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放送日 平成26年9月20日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。

タイトル: 「NPO法人 らくさいライフスタイル」~洛西流のCSR~企業の社会的責任ではないですよ~とは?~
概要: NPO法人 らくさいライフスタイルの村下恒雄氏をお招きし、洛西におけるCSR~Co-working Space,Support,Restaurant~コワーキングスペースらくさい“コワら”の活動についてお話しいただきました。

左から 絹川 村下氏 宗野氏
出演者: 村:村下 恒雄氏 NPO法人 らくさいライフスタイル
宗:宗野 ふもと氏 京都市景観・まちづくりセンター(文化人類学徒)
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
絹: まちづくりチョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
************************************************************************
皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た京都の元気なまちづくりびとの紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。
いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。

■洛西ニュータウンからのお客様です
絹: さて、本日のゲストは、洛西ニュータウンからお越しいただきました。
“NPO法人 らくさいライフスタイル”の村下恒雄さんでいらっしゃいます。
村下さん、よろしくお願いいたします。
村: こんにちは。こちらこそ、よろしくお願いします。
絹: そして、もう一方、我らが京都市・景観まちづくりセンター(まちセン)から、宗野ふもとさんです。
宗: はい。よろしくお願いします。
絹: この三人で、お送りいたします。
今日、まずゲスト紹介から入りますが、進行の絹川が手を抜くために(笑)、ではありませんが、「村下恒雄さんって、どんな人?」というのを、宗野さんの口から語っていただきます。
宗: はい。
村下さんとは、洛西ニュータウンの“コワーキングスペースらくさい”という所で初めてお会いしました。
私は今、まちセンのお仕事の1つで、洛西ニュータウンの創生推進委員会の“住まいと景観チーム”のまちづくり活動のお手伝いをしています。
それでチーム会議を、時々村下さんが主催されている“コワーキングスペースらくさい”でしているんです。
そこに出入りをするようになったんですけど、その“コワーキングスペースらくさい”がとても使い勝手がいいし、雰囲気もとってもいいと。
私も時々お菓子を買って帰るくらい「いいところだな」と思っていまして、それを村下さんがされているということです。
村下さん、実は車のデザイナーさんをされていたということで、私はその経歴を見た時に「あ、だからか!」と。
デザイナーをされていたので、“コワーキングスペース”も使う人の立場に立った、ただ単に使い勝手がいいだけじゃなくて、ちょっと楽しくなるような、そんな場所になっているのだなと実感しまして、是非ラジオでお話いただけたらと思った次第です。
長くてすみません(笑)。
絹: いえいえ、ありがとうございました。
さて、リスナーの皆様、本日のゲスト、村下恒雄さんの人となりの一部が透けて見えましたでしょうか(笑)。
それでは村下さん、ゲストの方に恐縮ですが「宗野ふもとさんって、どんな人?」というのを、ちょっとお願いいたします。
村: 宗野さんは、プロフィールをご自身でもお話されていましたけれども、いらっしゃった時に「誰が来られたのかな?」とよくわからなかったんです。
お話をお伺いすると「“住まいと景観チーム”で、ここで打ち合わせをするようですけど」と、おっしゃっていて、ちっちゃい、かわいい子でした(笑)。
先ほども、文化人類学をやっていらっしゃると聞いて、また新しい側面が見えて、これからそういうことのお話もお伺いして、我々もちょっと一緒に何かやりたいなと思いましたね。
宗: ありがとうございます!

■第一章 洛西流CSR
 ☆C:Co working space(縁活)“コワら”
  ●“コワら”は、洛西ニュータウンの中、ラクセーヌのすぐそばにあります
絹: それでは番組タイトルと言いますか、番組のテーマを報告します。
「NPO法人らくさいライフスタイルって、ご存知ですか?」と題してお送りします。
サブタイトルを「らくさい流のCSR~企業の社会的責任ではないですよ~とは?」として、お話いただきます。
それではまず、CSRのCからまいります。
らくさい流の、CSRのCはコワーキングです。
村下恒雄さんは“コワーキングスペースらくさい(愛称:コワらく)”の代表でもいらっしゃいます。
村: そうです。
最近は、“コワらく”ではなく、“コワら”と言うんです。
動物のほうは“コアラ”ですが、我々は“コワら”って、言っているんです(笑)。
絹: さっき、宗野ふもとさんも言われましたが、すごい居心地のいい場所なんですってね。
村: そうなんです。
約100m2くらいあって、比較的明るい、広いインテリアなんですけど、夜になると間接照明で暗いバーのような雰囲気をつくっているんです。
宗: あ、そうなんですか。
夜は行ったことなかった・・・。
絹: さてさて、その“コワら”、洛西ニュータウンのどのあたりか、土地勘のない人にはどういうふうに言えばいいでしょう。
村: 土地勘のない人には、阪急の桂駅から市バスの2番に乗っていただいて、15分くらいで着きます。
車の人は9号線の中山の付近で聞いて下さい。
そうするとすぐにニュータウンがありますので、そのど真ん中にショッピングセンターがありまして、高島屋があるんです。
実は。高島屋は四条河原町だけではなくて、洛西ニュータウンにもあるんです。
絹: それは二アリーイコール“ラクセーヌ”という・・・。
村: そうです。そうです。“ラクセーヌ”です。
そこのすぐそばにありますので。

  ●仕事場としてだけではなく、地域のリビングとして
絹: 私も実は行った事がなくて、画像や動画でしか見たことがなくて、1回行ってみたいんですけど、どういうんですかね。
コワーキングスペースですから、例えば私が仕事に煮詰まったと。
そんな時に、外で営業に回っていて、「あ、“コワら”が近所にあったはずや!」。
そこでパソコンを持ち込んで「ちょっと原稿をまとめたいんですけど、いいですか?」とか・・・。
村: まさにそれです!
絹: オーケーなんですか?
村: もちろん、そうです!
私も東京に十数年いましたから、東京なんかでも外で仕事をしましたら、色々提案する時に、喫茶店とか(当時はコワーキングなんて、なかったですから)で資料をつくって、コンビニでコピーを出して、お客さんに提案するということを、普通にやっていましたので、そういうことと同じような機能は、コワーキングスペースには基本的にあるんです。
我々は郊外型のコワーキングスペースですから、近くの人たちがコミュニティとして色々使われていますので、みんなのリビングのような感じでお使いいただいているというところです。
絹: コワーキングスペースと言うと、そういう外回りのビジネスマンだとか、一人親方と言うと変ですが、一人でクリエイティブな仕事をしている人たちが立ち寄る場所というイメージが、僕にとっては強いのですが、今お話を聞くと、そういう方だけではなく、「地域にも開かれているよ」とおっしゃっているわけですよね。
村: そうなんです。
団体活動をされている人たちが、自分たちの相談とか、会議などもありますよね。
絹: 「町内会の寄り合いする場所がないねん」と言われるところもありますよね。
村: そういうところもありますね。

  ●小さいお子さんも安心な空間があります
絹: お写真を見せていただいたら、ちっちゃい子やハイハイするような子がいても安心が空間がありましたね。
村: そうなんですよ。
1つくらいの子から、4つ5つくらいの子でもそこで遊べるように、おもちゃを置いたり、柵を少しつくったりというのは、臨機応変にやっているものですから、お母さん方もお子さんを連れていらっしゃるというふうな空間にしていきたいし、そういう使い方を少しずつされています。
絹: そしたらビジネスマンだけじゃなくて、お母さんだけじゃなくて、地域のいろいろな団体・・・。
村: そうですね。
高齢者の人たちが2~3人集まって、お茶を飲みながら歓談している。「帰るわ」と言って帰られる。
そういうことにも使っていらっしゃいますし。
絹: それは相当ハードルが低そうですね。
村: ハードルは低いです。
ただ、タダではないので、一応ね。
絹: 利用料はどのくらいでしたっけ?
村: 利用料は2時間500円。
絹: ワンコイン。
村: そうなんです。
で、一ヶ月で契約しても4000円で、好きな時に使っていただいたら結構ですということなので、そこで利益を我々もということではなくて、地域のためにそこを開放していきたいという思いです。

  ●“コワら”をつくったわけ
絹: さて、“コワーキングスペースらくさい(愛称:コワら)”、少しイメージしていただけましたでしょうか。
なぜ村下さんたちは、このような“コワら”:コワーキングスペース(サードプレイスとも呼ばれるのでしょうか)をおつくりになったのには、何か思う所があってのことだったのでしょうか。
村: 洛西ニュータウンは、だいたい2万7~8千人の方々が住まれていまして、まちに住んでいる、色んな経験をしておられる人というのは、たくさんいらっしゃるはずなんです。
我々もまちづくりをするために、我々のチームだけではなかなかできないので、そういう人たちと触れ合うことによって、新しい活動に繋げていくようにしていきたいので、そういう方々をそこで見つけ出したいと思っているんです。
そういう人たちと手を繋いで活動に繋げていくということは、すごく素敵じゃないですか。
そういう動き方をしたいなと今、活動をしているところです。
絹: コワーキングスペースというお名前ですけれど、実は人物の結節点と言うか、交流スペースと言うか、市場と言うか、ここにも縁活(婚活じゃなくて、縁活!)と書いてありますね。
人材発掘、それから雇用創出まで繋がるかもしれないと思ってらっしゃる・・・。
村: そうなんです。
今(また後ほど出てくるかもしれませんが)、託児サービスようなことをやっているなかで、実際、保育士さんとして活動されている方というのは、まちの人なんです。
プロの人ではなく、普通のお母さんなんです。
そういうお母さんたちが何人か登録をされていて、シフトで面倒を見ていただくと。
絹: “コワら”のサービスの中には、保育機能もおつくりになった?
村: “コワら”の中にあるというよりも、買い物サポートというサポートを、近くのラクセーヌの専門店街でやっているんですね。

■第二章 洛西流CSR
 ☆S:買い物Support(地域密着・地域力)
  ●買い物サポートも、お年寄りの御相談にも、ひいては多世代交流拠点に
絹: その話が出ましたので、洛西流CSRのCの次のS、サポート、買い物サポートですね。
じゃ、サポート行きます!
村: その近所のおばさんたちが子どもさんを見ることと、高齢者の方々からも御相談いただけるようにしたいと思っています。
地域の福祉関係の施設とか、病院とか、皆さんに協力していただいて、地域ぐるみで、高齢者の人の御相談を聞いたり、「そういう相談だったら、生活支援の別の所で聞いた方がいいよ」というふうに、専門機関の横の連携を、そういうところでつくり出しながらやっていく。
ひいては高齢者の人たちと、若いお母さん方とがそこで交流しあうというふうなことまで、当然考えていますので、そういう多世代型の交流の拠点としても、買い物サポートというのが使っていけるようにしていきたいと思っているんです。
絹: その買い物サポートのこと、もう少し教えていただきたいのですが、“コワら”の中ではなく、ラクセーヌの商店街の中に、そういうスペースがまた別に用意されていると。
村: そうなんです。
特にお母さん方にとって、買い物をされる時、子どもさんがいると、その狭いところが大変なんです。
絹: 集中して買い物できませんよね。
村: そうなんですよ。
日々の物を買うのもそうだし、ちょっと本屋に寄って、本を広げて「あ、こういうの・・・」と、そんなことをやっている間に、子どもがどこかに行ってしまいますよね。
そういうこともありますから、だいたい1回45分、子どもさんをお預かりするということで、今やっているんです。
絹: そしてその託児サポートのスタッフさんは、ニュータウンの中のお母様方。
その方々がスタッフとして登録をされていると。
もう既に人材発掘ですね。
村: もっと色んな方々の人材発掘をしていかければいけないし、我々は高島屋とも同じようなことをやっているところもありまして、そういうところでもそういう人たちに助けていただいて進めているというのが、今度は3つ目の話になりますけれども、そういうこともやっているんです。

■第三章 洛西流CSR
 ☆R:大原野食育 Restaurant(地産地消)
  ●地元のものを食べたい・・・
絹: 3つ目は、CSRのRですか?
村: Rなんですよ。
絹: Rのところ、頂いた資料では、「大原野食育、レストランのRだ」と書いてあります。
村: そうなんです。
最終的にはレストランをつくりたいなと思っています。
そして大原野でつくった地産地消の物を、レストランで皆さんに召し上がっていただくというふうにしたいなと。
観光客の人たちとか、色んなアンケートを見ていると「地元の物を食える所がない」という話が結構あるんですよね。
例えばホテルのレストランでは、地産地消でそういうものを召し上がっていただけるようにするとか、高島屋の中でもレストランがあるから、そういうふうにするという流れを、これからつくっていきたいなと思っているんです。
まず今やっているのは、高島屋の中で、大原野の野菜を直売で売るということで、ちっちゃいですけど一応お店をつくっているんです、既に。

  ●大原野やさいの常設店をつくりました
絹: おおう。高島屋さんの中に?
村: そうです。
去年少し実証実験をやって、意外と売れるなあ、皆さん欲しがっているなあ、隣の八百屋さんと「高いなあ、安いなあ」なんて言いながら、買っていただいていて。
絹: それは私個人の実感としてもわかるような気がします。
この間、仕事で大阪に出かけて、帰りに御堂筋を歩いていたんです。
そうしたら御堂筋沿いに「顔の見えるお野菜」みたいな感じで、万願寺やオクラ、たまねぎや手作りジャムなど、屋台風に並んでいると、やっぱり人だかりがしていて、なぜか安心感があるから、1つ2つ買って帰る。
ああいう所に、何かこう、寄りたくなる自分がいるなというのは、わかる気がいたします。
そういうことを既に高島屋さんでなさっている。
村: そうなんです。
それを7月にもう常設化していこうというので、まだ色々準備はあるんですが、もう7月の16日か17日か、それくらいからほぼ毎日やっています。
絹: 宗野さんはそんなところへ買い物に行ったことある?
宗: この前、洛西ニュータウンに行った時に、ちょっと覗いてみました。
買い物はしなかったんですけど。
村: お惣菜も売っていたでしょ?
宗: はい。お惣菜と野菜を売っていて、すごく興味深そうにたくさんの人が見ていて、「あ、人気があるんだな」って。
村: そうなんです。お昼を過ぎるとほぼなくなって、高島屋が閉まる時間帯には、ほとんどないですよね。

■第四章 わたしたちの活動のこれから
  ●若い人をもっと呼び込みたい
絹: 宗野さんと村下さんに教えていただきたいんですけど、創生推進委員会というのと、洛西ライフスタイルの関係と言いますか・・・。
ここに一枚の新聞記事があるんですけど、2011年ですから平成23年2月19日「子育て世代呼び込もう、少子高齢化進む洛西ニュータウン住民」という記事で、なんでか知らんけど、村下さんがドーンとでっかく写真に載っているわけですよ。

村: それはね、創生推進委員会の活動をしているなかで、3月頃にはフォーラムと称して1年間の活動を総括して、色んな課題を住民の皆さんと話し合うような場をつくろうというので、やるんです。
その時は、高齢化になってくるので、若い人をもっとニュータウンに呼ばなければいけないし、創生推進委員会の中で、若い人があまりいらっしゃらなかったんです。
ですから若い人の話を聞くということも含めて、皆さんに来ていただいて、フォーラムをやったんです。
やっぱり若い人に来てもらうことで活性化をするんだという事が、私の切り口だったものですから。
今のNPO法人をつくった時も、その切り口のまま、今も進めているところです。
絹: “NPO法人らくさいライフスタイル”というお名前をつけられた。
名は体をあらわすはずですから、洛西での暮らし方、「面白い暮らし方を一緒にしない?」という、呼びかけ、問いかけなのかもしれませんね。

  ●実は新しい動きも生まれています
村: そうですね。
なかなか郊外型の新しいライフスタイルを見つけるのは、難しいんですけど、このNPOができたのは、去年の8月、実質9月から動き出したので、まだ本当に1年なんです。
そういうなかで、我々の会員になって、色々活動していただいている人のなかで、新しい動き方をしている人がいらっしゃるんですね。
なかなか難しいなと思っていたけれども、実はプログラミングなんかを、私らの部屋でやって、それを東京でやり取りをして、たまには東京に行かれたりして。
そういうまちの中で普通にやられていることが、実は郊外でもそういう人はいらっしゃるんですよね。
「これって、面白いな」と。
それからお母さん方が自分の子どもを連れてきて、自分の趣味を広げるとか。
近くに子どもがいると安心じゃないですか。
そういうスペースにもなっているので・・・。
絹: 趣味を広げるということは、1人でこつこつやるんじゃなくて、お仲間がドワーっと拡がっていっているのが見えている?
村: そうなんです。
この前はわらじを作ったりしていましたし(笑)。
実際、自分でかばんを作るために布地を描いて、はさみで切ってとかね。
絹: それはある意味、コ・ワーキングスペース“コワら”があるからこそ、そこで何をどういうふうに使っていらっしゃるのか、村下さんたちの目に見えてくる。
村: そうですね。
絹: はあ、やっぱり場所って、大事なんですね。
村: その人がおっしゃっていたのは「大きい机がある。そうすると生地をパーッと広げてやることができる。それがすごい便利だ」と(笑)。
ああ、そういうこともあるんだと、こちらが気がついたりして・・・。
絹: と言いますと、年間の利用者だとか、会員になりたいわという人なんかが、徐々に徐々に広がっているんでしょうか。
村: 徐々には広がっているんですが、まだまだですね。
今年は9月からもう一度頑張りなおそうと色んな仕掛けをこれから考えているところで、ちょうど9月の24日かな。

  ●9月24日、一周年記念パーティーやります!
絹: ここにね、“The first ANNIVERSARY”と書いてあります。
9月の24日の水曜日、17時から、“コワーキングスペースらくさい”で、「なんやかんや一品持ち寄りデー」と書いてあって、ワンコインで、これ、一周年記念パーティーですね?
村: そうです!一周年記念パーティーで、ワンコイン500円!ということです。
絹: 「気楽においでよ」という感じです。
これ、面白そうですね!
村: 非常に多方面の方がいらっしゃいますので、面白いと思いますね。
絹: ラクセーヌ専門店と、洛西タカシマヤ、洛西バスターミナルの間に囲まれた空間で、らくさいマルシェ会場とありますが、これはまた別?
村: 同じです。
絹: というような感じで、あとでまた告知しますね!
さあ、リスナーの皆さん、どうですか?
“コワら(コワーキングスペースらくさい)”、そして“NPO法人らくさいライフスタイル”さん、なんとなくイメージお持ちいただいたでしょうか。
私はすごく洛西ニュータウンって、興味があって、ニュータウンだけれども、当時入られた方は若かったけれども、やっぱり年を取っていかれる。
千里ニュータウンでも困ったり、トライしたりと、色んなことをなさっている。
京都はどうなんだろうと思っていましたけれども、こうやって頑張っていらっしゃる方々おられるということに、どこかホッとしております。
そして洛西ですから、西京区の区役所の洛西支所との関係が、たぶん深いはず・・・。

  ●西京区役所洛西支所さんとも一緒に動いています
村: そうですね。
絹: で、なんでかしらんけど、あそこに知り合いで中谷香さんという尊敬する女傑がおられて(笑)。
村: いや、私も尊敬しています(笑)。
絹: 中谷香さんのフェイスブックページを見ますと、「なんやかんや大原野」とあって、区役所の行政マンでありながら、なんかものすごく農業に関わっていらっしゃるんだなと思っていますけど、その辺の区役所の洛西支所さんと、らくさいライフスタイル、あるいは“コワら”さんと関わりというのは、深いんですか?
村: 深いですね。
我々が最初に、動かなければならないというので、3つの柱を立てたのですが、そのうちの1つに大原野やさいが入っています。
それは我々のメンバーの中に農家さんがいらっしゃいまして、その農家さんの思いも含めて、大原野やさいのブランド化をしていこう、いわゆる大原野のブランド化をどのように果たしていくかということを、今スタートを色々と切っているんです。
そういう流れというのは、行政も大原野の観光を含めて、大原野をなんとか活性化したいという思いがあって、その2つが重なったものですから、我々NPOの活動が洛西ニュータウンだけに終わるのではなくて、その横の大原野のところも含めて、一緒にやっていこうと、今動いているところです。

  ●NPO法人らくさいライフスタイルの今後に御注目! ~空き家新規入居、洛西人図鑑・・・~
絹: はい。
いただいた資料を見て、実は感動している部分がありまして、2013年度には大原野やさいの試験販売―ラクセーヌ、2014年度には大原野やさい常設販売、ステージが高島屋と一個進まれました。
さらにその先の2015年度は、空き家新規入居のことも視野に入れて進めたいとおっしゃっている。
なんとすごいなあと思います。
この辺是非、京都市と洛西ニュータウン、リスナーの皆さん、御注目ください。
そして9月24日の一周年記念のパーティー、覗いていただくと結構面白い人たちに、お会いすることが出来るのではないでしょうか。
村: そうですね!
ニュータウンで見つかってない人たちがそこに集まりますから、結構特異な人たちが何十人かな、4~50人いらっしゃるんじゃないですか。
入りきれるかどうか、ちょっと心配なんです。
もし入りきれなかったら、満員電車のように、うまくすり抜けて入ってきていただいたら、うれしいですね。
絹: 洛西人図鑑”というキーワードも、2015年度あたりには、書いておられます。
村下さんの思いの中には、“コワーキングスペースらくさい”、人材交流点と言うか、結節点と言うか、そこに多くの人たちが集まって、2万7~8000人のなかからどんどん手だれが来てくれるんじゃないかと。
村: そうなんです。
我々も歩き回らなきゃいけないんですけど、楽しみにしているところです。

  ●洛西ニュータウンを盛り上げて、色んな人に知ってもらいたい・・・
絹: なんか楽しみです。
宗野さん!今後宗野さんの期待するところ、まちづくりセンターはなぜ、この“らくさいライフスタイル”さん、洛西ニュータウンに入り込んで、フィールドワークをしているんでしょうか?
宗: まちセンと言うか、私がということでいいですか(笑)?
村: 私でいいと思うんです。
宗野さんが興味をもっているもので。
それぞれ「私」という視点が、一番力になりますから。
宗: はい。まちセンと洛西ニュータウンは、ずっと縁が深いんですよ。
しばらく途切れていたわけではないんですけど、少し静かだった時があって、また私が関わりだしています。
洛西ニュータウンって、始めて来た時に、やっぱり緑が多くて、道が広くて、全然市の中心部とは違っていて、そういうところをこれから盛り上げて、どんどん色んな人に知っていってもらいたいなという思いで、私はいます。
村: 個人的には、空き家にすごく興味があるのは、新築というよりは、新築も建てるけれども、空き家も残っている。日本人は減るのに、家だけはいっぱい建つ、これって絶対におかしい!変な話ですよ。
ですから個人的には、新築じゃなくて、今ある住宅をリノベーションをして使っていくということを、しっかり繰り返していく、そういう文化が欲しいなと元々思っているんです。
宗: デザイナーとしての見識というか・・・、さすがですね。
絹: ですね!
さあ、いよいよ最後のまとめと言いますか、終わりの1分になってまいりました。
皆さん、どうお感じになりましたか?
洛西ニュータウンのなかで、深く静かに、村下さんたちの“らくさいライフスタイル”さんたちの動きが、着実に結実しようとしております。
まだ始まって日の浅い活動ではございますが、是非是非御注目ください。
そして大原野やさいを味わっていただけるとありがたいと思います。
9月24日水曜日、17時から“コワーキングスペースらくさい”にて、アニバーサリーパーティーがございますので、よろしければお運び下さい。
それでは終わります。
この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都市・景観まちづくりセンターの応援でお送りしました。
村下さん、宗野さん、ありがとうございました。
村: ありがとうございました。
宗: ありがとうございました。
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