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放送日 平成27年3月21日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。

タイトル: 京都市の足元を支える“若手”技術者達の横顔
概要: 現在行っている御池大橋の改修工事の紹介から、京都市にある約3000橋や道路の維持管理補修について、京都市のきれいどころお三方にお話し頂きました。

前列左から、石塚氏、丸谷氏、藤井氏
出演者: 藤:藤井那保子氏 京都市建設局 土木管理部土木管理課 計画調整係長
石:石塚 佳恵氏 京都市建設局 土木管理部橋りょう健全推進課 橋りょう第二係
丸:丸谷 悠(はるか)氏 京都市建設局 土木管理部土木管理課 計画調整係
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
絹: まちづくりチョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。
いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。

■今回のゲストは女性3人です!
絹: さて、本日のゲスト、京都市建設局からきれいどころお三方、お越しいただいております。
まず(ちょっと長いのですが)、京都市建設局 土木管理部土木管理課 藤井那保子さんです。
藤: よろしくお願いします。
絹: 計画調整係長さんという肩書つきです。
そして同じく橋りょう健全推進課 橋りょう第二係 石塚佳恵さんです。
石: よろしくお願いします。
絹: そして、お三方目、藤井那保子さんの配下?手下?部下?(笑)
藤: チームです(笑)
絹: チームの計画調整係の丸谷悠(はるか)さんです。
丸: 手下の(笑)丸谷悠です。よろしくお願いします。
絹: では、リスナーの方々にご想像いただきやすいように・・・。藤井那保子さんは入職12~13年目ぐらい?
藤: 13年目です。
絹: それから石塚さんが10年生。
石: はい。
絹: そして丸谷悠さんが5年生。
丸: はい。
絹: それぞれ土木系の技術者であられます。
そして本日の番組タイトルですが、「京都市の足元を支える“若手”技術者達の横顔」と題してお送りいたします。
ゲストの紹介を、先ほどちょろっとしましたが、「あれではようわからん」という声も聞こえてきそうなので、丸谷さん、藤井那保子さんって、どんな人?短く答えよ(笑)。
丸: 藤井係長は、一言で言うと、男前ですね。女性ですけど、男前で(笑)、気がやっぱ、いいですね(笑)。
絹: ありがとう。それでは藤井那保子さん、石塚佳恵さんって、どんな人ですか。
藤: 一言で言うと、私のなかではアジアンビューティですね(笑)
絹: おっと、おっと、持ち上げた(笑)。
石: ちょっと、ちょっと、ハードル高いんですけど(笑)。
藤: きれいやなと思っています(笑)。
絹: それじゃあ、アジアンビューティにお聞きします。丸谷悠さんって、どんな人?
石: 丸ちゃんですけれども、かわいらしい後輩なんですが、芯のある、一本筋の通った後輩です。
絹: はい。なんか、今日のゲストの方の想像できますかね(笑)。
進行の絹川も、こんなに女性比率が高いことは稀なので、ちょっと舞い上がっているかもしれません。

■第一章 御池大橋の工事のこと
 ●御歳51歳の橋です
絹: それでは、エピソード1、入っていきます。
口火を切っていただくのは、石塚佳恵さん。
石塚さん、エピソード1は御池大橋、京都市のメインストリートであります御池通と川端通、河原町の間に大きな橋があります。そこで何やら工事をしていますよね。

御池大橋(右岸より)
石: そうですね。
鴨川にかかる御池大橋なんですけれども、実は御池大橋は昭和39年にできた橋で、もう50年以上経っている橋になります。
絹: ということは、御歳50歳超えくらい?
石: 51歳ですね。
京都市では、だいたい3000橋の橋を管理しているんですが、今、耐震補強、それから老朽化の修繕に力を入れて取り組んでいまして、御池大橋もその1つとして、取り組んでいます。
絹: ちょっと待って。
今、さらっとすごいことを(笑)。
リスナーの皆さん、気付かれました?京都市では3000橋?
石: 約3000橋です。
絹: 「橋3000橋をお守りしてます」と、言わはったんですか?
石: はい。
絹: 大変じゃないですか。
石: そうですね。それを1つの課で、今やっているので、数はすごいんですけど。
絹: すごく下世話なことを聞きますが、3000橋をお守りする1つの課、何人いはるんです?
石: 二十数名でやっています。
絹: それって、ひょっとしたら、「死んでしまうぅ」と言うくらい、大変な仕事と違いますか(笑)。
石: そうですね。
点検や補修の工事をやったりしているので、特に今は忙しい時期です。
絹: ご苦労様です。
それでは、担当の橋りょう健全推進課の橋りょう第二係の石塚さんに、今、御池大橋で具体的にどんなことが起こっているのか、リスナーの方々と言うか、たぶん一般の市民の方々は、あの橋の下で何が起こっているのか、よくご存知でない方が多いと思いますので、わかりやすくちょっと紹介していただけますでしょうか。

 ●地震に備えて

御池大橋 橋脚巻立て工施工状況
(平成27年3月34日)
石: そうですね、御池大橋で主にやっているのは、耐震補強という工事で、地震が起きても、大きな損傷を受けずに機能を残して、使い続けられるような補強というのをやっています。
昔の基準でつくられた橋ですので、今の基準でも壊れないようにということで、橋の脚である橋脚を太くする、それから橋と道路のつなぎ目を落橋防止装置という機器があるんですけど、それで繋げてというような補強の工事をやっています。
それが橋の下から行う工事ですので、通っている方は気づきにくいと思うんですが、鴨川公園を歩いている方などには、よくその様子がわかるのではないかと思います。
絹: 鴨川の橋の下を自転車で通られたり、ジョギングしたり、散歩したり、結構人が通っておられますよね。
この間もたまたま、うちの会社が、あの橋を施工させて頂いていますので、現場の若い衆の顔を見に行くんですが、寒かった、寒かった(笑)。
石: そうですね。冬の川はとても寒いんです。
絹: それで橋の裏側を点検したり、塗装したりするのに、物が落ちてこないように、落下養生ネットというんでしょうか、網のようなものが張ってあって、ガードマンさんが立っていて、歩いている人が「何してるのん?」と、聞いていかはると。
結構下を通っている人は興味を持っておられるようですね。
石: ええ、下は通れるようにしているんです。
落橋防止装置
絹: そして橋脚を太くする・・・大根足にする(笑)。
石: 25センチ、今太くしております。分厚くすることによって、地震への耐力が上ると。
絹: そして落橋防止装置、橋のつなぎ目のところを、グラっと揺れた時に、落ちないように・・・。
橋桁が揺れた時に、落ちたりしないように・・・。
石: はい、台から落ちないようにということです。
絹: 昔、ブロックや積み木で、橋をつくったりしたことをイメージしていただくとわかりやすいと思うのですが。
上に乗っかっている水平の部分が・・・
さあ、そういう仕事を管理する仕事ですね。






石: はい、そうですね。
絹: 建設施工屋さんたち(我々ですけれども)が、ちゃんと仕事をしているのかなと言うのを、「こぉらぁ!」と言いながら(冗談ですけど)、チェックしてくださる。
石: そうですね。
協力しながら、目的を達成するために、今頑張っています。

 ●道路の段差、実はとても危ないんです
絹: さあ、藤井那保子さん、それから丸谷さん、何かコメントありますか?
彼女の仕事ぶりについて。

御池大橋 橋面切削・塗膜防水・舗装工事
(平成27年1月13日夜間)
藤: 実は私も毎日のように御池大橋を通っているんですけど、いつの間にか舗装がきれいになって、もともとあった段差が、車道なんですけど、すごい段差があったと思うんですけど・・・。
石: そうですね。
橋と道路の段差が、やっぱり経年と言うか、年月が経ってきたとこもあって、自然と道路側が沈んでしまっていたので。
絹: 経年変化を、平仮名で言うと、御歳51歳の橋ですから、「歳とらはったんや」と、言い換えられるかもしれません(笑)。
石: はい。
絹: そんなに段差があったんですか?
藤: かなり車でもガンと衝撃があるぐらいの段差があったのが、きれいになって、「おおっ」と思って。
「これは石塚さんがやってくれたんだ」と思って・・・通りやすくなりましたね。
絹: 実はニコニコしゃべっていますけれども、道路の段差というのは、深刻な影響を市民生活に及ぼすことも無きにしも非ずなんです。
例えば自転車やバイクで走っている時に、驚いてハンドル捌きに失敗して、前ブレーキをかけすぎて、ジャックナイフを起こして、頭からブーンとかって、そういうこともゼロではないわけです。
藤: そうなんです。よくあることですしね。段差で転ばれるというのは。

■第二章 京都市の足元を支えるということ
 ●当たり前を保つ仕事とは
絹: そういう本日の番組のメインタイトルである「京都市の足元を支える」という、行政、京都市の人たちの仕事は、メインが市民生活の足元を支える、実は黒子なんです。
あまり一般の方々には見えてない部分の仕事をしこたまたくさんやってはるということを、僕らは職業柄知りえるわけですけれども、一般の方々はあまり御存じないかもしれないですね。

御池大橋 橋面車道部完了
(平成27年3月3日)
藤: 例えば道路などは、一般の方々にしたら当たり前にあって、当たり前に舗装がされていて、当たり前に灯りが点いていてというものですので、本当に先ほど「足元」というのは、よく言ってくださったなと思うんですけど、なかなか目立たないと言うか、でも基盤であると言うか。
絹: 最初に、エピソード1で、御池大橋の耐震という大切な仕事に携わっていらっしゃるということから、お話を始めていただきましたけれども、藤井那保子さんも丸谷さんも、課は別だけれども、あれ、課は一緒かな?
藤: 石塚さんとは別ですけれども。
絹: 橋りょう健全推進課ではないけれども、似通ったお仕事ですよね。
悠さんは、計画調整担当で、那保さんの配下で。
藤: チームで(笑)。
絹: どんなことを計画したり、調整したりしているんですか。
丸: そうですね。
よく言われるのは、土木事務所の調整ですとか、統括というふうに言われるんですけど・・・。
絹: わかりにくいなぁ。
丸: そうなんです(笑)。
京都市には8つの土木事務所があるんですけど、そこで統一して、足並みをそろえて進めていかねばならない事業ですとか、工事があった場合は、うちの方が調整を、音頭をとらせてもらってというのをしているんですけど。
絹: 京都市には土木事務所が8つあるんですね。それぞれ、北部?
丸: 北部、左京、東部、南部、西部、西京、伏見、京北です。

 ●例えば、こんな仕事をしています
絹: はい、良く出来ました(笑)。当たり前か(笑)。
で、それぞれの、例えば西部土木事務所でしたら、うちが26年度は緊急だとか、夜間の出動をして、道路に穴があいて沈んでいるだとかといった時に、放っておいたら危ないから、バリケードしたり、埋めたり、甚だしい時は、お犬さまとか、鹿さんが亡くなってますとかで、御遺体を片付けたり。
リスナーの皆さん、知らないでしょう?
やっているのは建設関係者ですよ、保健所の人と違いますよ。
ね、でもそんなことを、土木事務所から電話がかかってきたら、24時間対応で、お酒も飲まずに待機ができるという体制を、京都市さんと、土木事務所さんと、地元の建設業者さんはやっています。
特に京北町だったら、雪が大変でしょう。
丸: そうですね。今年は特に雪が多かったので。
絹: 「今晩、雪が降る、大変や」と思っている人たちがいるわけですよね、除雪のために。
藤: そうですね。お正月がなかった方々がたくさんおられると思います。
絹: 「京都はお正月は雪景色、素敵でしたね」と出ますけど、我々、市役所のそういう土木系の技術者の方々とこういう建設屋の世界は、「大変でしたね」から始まるんです(笑)。
ですから藤井那保子さんや丸谷さんは、京都にある8つの土木事務所を統括して調整する計画なんかをやっているよと。
もうちょっと、具体的にどんな調整をするのか教えてほしいな。

 ●京(みやこ)のみち110番
丸: 今、私と藤井係長で一番押しているのが、「京(みやこ)のみち110番 京(みやこ)のコミュニティプロジェクト」というのがあるんですけど。
絹: ああ、それ、言おうと思っていたんですよ。
名刺のところに「京のみち110番」って、結構大きくキャラクター付きで出ています。はい、これは何でしょう。
丸: はい、京都の足元を支える土木事務所のことを、もっとたくさんの方々に知ってもらって、今は市民通報というのを、主に電話で承っているのですが、それをもっと・・・。
絹: あ、スマートフォン活用って、新聞記事に出ていたあれですか?
丸: 読まれましたか?
絹: 当然でしょう(笑)。それでもうちょっと教えてください。
丸: 今までは電話通報で、「道がぼこぼこしてるで」といった要望を受けて、土木事務所の職員ですとか、業者さんにお願いして直してもらうというふうにしていたんですけど、電話では場所がイマイチわからないとか、コミュニケーションがうまく取れなかったところがあったんですけど、それをスマホですとか、パソコンで、位置情報を搭載したものを使って、市民要望を通報してもらう仕組みで、今、スマホの中にアプリとか入ってますよね。
あれで通報してもらう仕組みを考えているんです。
絹: 確かアプリケーションも開発されたんですよね。
丸: アプリケーションは今から開発していくんです。

 ●どうか、御協力ください!
絹: 賢いわぁと思います。
だって「道はインフラや」と。「そんなん行政の担当者が、ワシら税金払っているんだから、見にきたらええねん」というのと違うでしょ。
「できることは、市民サイドでも協力するわ」と。
「京都市のお金ないのは知ってる」と。みんな予算でやりくりして、安い値段で発注して(笑)、あかん、あかん、愚痴になったらあかん(笑)。
本当に御苦労されて、やりくりをしながら市民の足元を安心・安全に保とうという努力してくれているのは、わかると。
だけど行政だけに任せておくと、さっき言いましたよね・・・石塚佳恵さんは、橋りょう健全推進課で、さらっと「20数人で3000橋のお守りをします」って、とんでもないことを言っちゃったと(笑)。
ある種、無理がある数字かもしれない。
でもその中で優先順位をつけて、予算の限度のあるものを、順番に割り振っていくなかで、じゃあ、できないところを、市民の人が通りがかりに、パシャっと、「ここ、危ないと思うねんけど」と、つぶやいてと。
藤: そう、そう、そうなんです!まさにその通りなんです
京(みやこ)のみち110番キャラクター
絹: これは感動的な連携が生まれそうですね。
藤: そうなんです。
やっぱり夜でも投稿できますし、働いておられる方からすると、いつでも、どこでも、というのが一番便利なのかなというのもありますから。
絹: それで、今後そのアプリケーションの開発がどうなるかわかりませんが、もし、アプリケーションの中で、「ここ、気になるんですけど」って、アップしてくれたり、連絡してくれたりした人に、この京のみち110番のキャラクターが、「ありがとう!」みたいな形で敬礼してくれたりしたら、素晴らしいですね(笑)。
丸: 名刺に描かせてもらっているキャラクターは男の子と女の子がいるんですけど、それもPRしていきたいなと思っています。

■第三章 技術者の思いとして
 ●女性の割合はまだまだです
絹: 人知れず、ええ仕事をしているんですねえ。
私はたまたま職業柄、建設屋ですけれども、一般の方々にも、京都市の中におられる方で、足元を支える仕事に従事している、こういう女性の技術者集団がおられるということに、是非気が付いていただきたいなという思いで、今日はゲストに来ていただきました。
皆さんのようなきれいどころと言いますか、京都市のなかの土木・建築・建設などの技術職というのは、最近増えているんですか?
藤: まあ、多いと言えば多いのか・・・。
絹: 役所の中で、よう会うんですよね、女性の方に。
藤: どれくらいなんやろね。
石: 今、28名、1割?
藤: 1割もいないね。
絹: それでも28名くらいですか。
石: 土木だけでいくと。
絹: うちの会社、建築系でやっと2名です。5年生と1年生。
でもすごくやる気のある子たちで、現場の職人さんたちの評判もいいんですよ。
だからうまく育ってくれるといいなと思っています。

 ●市民の方々の安心・安全を支えたい
絹: さあ、もうひとつ、今度は藤井那保子さんに口火を切っていただきたいんですけど、さっき写真を見せて、「伏見土木事務所の看板の下の英訳ご存じですか?」って聞いたら、行政の方もあまり意識されてなかったんですけど、「Fushimi Public Works Office」という訳になっています。
このことについて、那保子さん、何かコメントありません?

伏見土木事務所の案内看板
藤: 私もそれ、絹川さんから教えてもらうまで全然しらなくて、もちろん「Civil」という言葉が使われているんだろうなと、勝手に想像していたんですが・・・。
絹: 「Civil engineering」かなんか、つくんだろうなと思っていたんですけど。
藤: ということはみんなのために、土木に限らず市民の方のために働いているイメージなのかなと思いましたけど。
絹: そうですね。
「この伏見土木事務所の英訳をつくった最初の人物が、たぶん土木ということにこだわりたくないという思いを、下敷きに秘められたのかな。なかなかの御仁やな」と、実は感激して写真を撮ってまいりました。
併せて藤井那保子さんには、この伏見土木で舗装業界、京都道路建設業協会の技術積算委員会の人たちと、京都市の・・・。

 ●日々、勉強を重ねながら・・・
藤: 基本的には重交通量が多い道路を抱える土木事務所が主体になって、すぐに悪くなる舗装を、どういうふうにしたら長く保てるかという、一回補修したら3年ごとではなく、たとえば5年ごとというふうに、維持管理していけるかというのを考える勉強会を伏見土木が中心になってやってくれていまして。
舗装の供試体
絹: 非常に地道な会がありましてね。
あれは重交通路線ですから外環状線ですね。
藤: イメージは外環ですね。
絹: どの辺でしたっけ?
藤: ダイゴローとか、あの辺でしたね。
絹: カーブする所で、波打ってしまうんですよね。
重たいトラックが通ったりすると。
藤: ブレーキをかけたりすることで、やっぱり同じ所がすぐ悪くなるというようなこともあって・・・。
絹: それで今、京都市が標準的にとっている舗装構成と言ったらカタくなりますが、どういう材料で、どういう厚さで、どういう骨組ですると長持ちするのかというのを、何とこの間、僕らは“供試体”というんですが、テストピースと言いますか、厚みなどを見るために、現場で切り出しました。
あれ、結構長かったですね。端から端まで3メートルか4メートルか。厚みは40センチくらいでしたが。
藤: ちょうど前回の勉強会に行けなくて・・・。
絹: そうだ。那保子さん、行けなかったんだ。
藤: “供試体”がちょっと見られてないんですが、伏見土木だけじゃなくて、関係課、近くの南部土木とか、同じ課題を持つような土木事務所も集まりながら、また業界の方々にも来ていただいて、かなり熱いトークと言うか、専門的な技術的な話をやっているという勉強会ですね。
絹: そういう舗装担当の建設屋さんたちと、発注者の若手と、技術的な議論を日々重ねていこうという動きが出ております。
それだけではなくて、各社の技術屋さんたちが数十名集まって、京都市や京都府の担当の方々がパネルディスカッションをしてくださるというような技術講習会も、年に何回か開いたりしております。
本当に「一般の市民の方々の足元を支えるんや」という気概に燃えている技術屋さんたちは、発注者である京都市の中にも、建設業界の中にもたくさんおられます。

 ●関心を持っていただければ、うれしいです
絹: さて、この業界の後継ぎさんたちは、今どんなふうになっているんでしょうか。
たくさん入ってきますかね。若い人。どう思われますか?

石: 入ってきてほしいですね。はい。

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絹: 若い、ちっちゃい子たちは、建設なんかの重機だとか、機械類大好きですし、橋だとか道だとか大好きです。
あ、御池大橋の見学会のこと、話して!
石: 先日、来年とか、これから京都市を受験して、一緒に土木職員として働きたいなと考えている高校生や大学生を対象に、見学会を現場で行いました。
だいたい50名くらいの方に参加していただいたんですけど、現場を見るのも初めてという方もいらっしゃって、「京都市の職員がどういう仕事をしているのか、リアルに感じることができた」というようなコメントも頂きましたので、やっぱりどんな仕事をしているのか見てもらうというのは、大切かなと思います。
絹: はい。ありがとうございます。
時間が経つのは早いもので、もう残り30秒ということになってしまいましたが、リスナーの皆さん、足元を支える仕事をしている人たちって、誇り高い人たちが多いです。
黙って色んな事をしています。
是非、気付いて応援してあげてください。ありがとうございました。

この番組は、心を建てる公成建設の協力と、我らが京都市景観・まちづくりセンターの応援でお送りしました。
お三方、きれいどころ、ありがとうございました。
一同: ありがとうございました。
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