絹: |
:まちづくりチョビット推進室! |
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絹: |
皆さんこんにちは。
まちづくりチョビット推進室のお時間が、又やってまいりました。
この番組は、公成建設の協力でお送りいたします。
松岡さん、こんにちは。 |
松: |
こんにちは。 |
絹: |
お相手は、いつものように、当京都三条ラジオカフェのマドンナ、松岡さんと、それから、公成建設まちづくりチョビット推進室長、絹川、でございます。
今日は、特別ゲストとして・・美留町さん、と言う方をお招きしましたが・・
会社の名前を言って良いですか? |
美: |
はい、どうぞ。 |
絹: |
地域計画医療研究所の美留町さんです。 |
美: |
はい、美留町です。
よろしくお願いいたします。 |
絹: |
はい。
実はですね、美留町さんはご近所さんです。
この番組を始めるにあたりまして、「センテナリオ物語 その1〜その4」と言う番組からスタートしましたが、烏丸一条西入るに私の自宅が有ります。
私の自宅を含みます、13軒の共同住宅:マンションですが、当時「少し変わったマンションが出来ました。コーポラティブと言うんです。“つくば方式”を使いました」と言う話からスタートしました。
入居者が集まって、建物が出来る前に入居者を決めてしまって、逆転の発想で造りました。
言うなれば、建物の産地直送、産直見たいな、「コミュニティの種を撒くご近所づきあいからのやり方なんです。」と言う話をしましたが、なんとなんと、上京区って言うところは不思議なとこで有りまして、私の自宅のセンテナリオ:烏丸一条西入る、そこから歩いて三分・・一条通新町西入るに、又コーポラティブが出来てしまいました。
そちらのコーポラティブの、まぁいえば名主的な方が、美留町さんです。
それでは美留町さんに、「さくらコート物語」、スタートして頂きます。
お願いします。 |
美: |
今ご紹介いただきました、美留町と申します。
絹川さんが今から二年前ですね・・ |
絹: |
はい。 |
美: |
センテナリオ建てられて・・ちょうどこの6月で、私どもの「さくらコート」は一周年を迎えると言うことなんです。
センテナリオが13世帯ですが、私どものコーポラティブは9世帯で・・
9世帯と言う非常に小さな集合住宅なんですけれども、実は私は今「広報員」と言うことで、月一回「さくらコート便り」と言うニュースを作って、みんなに配っています。
9世帯だけなんですけども、古里のご両親とか、ご近所、知り合い、そういう方にも読んでもらっております。
月一回、毎月もぅ大変なんですけれども、書き手が一杯おりまして、子供達も含めて、そのニュースの記事を書いてくれるもんですから、あんまり編集で困る事はないんです。
今日は短い時間ですけども、その「さくらコート便り」の中から、少し記事をご紹介して、さくらコートの暮らしを聞いて頂けたらなぁ、という風に思っておりますが・・ |
絹: |
あの、松岡さんねぇ。 |
松: |
えぇ。 |
絹: |
「さくらコート便り」って聞かれて、まずビックリされません?
普通の共同住宅で、「瓦版」と言いますか「ニュースレター」?
毎月、書き手が沢山いて、編集に困ることはありません。
で、郷里の実家やご近所に配るですんって。
普通、あんまり無いですし、僕らニュースレターとか作ったら、書き手捜すの困ってしまうって言うのが、(笑)何処の会社でも多い事じゃないですか、普通は(笑)。 |
松: |
そうですね。
アパートやマンション住まいですと、そういう繋がりって無いですよねぇ。 |
絹: |
そうですよね。 |
松: |
はい。 |
絹: |
まず、初っぱなのスタートから驚きです。 |
美: |
あの・・コーポラティブは、先ほどご紹介が有ったように、みんなで一緒になって、建物を造って、共同の空間があって、そこで色々楽しもう、とかやるんですけども、「さくらコート」の場合は、実はみんなで土地探しから始めたんですね。
それでまぁ、初めてそれに参加した人で言いますと、建物が完成するまで、約5年間かかってます。 |
絹: |
すっごい、苦労されたんですよね、実は。 |
美: |
だから・・ |
松: |
これはあれですね・・ |
美: |
えぇ。 |
松: |
すいません。「センテナリオ物語」とじゃぁ、そもそもの始まりが大分違いますよね。 |
美: |
違います。えぇ。 |
松: |
ねぇ。 |
絹: |
そうです。僕の場合・・「センテナリオ物語」の場合は、地主としての“絹川”が初めにいたわけですけども、「さくらコート物語」の場合は、地主さんというか、土地は初め、無かった訳です。 |
美: |
そうですね。 |
松: |
土地探しから? |
美: |
土地探しから。
えーとねぇ、このニュースにもねぇ・・実はどのぐらい土地を捜したのかっていうのをねぇ、実は・・・これですね。
ちょっとラジオでご覧いただけないんですけど、京都の地図があって、そしてABCDって私たちが土地を・・ここ良いんじゃないかなって候補になったのを、全部地図に落としたんですね。
そしたらね、大体40箇所位有るんですよ(笑)。 |
絹: |
「さくらコート双六」って書いたりますよ。 |
美: |
そうですよ。 |
松: |
ほーぅ。 |
美: |
ここを捜して、やっぱり駄目でした。
で、次捜して、次捜してっていう風にして、双六にしてみたんですね。 |
松: |
条件は、どの様なものだったんでしょうか。 |
美: |
うん、やっぱりあの・・一定のね、価格、それからみんなで住める・・で割とまぁ落ち着いたところが良いなぁっていう・・
で、やっぱりねぇ、僕たちは素人の集団なんでしたから、そうしての土地を捜して「良いなぁ」って思うと、もうねぇ、不動産業者の人も「パッ」っとこう、買い付け証明入れてしまうんですね。
だからなかなかねぇ、素人できちっとまとまった土地を買うって言うのは、非常に難しい。 |
松: |
あっ、そうですか。 |
美: |
だからもう、知らない間にどんどんどんどんもう、探し続けて・・・
で、今のねぇ、ちょうど捜した土地というのは、ある塾の校舎が建ってたとこなんですが、土地がねぇ、ちょっとL字型に曲がってたんですね。 |
松: |
へぇー。 |
美: |
だからあの、まともな集合住宅を建てようっていうんでは、ちょっと業者の方達は躊躇するような土地だったんです。 |
松: |
やっぱり長方形がよろしいんですか? |
美: |
そう。そうですね。
で、僕らのとこはちょっとL字型だったんです。 |
絹: |
そうですね。 |
美: |
ところが、このL字型をねぇ、上手に使うと、真ん中に中庭が出来るんです。 |
松: |
ほーぅ。 |
美: |
そしてみんながねぇ、向かい合うような形で、建物が出来るんですね。
だからこの条件が悪いところ程、実はコーポラティブとしては、非常に・・むしろその・・「良い条件」。
それが、うまくこう・・土地が見つかりましてね。 |
松: |
そうですか。 |
美: |
えぇ。
それでまぁ、今の建物が出来たと言うことなんですけど・・5年間かかりましたので、その間にね、あの・・やっぱり・・気の合わない人はねぇ・・自然に抜けていったんですね。
で、何となく気の合いそうな人達が、最終的にみんな集まったと言うことで・・コーポラティブって言ってもね・・色々あるんですよ。
ホントにあの・・業者の人が全部企画して、「さぁどうぞ」って入ってくる・・・
僕たちみたいに最初から、土地を捜して、そして施工業者もみんなで決めて・・・
大工さんと仲良くなったりして・・・
思いっきりあの・・・屋上に土入れたりとか・・・
そういう風にやってきましたから、人間関係って言う意味では・・・まぁ、絹川さんの言葉で言うと「コテコテ」って言うんですけど(笑) |
絹: |
「濃い」ですよぉ。 |
美: |
あの、非常に濃いね・・(笑) |
松: |
あっ、そうなんですか。 |
美: |
えぇ。 |
松: |
あの、不思議だなぁと思うのは・・ |
美: |
はい。 |
松: |
そういう、同じ目的を持った人が、どうやって集まることが出来たのかっていう、そういう・・それを知りたいですけども。 |
美: |
あの、最初はねぇ・・ |
松: |
はい。 |
美: |
僕たちも、企画が有って・・「もえぎ設計」さんて言うところが・・・実は土地があって、「そこで集まりませんか?」っていうお誘いがあって、それでみんな、知らない人が寄ってきたんです。
で、そこがねぇ・・・大体二年ぐらいで、実は完成する予定だったんですけども、借地型のコーポだったんですね。
借地の権利を譲り受けて・・そうすると初めから土地を買うよりも、大体6割から7割位で土地が手に入るんですね。
で、安上がりに出来るかな?ってことで・・・
ところがねぇ、その土地の借地権を譲り受けるときに、元々の土地の所有者の人が、「借地を譲り渡すのは困る」と言うことで、その企画が実は駄目になっちゃったんですね。 |
松: |
あっ、そう言う理由があって、皆さんが集まった、と言うことですね。 |
美: |
えぇ、そう。 |
松: |
やっぱりいきなりは、そういう・・・ |
美: |
そうですね。 |
松: |
集まるって言うのは、無理ですから・・はい。 |
美: |
で、普通はそれが解散しちゃうんだけど・・ |
松: |
えぇ。 |
美: |
「もう一回、一から土地捜そう」言うことで・・ |
松: |
はい。 |
美: |
さっき言ってた様な、沢山の土地を捜して・・・ |
松: |
そうですか。そして「コテコテ」の「さくらコート」が出来上がったと、いうことですね。 |
美: |
そうですね。 |
絹: |
あの・・「コテコテ」って、ちょっと・・ |
松: |
どういう意味なんですか? |
絹: |
あの・・言い過ぎかもしれません(笑)。 |
美:松: |
:(笑) |
絹: |
コーポラティブをやる人達にとって、いろんな流派が、いろんなやり方が、コーポラティブにもあるよ、と言う意味なんです。
あの僕は、コーポラティブに興味があって、京都以外の事例とかも、色々現地見させて頂きましたけれども・・・
例えば東京の方に有るもの、今言いましたけども・・「大都系コーポラティブ」と言われるような、出来る限り・・その・・どう言うんですかね、手間暇をかけずにコーポラティブ的な暮らしをしたい、と言う人達が集まるケースもあります。
それとは逆に、美留町さん達みたいに、土地から自分達で捜して行こうと言う人達・・・これが最も純粋なコーポラティブかもしれません。
で、しかも・・例えばですね、「陣取り合戦」って言うんですけど・・・
「私は一階じゃないと嫌よ」とか、「私はペントハウスじゃなきゃ嫌よ」とか、「私は二階の方が良いのよ」とか・・言うのまでですね、「美留町さんタイプ」の人達は、たぶん話し合いで、納得するまで詰めて決められたんじゃないかな?と思うんですが。
そうじゃないですか? |
美: |
そうですね。
もう大体ね・・・「私はここが良い」っていうのも有るんですけどね・・
建物、建てる迄に随分苦労して、お互いの条件やなんかみんな知ってますから、
「あなたのところは・・」、例えば足の悪い方がおられて・・「そしたら一階の奥のここしかないね。」と・・ |
絹: |
うん。 |
美: |
そういう形でねぇ、お互いが大体その、「陣取り合戦」じゃなくって・・ |
松: |
えぇ、「譲り合い」ですね。 |
美: |
うーん。そうそうそう。
大体、ほとんど・・まぁ一箇所ぐらいかな?
三階の人と一階の人がもめたぐらい。 |
松: |
あっ。 |
美: |
もめたっちゅうか・・ |
松: |
えぇ、どっちにしようかと言う感じで・・ |
美: |
そうそうそうそう。
最後はやっぱり、「私が三階行くから」とか・・ |
松: |
あーぁ。 |
美: |
「どうぞ」とか。 |
松: |
素晴らしいですねぇ。 |
美: |
だからまぁ・・うんそうですね。
建てて、三ヶ月ぐらいして・・・秋口位からなんですけどね、中庭にベンチを作って・・
それでねぇ、毎朝日曜日にね、何となくみんなが集まって、コーヒータイム。
これねぇ、毎週一回日曜日の朝9時からなんです。
で、これが自然に行われるようになって、今現在欠かしたことがないんです。
ちょうど9時に、北側に教会がありましてね・・朝9時にミサの鐘が鳴るんです。
|
絹: |
あの、カトリックの新町教会って言うのがあるんですよ。 |
松: |
えぇ。 |
美: |
で、この鐘が合図でね、みんなが集まり出すんですよ。 |
松: |
素晴らしいですねぇ。 |
美: |
うん、実はこの中庭のにね、さくらコートのベンチなんですが、これはあの・・絹川さんところが、お家を壊したときに出てきた古材を譲り受けて、それでみんなで作ったベンチなんですね。 |
絹: |
あの・・大正15年、絹川定次郎・・って私のひぃじいさんですね・・が建てた、センテナリオの前の旧宅がありました。
それを私は、ご先祖様に手を合わせて「ごめんなさい」と言いながら解体をして、今のセンテナリオ13家族のコーポを建てたわけですけど。
その古材、構造材で屋根とか梁ですね。
ぶっとい材料を、なんと嬉しいことに美留町さん達、もらってくれはったんですよ。
で、それをそのまま、ドーンとこう、ベンチ代わりに置いて下さったり、それからみんなでチェーンソーでぶった切ってですね・・丸太ん棒を。
それをドン、ドン、と置いて椅子にして下さったり。
ですから、私のご先祖さんも、喜んでくれていると思います(笑)。 |
松: |
美留町さん。 |
美: |
はい。 |
松: |
この・・ちょっと建物の構造を・・ |
美: |
えぇ。 |
松: |
詳しく説明していただきたいんですけれども。 |
美: |
はい。 |
松: |
あの、中庭があるんですよねぇ。 |
美: |
そうです。 |
松: |
で、テラスがそれぞれ有って・・ |
美: |
はい。 |
松: |
ホントにヨーロッパの建物のような、そんな外見ですよね。
でその、木のベンチがまた似合いますね。 |
美: |
うん。 |
松: |
コーヒータイムも。 |
美: |
うん。そうですね。 |
松: |
えぇ。 |
美: |
さっき言った様に土地がL字方なもんですから・・ |
松: |
はい。 |
美: |
それに合わせて造ると、ちょうどみんながね、その中庭の方をベランダ越しに向き合う形になっているんですね。 |
松: |
皆さんのお宅、ベランダがあって、中庭を向いている? |
美: |
向いているんです。 |
松: |
はい。 |
美: |
で、そこの地上の部分が中庭になってて・・そういう構造になってます。 |
絹: |
三階建てなんですよね。 |
美: |
そうです。三階建て。 |
松: |
えぇ、えぇ。 |
美: |
はい。で、屋上は又土を入れて・・今芝生を育てている。
バラの花も一杯植えましたね。 |
松: |
ほーぅ。 |
美: |
えぇ、今五月、六月は、ホントに綺麗な・・・はい。 |
松: |
そうなんですか。 |
美: |
えぇ。 |
松: |
このテラスは、なんかあれ・・アルファンブラ宮殿っていってはなんですが・・(笑) |
絹: |
地中海風って言うかねぇ・・ |
松: |
そうですねぇ(笑)。
なんかホントに、スペインのなんか・・・あれ、なんて言うんでしたっけねぇ。
中庭を・・そんなイメージですよね。 |
美: |
そうですね。 |
松: |
そして、日曜の朝、9時からコーヒータイム。 |
美: |
はい。 |
絹: |
それもね、あの、僕教えて頂いたのは、初め美留町さん一人でね、何となく9時頃から、日曜日にコーヒー飲んでられたんですって。 |
松: |
ちょっと朝早いですけど(笑)。9時。 |
絹: |
はい。そしたらね、なんか美留町さんが日曜日の朝になったら、中庭でコーヒー飲んでると・・・気づいた人が徐々に徐々に集まってきて・・・
「おぉ、コーヒータイムやるぞぉ」とか・・そういう話じゃないんですよね。 |
松: |
ふーん。 |
絹: |
自然発生的だ、って。 |
松: |
あぁ、良いですねぇ。 |
美: |
だからねぇ、来れない人とか・・あの、勿論用事があって・・
で、こういうのがみんな大体好きなんですけどね。
苦手だなぁ、って人も勿論いる訳ですよね。
全然強制じゃない。
自然に集まって来るってところが良くって。 |
松: |
それが良いですね。はい。 |
美: |
うーん。冬は勿論寒いんですけどね・・ |
松: |
ホントですね。寒いですね。 |
美: |
七輪をねぇ、三つぐらい置いてねぇ、みんなあたりながらやるんですよ。 |
絹: |
(笑) |
美: |
それでね、一冬毎週やり通したんですよね。 |
絹: |
ほう(笑)すごいすごい。 |
松: |
やり通すって言う感じですね、もう(笑)。 |
美: |
で、やっぱりこういうところへ集まってくると、一週間分のね、いろんな思いって言うか、そういうのが全部みんなの中にこう・・吐き出して・・ |
松: |
あー。 |
美: |
ストレス解消みたいな形になって・・・ |
松: |
ふーん。 |
美: |
うん、だからみんなやっぱり集まってきて、1時間ぐらい話して・・・ |
松: |
1時間ぐらい?はい。 |
絹: |
あのぉ、「コテコテ」って言葉はあんまり良くないですけれども、「濃い」でしょ? |
松: |
そうですね。
「コテコテ」じゃ無くって、「濃い」集団、「濃い」集まりっていう感じですね。 |
絹: |
あのぉ、「密度が濃い」。 |
松: |
えぇ。 |
絹: |
人との距離が近いなぁ、って思いますね。 |
松: |
ホントですねぇ。 |
美: |
:是非これねぇ、ニュースの記事でご紹介したいんですけれども・・・
みんなそれぞれ別れて暮らしてた頃はですねぇ、学校の先生とかそれから看護師の方とかね・・そういう方が多くって・・今、学校の先生も大変ですよね。
それで・・看護師なんかも非常に仕事が大変で・・ |
絹: |
疲れ果てちゃう・・ |
美: |
そうです。 |
絹: |
・・ですよね。一生懸命仕事すればする人ほどね。 |
美: |
うん。
で、僕たちの暮らしが始まって・・・これはねぇ、9月1日号なんですけれども・・・
だから、6月に住み始めて3ヶ月ぐらい経ったとこですかねぇ・・
それで、看護師の方が記事を書いてるんですけども・・ちょっと読ましてもらって良いでしょうか? |
絹: |
はい。 |
美: |
「さくらコートに住んで3ヶ月で、浮き足だっていた引っ越し直後の時期が終わり、ゆったりと過ごしています。驚いたのは、悩みの種だった肩こりが、いつの間にかほとんど起こらなくなったことです。居住環境が人の健康に及ぼす影響の大きさを感じました」、と書いてるんです。 |
絹: |
うーん。 |
美: |
で、この方は肩こりが治った。
それから、大阪に住んでて先生やってた方は、喘息持ちだったんですけども、それもねぇ、不思議に治った、って言うんですね。 |
絹: |
ふんふんふん。 |
美: |
私の妻も実は学校の教師をしてて、かつて・・まぁちょっと・・ストーカーに遭いましてねぇ・・ちょっと精神的に・・一年間学校休んだりしてね、そういうストレスの溜まりやすい人だったんですわ。 |
絹: |
はい。 |
美: |
このコーポに住んで、ホントにそういうストレスが無くなったっていうことで、みんなそういう意味では、健康状態が非常に良くなったんですね。
で、それをみんなが感じてたって言うのが、実はとても暮らしていて良かったなと・・ |
絹: |
この記事の話し聞いて・・ |
美: |
はい。 |
絹: |
私はもう本当にビックリしたというか・・・それと驚きと嬉しさ・・・
僕たちは建物の箱だけ造ってるんじゃなくて・・・ |
美: |
うんうん、そうですね。 |
絹: |
箱造って、仕事して、こういう建物出来たら・・・すごいなぁ、と言う驚きと喜び、両方感じましたね、このお話聞いて。 |
美: |
で、この方の記事はね、実は最後のところで・・・みんなで健康状態良くなって、ホントに楽しい暮らしが始まっているんだけども、この最後のところですねぇ、新しい健康問題が出て来てると・・ |
絹: |
へへっ(笑)はっはっはっ(笑) |
美: |
つまり、みんな仲良すぎてねぇ、よく飲むんですわぁ。集まって。 |
絹: |
ははっ(笑)。 |
松: |
えぇ。 |
美: |
で、みんなねぇ、毎週一回外・・缶ビールの山が一杯ですね溜まって(笑)・・
ある意味では・・新しい生活習慣病ですね。
ちょっと飲み過ぎではないかと・・ |
絹: |
はははっ(笑) |
美: |
さすが、看護師さんらしい文章でまとめてるんです。 |
松: |
あーぁ。 |
美: |
えぇ。 |
松: |
そうですか。 |
美: |
まぁ、「これがコーポラティブの新しい健康問題」だと、言う記事を書かれている、言うことなんです。 |
松: |
はぁ、そうですか。 |
美: |
はい。 |
松: |
やっぱりあのぉ・・さっきこの日曜日の朝、集まって、いろんな一週間の出来事をお話しされるって・・ |
美: |
そうですね。 |
松: |
言うことがありましたね。
それ結構、絹川さん、おっきいですよね。 |
絹: |
あのぉ、すごいおっきな事で・・・うらやましいと思いますし、素晴らしい事だと思います。
コーポラティブでない、というか普通の暮らし方で、集合住宅でね・・鉄の扉を「バタン」と閉めると、隣は何をしてるかわかんない。それの対極を行ってますよね。
で、建物の構造の話、さっき出ましたけども、も一つ「さくらコート」の特長はね・・・ベランダなんですよ。 |
松: |
はい。 |
絹: |
ベランダと玄関の構造と言いますかねぇ・・
普通、共同住宅、マンションでベランダ同士が隣り合ってたら、間に隔壁がありますね。 |
松: |
そうですね。洗濯機を置いたりとか・・ |
絹: |
はい。 |
松: |
色々あると思うんですけれども・・見えないように。 |
絹: |
火事だとか何とかの時は、ぶち抜いて避難出来るように・・ |
松: |
はぁい。 |
絹: |
切れ込みの入った隔壁が有りますよね。 |
松: |
そうですね。 |
絹: |
美留町さん達の「さくらコート」には、無いんです。 |
美: |
無いですね。 |
松: |
ほーぅ。 |
絹: |
で、ルールが・・生活のマナーって言うかルールが有りましてね。 |
松: |
はい。 |
絹: |
子供達だけは、お隣さんのそこ通って・・お隣さんのベランダと通々なんですよね。 |
美: |
うん。 |
絹: |
で、そこ通り抜けて、隣んち行けちゃうわけですよ。
で、子供達だけはそれしても良いよ、と。
でも大人は、それぞれのお玄関から入りましょうね、と・・ |
美: |
うん。 |
絹: |
言う、なんかそういう、自然発生的なルールがあって・・ |
美: |
うん。 |
絹: |
だけど隔壁は造るの止めちゃおうと、言う決定を皆さんでされたんですよね。 |
美: |
そうですね。
あの、大人のひともね、通って良いんですけど、大人のひとの場合は、ちょっと声をかけて、「通っても良いですか」と。
で、子供は自由にベランダは行き来しましょうと、言う様な、そういう取り決めを確かにしてます。 |
松: |
壁はないけども・・ |
美: |
えぇ。 |
松: |
礼儀は守ろうと・・ |
美: |
そうそうそう。 |
松: |
言うことですね。 |
美: |
はい。
それでねぇ、あのぉ「コテコテ」って話とか・・ |
松: |
はい。 |
美: |
非常に「濃い」とかって話なんだけれども・・ |
松: |
はい。 |
美: |
僕たちはねぇ、やっぱりコーポラティブハウスって言うのは、「現代の村造り」だと思ってまして・・
村って言うのは、どちらかというと、表も裏も全部見せ合って、そして共同の生活をしていくんだけど、「現代の」と言うところ付いてるところがミソでしてね。
僕たちは、勿論、仲良くやっていくんだけど、お互いはやっぱり違う考え方とか、暮らしとか・・やっぱり持ってるって事を尊重して・・・
だから・・まぁ僕なんかはみんなと飲むの大好きなんですけど、お酒飲めない人もいるし、夜遅くまで起きてられない人もいる。
そういう違いをですね、やっぱりこう・・尊重し合う。
みんなが違う。みんなが違うからもっと豊かに出来るって、そういうね・・暮らし方って言うのかな。
だからあんまりその・・「押しつけ」とか「これしかない」みたいな話はちょっと止めて、それぞれが違う、それぞれが違うけれどもそれで「みんなOKよ」っていうね・・
うん、そういう暮らしを・・求めてるって言うか、それが「さくらコート」なんだなぁと言う風に、僕は考えているんですけども・・・ |
絹: |
はい。「さくらコート」のすごさは、まさに今美留町さんがおっしゃった、その点にこそ有ります。
で、幾つかのコーポラティブ住宅を見学に行ったり、お話を聞いたりしてますとね・・・「負」の部分も見えてくることがあります。
「濃く」なりすぎちゃって、相手の勝手口から中に入ってしまうと言う様なことが起こってるコーポは、ちょっと後でしんどくなることも有ります。
ですから、本当の・・どう言うんですかね・・・「村造り」って言うか、「コミュニティ」造りて言うか・・・
その辺の壮大なる実験を今、上手に美留町さん達やってる、って言うのが僕の感想です。 |
松: |
「違いを認め合う」というところが、これが本当にキーポイントですねぇ。 |
絹: |
はい。 |
美: |
そうですねぇ。 |
絹: |
だから、この間もNHKのね、「ご近所の底力」のディレクターが・・センテナリオにも取材に来たんですけども・・
「センテナリオよりもすごいコーポが側にあるから、是非見てください」 |
美: |
ふふふ。 |
絹: |
連れてったんです。
こういう話をね、やっぱり聞けて、すごい・・その人も驚いてました。
さて、この音楽が鳴りますと、もうそろそろ話を閉じねばなりません。
あのぉ・・・皆さんどうでした?
コーポラティブにも色んな形があるんだ。
上京区の一条通りっていう、一本の・・烏丸通りと堀川通りの間に、何故かコーポが二軒ある。
それも9家族と13家族・・しかもそれぞれ、スタイルが違う。
僕んとこ、センテナリオは少し・・どう言うんですか、サラッとしたところを目指している。
美留町さん達は、ホントに密なものを目指している。
どんな在り方があっても良い。
でも、美留町さん達のスタイルが、すごく魅力的に僕たちには映ります。
で、「兄弟コーポの契りを交わそうぜ」とか言って、勝手に私は言っております。
あの・・この話はね、これだけで終わるの、実はもったいなくて、「さくらコート」のもう一つ、他にない、特長って言うのが実はあるんですね。
大きな特長・・「とねりこの家」と言う、町の縁側が付属しています。
「地域に開かれた、町の縁側を持つコーポラティブ」と言うのは、日本にもそうそうは無い筈です。
で、その事について、実は一回特集をしたい。
そのことをね・・又ちょっと予告をして、今日は番組を閉じていきたいと思います。
美留町さん、ホントにおもしろいお話、ありがとうございました。 |
美: |
はい、ありがとうございました、どうも。 |
絹: |
今日は、「さくらコート」の名主的存在、美留町さんをゲストに、「さくらコート物語」・・その1になるのかな?・・をお送りいたしました。
美留町さんありがとうございました。 |
美: |
どうも、ありがとうございました。 |
絹: |
松岡さんも、どうもありがとうございました。 |
松: |
はい、ありがとうございました。 |
絹: |
それでは皆さん、又お耳にかかります。 |
松: |
さよなら。 |
絹: |
さよなら。公成建設がお送りしました。
失礼します。 |
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