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放送日 平成27年2月21日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。

タイトル: 企業における半径300メートルの地域防災って・・・~株式会社カスタネットの挑戦~
概要: 株式会社カスタネット 代表取締役社長兼社会貢献室長、さらには一般社団法人京都ソーシャルビジネス・ネットワーク 代表理事でもあらせられます植木 力氏をお招きし、居場所作りから始まる企業における半径300メートルの地域防災について、お話し頂きました。

左から、立石氏、宗野氏、植木氏
出演者: 植:植木 力氏 株式会社カスタネット 代表取締役社長・社会貢献室長
一般社団法人京都ソーシャルビジネス・ネットワーク 代表理事
立:立石 涼一氏 京都市景観・まちづくりセンター
宗:宗野 ふもと氏 京都市景観・まちづくりセンター
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
絹: まちづくりチョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとの紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。
いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。

■二度目の御登場、株式会社カスタネットの植木さんです!
絹: さて、本日のゲスト、お三方ですが、まずメインゲストから、ご紹介させていただきます。
植木力さんです。よろしくお願いします。
植: よろしくお願いします。
絹: 植木力さんは、株式会社カスタネットの代表取締役にして、社会貢献室長という肩書きをお持ちです。
さらにもう1つ大切なのは、一般社団法人の京都ソーシャル・ネットワークの代表理事を務めておられます。
植木さん、3年前にこの番組に1回来て下さっているんですよね。
植: 早いですよね。あれから3年ですか。
よろしくお願いします。

■序章 株式会社カスタネットは、こんな会社です
 ●植木さんとの出会い
絹: 植木さんのご紹介にかえて、植木さんと私の出会いを少しだけしゃべらせていただきます。
ある日の勤務時間中、わが社の総務の増山さんという女性が、私の部屋にやってまいりまして、「この本読んでください」と植木さんの著書を・・・
タイトルなんと言いましたっけ?
植: 『事業の神様に好かれる法17カ条』です。
絹: はい。私のデスクの上に、ドスンと一冊の本を置きまして、「これ、読むべきです」と。
当時、私は副社長だったと思います。「副社長、読むべきです」と。
総務の増山さんは事務用品の調達の責任者であり、会社ですから、色んな事務用品を買います。
「同じ買うのなら、こういう会社から買うべきです!」と言ってきた会社の名前が、カスタネットさんで、そこの会社の社長を務めてられるのが植木力さんでした。
その本を読ませていただいて、植木さんの存在を知ったのが、4年前だったでしょうか。
それが私と植木さんの出会いであります。
おいおい、植木さんの人となりを紐解いてまいりたいと思います。

 ●まちセン、お二人の他己紹介です
絹: さて、サブゲストと言っては失礼ですが、我らが京都市景観・まちづくりセンターからお2人、お越しいただいております。
共にラジオ担当、だけではないかな(笑)。
それでは立石さん、そして宗野ふもとさんです。
宗野さん、立石さんて、どんな人ですか。
宗: 立石さんは、私の席のお隣、左側にいる方で、毎日一緒に仕事をしています。
なかなか慣れないスタッフが多いなか、日々色んなお話をしながら「ああでもない、こうでもない」と言いながら、仕事を一緒にしている人です。
絹: 立石さんは見たところ、ちょっとカタそうですね。
宗: いや、全然カタくないです(笑)。
絹: はい、では立石さん、宗野さんはどんな人ですか。
立: 宗野さんは、私の右隣にいるんですけど(笑)、今、聞かれたように、ホンワカした口調で、職場の雰囲気を本当に和ませてもらっています。
でも時にはビシっと「立石さん、これじゃダメですよ」と、お叱りを受けることもありますので、本当に色々な面で助けていただいています。
絹: はい。京都市景観・まちづくりセンターには、色んな手だれがおられますが、宗野さんは少し異色の経歴をお持ちです。
文化人類学専攻ということで、フィールドワークなんかを得意とするタイプの学問ですね。
宗: そうですね。はい。
絹: なんで都市計画局系のまちづくりセンターに文化人類学者がいるねん(笑)というようなところも、少し興味がわいております。

 ●株式会社カスタネット立ち上げのころ
絹: では、ゲスト紹介は以上とさせていただきまして、本日のメインタイトルを申し上げます。
「企業における半径300メートルの地域防災って…~株式会社カスタネットの挑戦」とさせていただきます。
では、このテーマにつきまして、これからお話をいただきますけれども、まず「企業における地域防災」に至る助走といたしまして、株式会社カスタネットさんは、すごく興味深い活動をされているので注目をしているのですが、“居場所づくり”ということを、大切にされている企業なんです。
そのことを、エピソード1として、まず植木さんに語っていただきたいんですが、さらにその前に、リスナーの皆さんに、「カスタネットさんって、どんな会社?」というのを、少し御報告しなきゃということを、今思いまして、少し短めに語っていただけますでしょうか。
植: 本当に早いもので、2001年に大日本スクリーンという京都に本社があります会社の退職型の社内ベンチャーで会社を辞め、起業をして、事業としてはどこにでもある文房具と言いますか、オフィス家具、オフィス用品全般の販売をしている、そんな会社です。
ただ社内ベンチャーで立ち上げたとき、やっぱりビジネスはそんなに甘くなくて、結果として6,000万の赤をつくりながら、でもやはり社会貢献をしながらと思い、事業を展開していましたところ、先ほどあった通り「どうせ買うなら、あの会社から」という市民活動で、なんとか助けられた会社という、そういう意味では変わった会社でございます。
絹: 植木さんとの出会いで、うちの総務の増山さんという女性が、いみじくも「事務用品を買うなら、ここから買いたいんです」と言ってきたのは、まさにそういうところでありまして、2年目に6,000万という赤字を計上された苦しい中、退職型の社内ベンチャーと。
京都で大日本スクリーンって、知らない人はいなくて、老舗で、わっと思うところを、退路を絶たれて出られた。
それをなさりながら、しかもカンボジアでしたっけ?

 ●カンボジアでの支援活動
植: 日本中から使ってない文房具を集めて、カンボジアに送る活動をしたり、そして色々縁があって、カンボジアに小学校をつくったり、そういう活動を継続させてもらっているというところです。
絹: 当時お話を聞いたところによりますと、「通訳の誤訳で、そうせざるを得なくなって、半ば意地になって突っ走ってしまったんだ」と、おっしゃっていましたね。
植: ええ、文房具を送って、現地視察に行った時に、通訳を介して「この学校、何とかしたいですね」と言ったんですね(笑)。
日本語で「何とかしたい」というのは、「したいけど、できない」という否定の言葉なんですが、日本語から英語、英語から現地語のなかで、「学校を建てます」となったらしいんですよ(笑)。
帰国しましたら、山崎製パンがつくっているNGOから「そういうことになっているけれど、本当ですか」という電話があったんです。
すぐに東京に行きまして「とりあえず私を信じて、無利子無担保でお金を貸してほしい」ということで、分割払いをする、つまり分割で寄付をするということで、約350万円近いお金を借金して、学校をつくったということなんです。
絹: その当時、すでに6,000万、赤が積みあがっているのに(笑)。
植: いやあ、誤差範囲だったんですよ。
6,000万の350万って、誤差でしょ?(笑)
たぶん、いまだったら「ちょっと待て!費用対効果はどうやねん。どこからそのお金を捻出するんや」と、色々考えたと思うんですが、当時は「もういいわ」と(笑)。
でもこの「いいわ」がよかったんですよね、結果としては。
絹: という通訳、あるいは伝言ゲームの間違いから起こった、でかい社会貢献。
植木さんの人となり、あるいはカスタネットの社風を物語る1つのエピソードでございます。

■第一章 企業がつくる地域の居場所
 ●カスタネット町家サロン ソーシャルビジネス交流館のこと
絹: それでは、こういう会社が、地域の居場所づくりを大切にされている、なぜなんでしょうか。

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植: やはり中小企業ですから。
中小企業というのは、地域と伴って一緒に大きくさせてもらうというか、継続させてもらうのだと考えています。
ですから地域に対して何がしかの御恩返しをさせていただく、それは場合によってはお金であったり、場合によってはその空間であったり、そして場合によっては従業員の時間であったりをお返しするということです。
そこで3年ほど前に(それ以前からも色んな町家を転々としてきたのですが)、四条大宮の近くの大きな町家をお借りして、地域のために開放させていただいております。
絹: こちらに一枚の両面の名刺があります。
「カスタネット町家サロン ソーシャルビジネス交流館 京・四条大宮、誕生」とあります。
場所ですが、立石さん、行ったことある?
立: 通りかかっていますね。しょっちゅう通りかかっています。
いろんなイベントもされていて。
絹: ラジオですから、口で説明しないといけないので、難しいんですが、ちょっとこの位置関係を説明していただけますか。
立: 四条・・・、大宮通より堀川通の方が近いので、堀川通から一本西に入ってもらって、岩上通になるんですが、仏光寺通から岩上通を北に行ったらすぐに・・・。
絹: 京都の人間でしたら、何て言うかな。
「堀川仏光寺西入ル、一筋目を西入ル」と、こんな言い方もできるかもしれない。
ここに“カスタネット町家サロン ソーシャルビジネス交流館 京・四条大宮”がございます。
ここではどんなことをされているんですか。

 ●地域の人に使ってもらえる空間に
植: ソーシャルビジネスに関しての色んなイベントであったり、人材育成などをご支援させていただいたりといったことを、色々やっています。
つい先日もお酒を飲む会と言いながらも、実は宴会なんですが(笑)、そんなことをしたりですね・・・。
結局最近まちの中で、居場所と言いますか、昔でしたらどこかのご自宅に入って、酒でも交わす場所があったんですが、今はどうしてもないので、そう言う意味で地域の人が使ってもらえるような、そういう空間を用意したということですね。
絹: この小さなラジオ番組の“まちづくりチョビット推進室”、この番組のリスナーの方でしたら、覚えていらっしゃるかもしれませんが、私自身も「居場所」「まちの縁側」「コミュニティレストラン」「コミュニティガーデン」といった言葉をずっと追いかけております。
場所がつくる、人が集う場の持つ潜在能力と言うか、力の大切さを、仮説としてずっと追いかけておりますが、特に植木さんがここに企画されていますのは、「ただの居場所と違うよ」と。
「日本初のソーシャルビジネスを立ち上げようとしている人たちに向けて、無料で開放しますよ」という部分があるんですよね。

 ●ソーシャルビジネスが繋がる場として
植: やはり良い活動をするにも、先立つものが必要なんです。
思いがあっても、やっぱり生活が必要なんですよ。
そういう時に、私の経験を少しでも伝えられればと思いますし、そしてまた、このソーシャルビジネスというのは、人と人が繋がる、そこにビジネスが生まれるということです。
そして競争ではなくて、協働で何かを一緒にやっていく。
例えばNPOと企業とか、そういう繋がりが大切だと。
それこそがソーシャルビジネスの基本だということで、そういう繋がる場所をつくっていこうということでやっています。
絹: 皆さん是非、この“ソーシャルビジネス交流館 京・四条大宮”を頭のどこかに貼り付けておいていただきたいですし、可能であれば一度訪れていただければと思います。
不定期ではありますが、色々な交流イベントをなさっています。
おそらくはその御当主であります植木さんが、チンと中央にお座りになっていることもあるだろうと推察いたします。
京都にはこういう居場所が、それぞれの御当主の人となりを反映した、特徴のある居場所が次々と出ているようであります。
ソーシャルビジネスは、若い方も、あるいは定年されて新たに起業される方も、いろんな方が集っていらっしゃるところであります。
植木さん、ここだけでしたっけ。もう1つくらい、持っていらっしゃいませんでしたか。

 ●カスタくんの町家(おうち)のこと
植: 本社の横の“カスタくんの町家(おうち)”っていう小さな民家があるんです。
ここも開放しております。ですから2ヶ所持っているという状態ですね。
絹: びっくりされている方もおられるかもしれません。
小さな会社と自らおっしゃる。
そういう大企業が資金の余力でやっていらっしゃる居場所ではないというところが、すごいなと以前から感じております。

さあ、エピソード1は、これも植木さんのなさっていることの紹介と言いますか、基礎的なことの1つとして、居場所づくりにかけるカスタネットさんの思い、植木さんの思いという形でご紹介させていただきましたが、それではもう1つ、このカスタネットさんという企業を特徴づける大きな、本当に大きな、小さな一冊、“小さな会社のCSR報告書”について教えていただけますでしょうか。
これも不思議なものですね。

■第二章 小さな会社のCSR報告書
 ●2月3日に第3版を発行しました
植: そうですね。
まずこの話を説明する前に、今、お話しした通り、小さな会社なんです。
本当に小さな会社なんです。10名の会社なんです。
でもこういうものをつくってみたいというところで、これは第3版になるのですが、つい先日、2月3日にこれを発行しました。
A5サイズで、全64ページ分をつくっています。
絹: 普通、CSR報告書と言いますと・・・。
CSRとはなんでしたっけ(笑)。
「corporate social responsibility」企業の社会的責任の報告書を提出されているような企業は、たとえば大阪ガスだとか・・・。
植: 上場している会社がほとんどですね。
絹: 大企業ですよね。
社会的責任を果たさねばという形で、年々、毎年「こういう活動をいたしました」という報告を公開されている企業は、普通は上場企業です。
そのなかでなぜかカスタネットさんという、総社員数約10名の会社がつくられている、小さなCSR報告書が、肩を並べてと言うよりも、そこから飛びぬけてスポットライトが当たっちゃっているみたいな現象が起きているんですよね。
植: これは第3版で、第2版がウェブ上で、このCSR報告書を比較するサイトがありまして、そこの一昨年が年間のアクセスランキングが、日本で第3位ということで、CSR報告書の業界では日本中の皆さんが知る会社になってしまったようなんです。
絹: 大きな企業のCSR部門の責任者の方々が、「カスタネットって、何?」みたいな形で、逆に注目されているという現象かとも思われます。
そのA5版の手作り感満載の小さな冊子でございますが、その内容について、少しだけ紹介していただけると助かるのですが。

 ●こんな報告書です・・・
植: 今までの活動をまとめたりしてきました。
そのなかで、たとえば来月、京都であります“全国車いす駅伝競走大会”。
まさしく創業の時からずっと応援していまして、今回から未来の予定と言いますか、支援予定を向こう4年間、「これだけしますよ」というのを出しています。
そして一番違うのは、途中からこの大会を応援したいという思いから、大会回数に合わせて、協賛金を設定しています。
今年は26回ですので26万円、昨年は25万円、そして来年は27万円という活動をしているという形ですね。
他にも色々とあるのですが、印刷以外は全て手作りですから、入稿直前3日間は、担当の女性がほとんど寝ずに仕上げてくれました。
デザイン会社ではないので、素人なんです。
1ページごとにイラストレーターを使って作り、左右合わせると、片方がずれていて、それを直しながらで、本当に汗と涙の、CSR報告書を超えて、私どもは作品だと思っている、そんな状態の本です。
絹: 一般人で、あるいは各企業のCSR担当者でこの小冊子、「CSR報告書を見てみたい」と思われた方が、入手する方法はございますか?
植: 実は私もフェイスブックをやっていますので、アップした瞬間から会社の方に来られまして、「ください」と(笑)お渡ししています。
メールでも言っていただければ、必ず送らせていただいていますので、是非ともということにしたいと思います。
絹: まあ、手に取って見てください。すごいものです。
そして植木さんが先ほどもおっしゃっていましたが「10名の小さな企業ができることであります。ならば世の中小企業、あまたおられる中小企業の皆さんもできるはずですよ」と。
「大企業に任せておいていいのでしょうか」ということも、おっしゃっておられます。
そして最後、このメインの、本番組のタイトルになりました「企業における半径300メートルの地域防災」、これはこの報告書の中に出てくる言葉であります。

 ●何かあった時にこそ、活躍できる企業でありたい
植: そうです。
実は表紙が表面と裏面とになっていまして、表面が「小さな企業のCSR報告書」、裏面が「小さな企業のBCP報告書」になっています。
BCPというのは、災害の時に事業を継続するという形で今注目されているものになります。
そしてその中間のページがございまして、CSR(企業の社会的責任)とBCP(事業の継続計画)が融合するところ、こここそがこれからの企業が活動すべきところではないかと思っています。
絹: これは、私も中小企業を率いていく者の一人なので、非常に刺激的なお言葉であります。
「企業の社会的責任とBCP(事業継続計画)には、重なるところがあるでしょう」と。
「あんたの会社のいる半径300メートル、何かあった時に、『その時こそ、いざ』と活躍するのが、京都の中小企業であってほしいよね」ということを、植木さんはおっしゃっています。
是非お手元にこの“小さな企業のCSR報告書”、お取りになっていただけると、うれしいです。
それでは、こういう植木さんを招聘して、我らが京都市景観・まちづくりセンターが、何やら悪だくみを進めております。
その事について立石さん、どうぞ。

 ●植木さんをお招きしてセミナーを開催します!
立: 今の植木さまのお話を、もっと興味を持って詳しく聞きたいという方がいらっしゃると思いますので、その方々のためにこちらの方で、植木さまをお招きしまして、セミナーを開催したいと思っております。
タイトルが「地域と企業のパートナーシップによるまちづくり」で、場所が京都市景観・まちづくりセンター“ひと・まち交流館”、河原町五条下がったところになるのですが、その地下1階の部屋で行います。
日時が平成27年3月18日水曜日、午後7時から9時まで、2時間開催いたしますので、皆さん是非御参加いただきたいと思います。

内容について、御案内いたします。
今、私どもはまちづくりの支援をさせていただいておりまして、地域の方と行政、地域の方とNPOさん、もしくは地域の方と大学さんとの連携によるまちづくりは、よく新聞等を賑やかせ、最近は色んな活動が目に付いてくるのですが、では地域と企業の方が一緒になって取り組まれている事例はないのかなというところが、なかなか見えてきていない状況です。
私もそういったところを知りたいと思っておりまして、調べてみると、植木さまのほうからたくさんの事例をご紹介いただきましたので、そういった事例紹介をしていただきたいと企画いたしました。
地域と企業が双方に特性や強みを活かしあって、支え合っていくことで、お互いの魅力を効果的に発信できないか。
そういった可能性について、考えていきたいと思いますので、是非皆様、お時間がありましたら、御参加いただきますようお願いいたします。
絹: はい、もう一度申し上げます。
平成27年3月18日水曜日、午後7時から9時、我らが京都市景観・まちづくりセンターの地下1階のワークショップルームにて、植木力さん、株式会社カスタネットの代表取締役にして社会貢献室長が、「地域と企業のパートナーシップによるまちづくり」について語られます。
このセミナーは、建築士会のCPD制度の認定プログラムにもなっております。
CPDというのは、ユニットが決められていまして、一度、建築士や施工管理技師の国家資格を取った人たちが、「勉強を続けなさいよ」という意味で、毎年一定の単位を積み上げなければなりません。
そのためにCPD制度のユニットが、何単位ですかね、これは。
立: 2単位です。
絹: 2ユニットが認められます。
専門家向けの勉強会でもありますが、一般の方も是非、ユニットは与えられませんけれども、お越しいただくといいなと思います。

さあ、そろそろまとめの時間になってまいりましたけれども、リスナーの皆様、お聞きいただいていかがでしたでしょうか。
時々コメントするんですが、京都市景観・まちづくりセンター、京都市の都市計画系の外郭財団でありますが、宗野さんにお聞きします。
京都市景観・まちづくりセンターを英語で訳して説明するときは、何と言うんでしたっけ。
宗: 名札に書いてあるのはですね(笑)、「Kyoto Center For Community Collaboration」ですね。
絹: はい。これは私は名訳だと思います。
「Kyoto Center For Community Collaboration」誰が訳したか。
「まちづくりとは、コミュニティコラボレーションだ」と、まちづくりセンターを最初につくった人が言っているわけですよね。
そういうコラボレーションを起こしていこうというセンターのセミナーの講師が植木さんであると。
まことに相応しい。きれいにまとめましたね(笑)。

それでは番組をそろそろ閉じさせていただこうと思います。
本当に株式会社カスタネットさんと“カスタくんの町家(おうち)”と四条大宮、色んなところに御注目下さい。
この番組は、心を建てる公成建設の協力と、我らが京都市景観・まちづくりセンターの応援でお送りしました。
植木さん、立石さん、宗野さん、ありがとうございました。
一同: ありがとうございました。
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