: シンポジウムの内容は、第一部と第二部に分かれているのですが、第一部は僕たちの一つ上の三回生の人たちが全体的な縁側の内容について、まず説明し、第二部のほうは、二回生であるぼくたちが個別の縁側について話していくという内容になっていました。
絹: そうでしたね。第一部と第二部に分かれた二部構成で、第一部のパネルディスカッションに私も呼んでもらったんですよね。
蔵: はい。
絹: 私と『ハルハウス』のご主人の丹羽國子先生と、それから誰だっけ。
古: 立命館大学の大学院の・・・。
絹: 先端科学なんとかっていうところの博士課程の人でしたよね。
古: 小林さんという方です。
絹: それと小辻さんという同じ学校の人と、それと一番年かさの人はなんという方でしたっけ。
古: 『島原ふれあいクラブ』の代表でいらっしゃいます駒井義弘さんに来ていただきました。
絹: その5人がパネルディスカッションで・・・。
パネルディスカッションといっても、あれうまかったね、進行の三回生(笑)。
質問を一個ずつ用意していて、それに答えて。
そしてみんな年をとってくると話が長いじゃないですか。長い話になると誰かがチーンとか、やってたね。
古: ああ、そうです。
絹: タイムキープが上手でした。
古: ありがとうございます。

 ●そもそもまちの縁側って、なに?
絹: テーマは何だっけ?まちの縁側?
両名: はい、そうです。
絹: そのまちの縁側を運営している人たちがそれについて、あるいはそれを研究している人たちが発言をするというのが、第一部だったですかね。
両名: はい。
絹: という第一部は、あなたたち、古川君蔵下君の一つ上の人たちが主に第一部を仕切りました。
そこでもう一回、第一部のことについて復習をさせてください。シンポジウムのテーマ、一部二部を通しての、通しテーマというかタイトルはなんでしたか。
古: 「まちの縁側とは何か」ということについて、改めて来場者の皆様と一緒に考えていこうというものです。
絹: なるほど。リスナーの皆様には、何度もこの番組では特集をしてまいりましたけれども、実はわかったようで、よくわからないのが、『まちの縁側』という言葉なのかもしれません。
“まちの縁側”という言い方をしたり、“地域の居場所”という言い方をしたり、それから“サードプレイス(第三の場所)”という人もいるし、“駆け込み寺”など、色んな定義の仕方があって、定義の仕方すら難しいという言葉ですけれども、それを、“まちの縁側”という言葉をみんなで考えましょうというシンポジウムでした。

 ●『島原ふれあいクラブ』のこと
絹: さあ、第二部へ行きましょうか。
このシンポジウムの第二部こそが、あなたたち二回生が中心になって仕切ったやつですね。
では蔵下君、第二部の説明をバクッとしてくれますか。
蔵: そうですね。第二部は三つの縁側を紹介しまして、ひとつ目が・・・。
古: 駒井義弘さんがされている『島原ふれあいクラブ』の紹介をさせていただきました。
絹: 駒井さんというおじいさんですよね。蔵下君は駒井さんと会ったことはある?
蔵: シンポジウムで初めて会いました。それ以前は会っていないですね。
絹: 駒井さんというおじいさんがどんなことをされているか、説明できますか?
蔵: 当日になって初めてお会いしたので、まだ自分ではわかりきれてないですね。
絹: そのゼミの仲間とか先輩とかで、『島原ふれあいクラブ』のクリスマスパーティーなんかに行って、大活躍だというようなうわさを聞いてる?
蔵: それはちょっと小耳に挟むくらいですね。
絹: じゃあ、古川君のほうは実際に行っているので、『島原ふれあいクラブ』の概要をリスナーの方に少し説明してください。
古: はい。
ここは月二回集まれるようなスペースがありまして、そこに地域の方々、特に高齢者の方々なのですが、そこに集まって、この中も二部構成でイベントが行われています。
で、前半は文化的な講演と称しまして、色んな専門家の方々に来ていただいて、文化的な話をしていただく。
そして後半はカラオケをするという内容になっています。
絹: うん。ものすごい年齢構成なの、知ってる?
古: はい。
絹: 駒井さんが70代ですよね。それで一番若いらしいです。
なんかそんな話されてましたよね。
蔵: はい、そうですね。シンポジウムのとき、そういう話をお伺いしました。
絹: で、地域の一般の方からプレハブみたいな場所をお借りして、結構地道なたくさんの活動をされているというのを聞きつけて、龍谷大生たちが調査に行って、それも地図におとしてくれたんですよね。
蔵: はい。
絹: さあ、もう一回蔵下君に聞きますよ。他に第二部で紹介したのはどこですか。
蔵: えっと・・・
絹: 今、蔵下君が古川君にSOSのサインを送りました(笑)。
蔵: 名前が出てこなくて(笑)。
絹: 『おてらはうす』は行った?
蔵: 行ってないです。
絹: じゃあ、行ってない所を説明してもらうのは、可哀想やから、第二部のシンポジウムでは登場しなかったけれども、蔵下君が実際にフィールドワークと言うか、訪問した“まちの縁側”という場所について、いくつか説明してもらえますか。

 ●『かたりば朋』のこと
蔵: 一番最初に行ったのが、『かたりば朋』で、僕は二回行っているんですが、そこに行った時の感想は、内装的には食堂なんですが、雰囲気的に食堂ではないっていうことなんですね。
二回行ったうち、お客さんに会ったんですけど、そのお客さんが全員同じ人だったんです。
絹: ということは、常連さんというか、よう来てはる人がいはると。
蔵: 常連さんが来ていて、そこで地域のコミュニティとか、地域の人々の安否確認をしているのではないかと感じました。
絹: するどい!二回しか調査に入っていないのに、それを感じ取ったというのはなかなか感覚的に鋭いのではないでしょうか。
蔵: はい。
絹: 古川君は今の説明に補足はある?
古: もうほとんどみんなが同じような感想を得るのではないかと思います。
絹: リスナーの皆さんに私から補足しますけれども、『かたりば朋』には、地域で1人暮らしのお年寄りが、だいたい12~13名の方がよくお越しになるそうです。
その『かたりば朋』のご主人、名前は確か横山映子さんでしたかね。この方は60代くらいかな、50代くらいかなあ。
女の方なのでお年のほうはよくわからないんですけど、長らく少年補導の役員を地域でされていて、大工の棟梁のおかみさんをされていると。
大工さんですから、お客さんの家を建てている間に、避難する空き家を一軒持っておられて・・・あれは横山さんとこの空き家をご主人がトントンと食堂に改装されたところなんですよね。
二階建てでしたよね。
蔵: そうですね。二階建てです。

 ●お母さんの味とプラスアルファのごちそう
絹: 梅小路公園の近所でしたよね。
それでお年寄りだったら、なんかこうあっさりしたものかと思ったら、昼飯に行ったら結構がっつりで。
古: 非常にボリュームがあります。
絹: それでそれを、さっき打ち合わせしていたとき、蔵下君はあの飯の感想をどう言ってました?
蔵: 実家のご飯、自分の家で食べるご飯みたいだと。
絹: お母さんが作ってくれる飯みたいやって、言ってたよね。
蔵: とても美味しくて(笑)
絹: 私もあれ、何回か食べましたけど、びっくりしましたね。
古: あと使われている食材が非常に多いというのが印象的です。
蔵: それで結構リーズナブルな・・・。
絹: ワンコインやもんね。
古: 500円で提供されるので。
絹: さっき蔵下君が言った「食堂ではないんだ」という、その辺をもう少したいらかに説明できる?
蔵: 食堂なら食事をお客さんに提供するんですけど、お客さんが逆に来て話すという・・・。
相手から何かをされるのではなく、自分たちが行って何かをするということが、定食屋とは違うんじゃないかなと。
絹: そうかあ。おいしい御飯はもちろんある。
でもごちそうはどうもそれだけじゃないみたいですね。
蔵: そうなんです。
絹: 横山さんがなさっているのは、お話の聞き役と言いますか、お年寄りたちの話にすごく耳を自然に傾けられている姿をよく見ますね。
古: 話すことによって、耳にもごちそうと言いますか、食べるだけではなくて、いろんな楽しみがあると思います。
絹: たぶんその両方で、この『かたりば朋』さんは、何かむっちゃ居心地がええんですよね。
私も本当に、仕事に疲れるとふらっと行くことがあります(笑)

 ●あの『ハルハウス』に行ってみて・・・
絹: さて、他に蔵下君にもう一回聞きましょうかね。
『ハルハウス』も行ったことがあるって?
蔵: はい、あります。
絹: 『ハルハウス』の感想を聞かせてください。
蔵: そうですね。外から入る時には、何と言うか、変な所にあるんですよ。
大通りではなくて、ちょっと小道に入った所にあって、「こんな所にあるのか」という感じなんですけど、入ってみたら結構良い雰囲気で日本的な家屋の中に、その『ハルハウス』があるんです。
僕が行った時には、先輩の清水さんという人に連れて行ってもらったんですけど、その時に入った感想として、一番何が良かったかというと、三階建てで、中で大学生とかがコミュニティスペースとして使ったりとかしてはるんですね。
絹: ああ、そうね。二階はゼミができるくらいの広いスペースがあるし。
古: 場所が仏教大学の近くにありまして、千本通北大路下がるにありますので、大学生が使えるようなスペースも用意されています。
絹: 古川君、ナイスつっこみ!
古: ありがとうございます(笑)
絹: 朝雑炊っていって、あそこも『かたりば朋』さん的に、コミュニティレストラン的に、朝の6時から10時まではワンコインどころじゃないよね。
400円くらいで雑炊を出していて、学生だったらさらに50円安くなるとか、卵を入れるとちょっと高くなるとか、ベジタリアン仕様だったり、鶏がらスープだったり選べて、あれは不思議な元気の出る雑炊ですけどありますね。
実は私はあそこのスタッフもしていまして、『ハルハウス』もうちの会社で建てたんです。
両名: はあ、そうですか(笑)
絹: ありがとう。いい感じでしょ?
両名: はい!いい感じでした。
絹: 木の温かい雰囲気、一回入ると「なんや、これ」と思うけど、出たくない不思議な、本当にあそここそ定義しにくい複合空間みたいな・・・
蔵: そうですね。色々なものがいっぱい集まって・・・

 ●まちの縁側マップをつくりました
絹: さて、シンポジウム第二部はそういうものは出てこなかったけれども、下京区で龍谷大の辻田ゼミ生たちが“まちの縁側”“居心地のいい空間”ただのお店屋さんじゃないという所を、フィールドワークで調査して、マッピングデータに落とし込んでくれました。
その数、いくつだっけ?
両名: 14個です。

画面をクリックするとPDFファイルが開きます


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絹: もしこの地図のご希望がありましたら、ラジオカフェにご連絡いただければ、いくつか、まだ僕、残部2~30持っているので、あなたたちの所にも残りはある?
古: 私のところにもちょっとはあるんですが、それだけではなくて、京都市営地下鉄烏丸線京都駅の北側の改札口のマガジンラックにも設置されているんです。
絹: リスナーの皆さんでご興味のある方はぜひ龍谷大の辻田ゼミ生たちの労作を見てやってください。
両名: お願いします!
絹: ラジオカフェまでご連絡いただきましたら、データーなり、コピーなりをお渡しする手はずはいたします。

■第二章 まちの縁側ツアー実験
 ●「まちの縁側って何?」の、それぞれの答えを探して・・・
絹: さあ、だいぶ時間が経っちゃいましたね。
本当は次を第二部と称して・・・2月23日の縁側ツアー実験というのを、下京町衆倶楽部でやったんですよね。
そのことについて、残り時間で古川君メインでしゃべってもらいましょうか。
どんなところへ行ったっけな?
古: シンポジウムのちょうど一週間後になるのですが、2月23日に行いました。
旧安寧小学校に参加者の皆さんが集まりまして、そこでまずは『島原ふれあいクラブ』の駒井義弘さんに、運営の苦労話であったり、良かったことなどを話してもらいました。
絹: 安寧小学校というのは、実は下京町衆倶楽部のクラブハウスとして、二階の理科室を改造して畳敷きの上がりこみと、置き炬燵とテーブルと、コーヒーコーナーとか、あれも縁側っぽく仕上げてありますね。
古: そのあと、25分ほど歩くことにはなるのですが、先ほど紹介しました『かたりば朋』さんに移動しまして、ご飯を食べながら横山映子さんの運営の苦労話であったり、良かったことなどを話してもらいました。
絹: あの時は、下京町衆倶楽部の関係者と龍谷大からは古川君一人だったけど、来てくれて、8人でお尋ねしたんですよね。
古: 天気の良い日で、歩くのも遠くはなかったですね。
絹: 下京町衆倶楽部というのぼり旗を古川君がかついでくれて、テクテクと歩きました。その時のやってみた感想を短く教えてください。
古: “まちの縁側”というのは、なかなか定義しにくいものだという話をしましたが、参加した人たちの中では、「こんなことをやっているところが縁側なのか」というのを、ある程度理解してもらったのではないかというふうには、思っているんです。
絹: ほう、だといいねえ。
古: 地道に活動していくことによって、それぞれの中で「縁側はこういうものだ」という意識を持ってもらいたいなあというふうには、思っております。
絹: 下京町衆倶楽部のまちの縁側チームでは、「京都でまちの縁側が1,000ヶ所になるといいね」みたいなことを言っておりますし、長野市ではまちの縁側5,000ヶ所構想というのが、既に何年も前から動いておりまして、現在は確か2,000ヶ所を超えたそうです。
龍谷大学の経済学部辻田素子ゼミの人たちは、今後もまちの縁側についての勉強を深めようというつもりのようで、今度の3月15、16日にまた調査旅行に行くんだって?
古: はい。
絹: それ、ちょっとお二人で説明してくれます?

 ●今度は名古屋にまちの縁側の視察に行ってきます
蔵: 今度の3月15日と16日を使いまして、名古屋の方に縁側の調査に行ってきます。
絹: どこをまわるの?
古: 『ハルハウス』と同じ丹羽國子さんが運営されている『クニハウス』というところに行ってきます。
それから『まちの会所』というのが、名古屋市中区にあるので、そちらの方にも行こうと思っています。
絹: さあ、そろそろまとめの時間に入ってきましたが、リスナーの皆さん、若いお二人、龍谷大学の辻田素子ゼミ、経済学部の学生さんたちですけれども、経済学部の学生さんがこういうことをするんだということを聞いて、ひょっとしたら驚かれたかもしれません。
地域の中に深く入り込んで、地域拠点、まちの縁側、地域の居場所といわれるものを、丁寧に拾い集めている人たちがいます。
辻田素子ゼミという、この存在にぜひ注目していただきたいと思いますし、今後の彼らの勉強の成果、時々シンポジウムだとか、マッピングデータという形で報告をいたしますので、またフォローしていただけたらと思います。下京町衆倶楽部という地域のおじさんたち、おばさんたち、おじいさんたち、おばあさんたちの集まりがありますけれども、やはり戦闘力にかける部分がある。そういうところにこういう若い20代の人が入り込むことで、どれだけそういう人たちが元気になるか、非常にありがたいと思っております。

■コーポラティブハウスに関するお知らせです
絹: さて、最後にチョビット推進室から告知でございます。以前にも申し上げましたが、桂樫原のコーポラティブハウスというのが動きそうであります。もえぎ設計431-1120、こちらのほうにお問い合わせください。コーポラティブハウスは「集まって一緒に住みませんか」、「よりよいコミュニティを、仲間を作ってから一緒に住もうぜ」という人たちがいます。さらにもうひとつ、御所西コーポラティブハウス計画というのも始動しております。こちらの方にも興味のある方はぜひ、お問い合わせください。集まって暮らす。8家族が仲良く、小さいけれどもみんなで分けあって暮らそうという話が動いておりますので、こちらに興味のある方は、ご連絡ください。
さあ、本当に閉じる時間になりました。お二方、ありがとうございました。
両名: ありがとうございました。
絹: この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りしました。まちづくりチョビット推進室でございました。それでは失礼いたします。
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