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放送日 平成22年5月15日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
テーマ: 「若者100人委員会」と「ハルハウス」の出会い~今、二十代の京都の若者が面白い。
概 要: 「京都若者100人委員会」実行委員長の田中翔氏と先日オープンしたばかりの「まちの学び舎ハルハウス」初の専従職員の牧田氏お招きし、二つの活動のコラボレーションを通じて京都の若者達の熱い活動について語っていただきました。
出演者:
田:田中 翔氏  京都若者100人委員会実行委員長(立命館大学 産業社会学部 在籍) 
牧:牧田 一穂氏 一般財団法人まちの縁側クニハウス&まちの学び舎ハルハウススタッフ
絹:絹川 雅則   (公成建設株式会社)
ちょびっと
 
ハルハウスの記事が平成22年9月1日京都新聞の凡語(コラム)に掲載されました。


   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
絹: “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
  ************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た京都の元気なまちづくり人の紹介や、その活動の最前線をご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
  さて、本日も豪華ダブルゲストをお迎えしております。
今日のゲストは若い方です。
まずゲスト紹介の前に、番組のテーマです。
「“若者100人委員会”と“ハルハウス”の出会い~今20代の京都の若者が面白いで」と題してお送りいたします。
それではまず、牧田さんからいきましょうか?自己紹介をお願いします。 

●今日はこんな若者たちが絡みます
牧: はい、皆さん、こんにちは。
北区で“まちの学び舎 ハルハウス”というまちづくりの拠点があるのですが、そこで今年から新人スタッフとして働いております牧田一穂と言います。
よろしくお願いします。
絹: はい、よろしくお願いします。
牧田さんは“まちの縁側”から進化した“まちの学び舎 ハルハウス”初の若き専従職員として、佛教大学社会福祉学科で学ばれて・・・。
牧: はい、今年卒業しました。
絹: すごい面白い場所なんです。
リスナー、ヘビーリスナーの方なら覚えておられるかもしれません。
“ハルハウス”のオーナーと言いますか、代表の丹羽國子先生、元佛教大学の先生ですけれども、その方が「来る者拒まず、去る者追わず、誰でもいらっしゃい」という信念のもと、御自宅を開放して、「誰でもいいよ、いらっしゃい」みたいな、まちのヒューマンハーバー、“まちの縁側”を開けておられます。
そこのスタッフさんです。
さて、どういうふうに今後、話が絡むのか、ご期待ください。

そしてもう一人のゲスト、どうぞ。
田: はい、みなさんこんにちは。
“京都若者100人委員会”の実行委員長をさせてもらっております、立命館大学産業社会学部の田中翔と申します。
よろしくお願いします。
絹: 田中翔さん、立命館大学産業社会学部、なんと7年生だそうでございます。
田: そうなんです。
言うべきなのか、隠しておくべきなのか(笑)。
絹: 前、会った時は、学生さんと思ってなくて・・・・コンソーシアムでしたか?
田: ええ、籍を置いて、臨時職員として一年間。 
絹: あれ、正式名称はなんていうんですか? 
田: 財団法人大学コンソーシアム京都と言います。
京都の大学の連合体ですね。 
絹: キャンパスプラザにいはったんでしょ? 
田: そうですね。
キャンパスプラザで、特に学生交流事業部と言いまして、京都学生祭典とか、大学の枠を超えたイベント等のお手伝いをさせていただいていました。 
絹: 京都学生祭典の裏方で汗かいていた人と・・・ 
田: そうですね。
学生たちを支えさせてもらっていました。
絹: という風に紹介するのが正しいかと思います。
ですから今日は牧田一穂さんと田中翔さん、よろしくお願いいたします。 
さあ、今日私が設定したタイトルが「
“若者100人委員会”と“まちの学び舎 ハルハウス”の出会い」と称してお送りするわけですけれども、リスナーの皆さんも「いったい何のことや?」と、「わからへんわ」とゆうてはると思います。

●“京都若者100人委員会”とは
絹: それではまず、田中翔さん。
“若者100人委員会”っていかなるものか、述べよ!ということで、お願いします。
田: “京都若者100人委員会”って、まだできたてほやほやのものなんです。
実は我々の前身としまして“京都市未来まちづくり100人委員会”という、京都市の中で色々、多種多様な方々が集まって行われている審議会の“100人委員会”の中からの1つのチームとして、“きわみ”チームというチームができました。
この“きわみ”というのが、京都、若者、未来の頭文字から取った、若者について考えて行動していこうという・・・。
絹: 京都の“き”、若者の“わ”、未来の“み”で、“きわみ”。
ああ、なるほど。
田: そのチームが、昨年度一年間かけて、若者と京都をどうやったら一緒にすることで盛り上げることができるかということを、喧々諤々と考えていった末に、“京都若者100人委員会”という、新たにみんなで議論して行動する場を設定していこうということになりました。
そして昨年の12月20日に設立総会を開催いたしました。
総会には、京都の若者と言われる、中には気持ちが若いだけの方もいらっしゃいましたし(笑)、年齢が若い方もいらっしゃいましたし、「京都に大学には来ているけれども、市民として籍を置いてないけれどもいいですか」という人とか、色んな方が『京都をちょっとだけ面白くするしかけ』というテーマのもと、議論しながら、色々意見が出ました。 
絹: 去年の12月? 
田: 12月に設立総会を、まず行いました。 
絹: その若者100人委員会、我々近しい間では、“若100(わかひゃく)”と言っておりますが、設立総会は何人ぐらい集まりましたか。 
田: 設立総会は、目標100だったので、参加者は全てで83名でした。 
絹: ああ、よう集まりましたね。 
田: はい、皆さんのおかげで、本当にたくさん集まっていただいて、楽しい会ができたかなと思います。 

●出会いは“京都市未来まちづくり100人委員会”で
絹: リスナーの皆さん、“若者100人委員会”、“若100”というのが、滑り出しは少しはわかっていただけたかなと思います。
少し補足させてください。
実は私、“若者100人委員会”に、いてないんですが(笑)。
その兄貴分であります“京都市未来まちづくり100人委員会”は、今2年目ですか・・・・
一期は一般市民140数名の御登録がありまして、頼まれもせんのに、報酬もなしに・・・・交通費1000円くらいは出るかな?(笑)
田: はい(笑)。
絹: 月に一回、土曜日の休日に、4~5時間、「京都はどうやったら住みよくなるんやろか」とか、「こういうふうになったら、暮らしやすいかな」と、喧々諤々と色んなテーマで、二桁のテーマにチームを分けて、議論をしています。
そして議論をするだけじゃなくて、「何か行政に言うだけじゃなくて、自分たちのやれることをやろかいな」という変な人たちなんですよね。
田: そうですね、
行動までしていこうと、汗をかいている方がたくさんいらっしゃいます。
絹: 僕は、たまたまそこの事務局のお手伝いをしていまして、そこで田中翔さんたちと出会ったわけですけれども、牧田さんと出会ったのも“100人委員会”なんです。
で、私が担当している“100人委員会”の“福祉のコミュニティづくりチーム”というチームがあります。
人と人とを助け合ったり、繋がったりする方が、コミュニティが元気になるんじゃないかという人たちの集まり。
で、その中に牧田一穂さんのお師匠さんであります、丹羽國子先生がおられたわけです。
その方が “まちの縁側” “まちの学び舎 ハルハウス クニハウス”の創設者であります。
そこで牧田さんにも出会いました。

で、今度は“若100”の方です。
“若者100人委員会”が12月に創立総会をやって・・・・総会の様子をちょっとだけ教えて下さいません?
どんな話題?どんなことが面白かった?

●“若100”設立総会で、こんな話が出ました
田: はい、初めてそこで出会った80名を超える若者、大学生はもちろんのこと、社会起業家の社長さんと呼ばれるベンチャーの社長さんもいらっしゃったり、大学の職員さんもいらっしゃいましたし、京都市の職員さんも、ふたを開けてみたら、いらっしゃっいました。
当日は、『ちょっとの仕掛けで京都を面白くしてしまう工夫』というテーマで、本当にバラバラに分かれて、グループワークを・・・。
絹: バラバラにというのは、小集団は例えば何人?
田: 8人1つで10チームつくりまして、まずは自己紹介をしながら、京都のどこが好きかという話をしまして、その好きな所を、ちょっと面白い事をしたら、もっとみんなが楽しめる仕掛けができるよねというのがあったんですね。
絹: 「例えばこういう話題が出ていたよ」ということで、1~2紹介頂けますか?
田: 本当に色んなところに大学生というか若者は目を付けているんだなと思いました。
まず身近なところで、自分たちは自転車に乗っているので、「自転車に乗りながら、もっと京都の自然を走ることをみんなでやってみたいな」と言う方がいまして、是非グループで「やってみよう」という思いまで持ったグループもありました。
絹: ちゃりんこミニツアーみたいなんをやろうと。
一人で走るんやなくて、みんなで一緒に走ろうと。
田: 自転車をみんな持っているけど、でも「京都の自然て、近くて遠いよね」という話があって、「北は北山、東は東山、西には嵐山が見えるけど、そう山の中に踏み込んだことって、あまりなくない?」という話から、そういう話になって。
「是非、まちなかにある自然というのも、楽しんでみたいな」という事も出ましたね。
絹: そういうのが実現して、既存の観光ではない、手づくりのそういう観光ルートみたいなのが、できるといいですね。
田: 「僕たちが案内していきたいな」という話で、最後は盛り上がっていましたし、あと、「京都サンガをもっと盛り上げたいな」というので、「学生をタダにして、京都の10万人を超える学生がいつも試合を見に行ったら満杯になるんとちゃうか」という(笑)。
「満杯になって、サンガが優勝したら、もしかしたら京都にワールドカップが来るかも」(笑)という、そこまで話を盛り上げた人間たちがいて、『それは面白いな』と・・・

●京都には15万人の学生がいます
絹: 京都に10万人以上学生がいるんですか?
田: そうなんですよね。
10万人以上というか、15万人くらい学生がいますね。
10人に1人、石を投げれば学生に当たると言われますね。
牧: よく言われますね(笑)。
絹: 10人に1人が学生なんだ。
田: そうなんです。
京都の50を超える大学に、15万人が通学しているという・・・。
牧: すごいですね。
絹: 田中さんは、大学を休学して、大学コンソーシアム京都の職員やったから、その辺はよく知っているんやね。
牧田さんは仏教大学でしょ。
仏教大学って、わりかしコンパクトな学校ですか?
あそこにはだいたい何人くらいいるんですか?
牧: どんなくらいいるのか、僕も実際、知らないです。
田: でも仏教大学は、京都の大学の中ではベスト10くらいの学生数ですよね。
牧: ああ、人数は多いですね。 
絹: ああ、上位10位に・・・すごいんだ。 
田: ええ、上位10位には必ず・・・。
通信もありますし、教育で全国から注目している大学でもあります。
また新しい二条にも大学院のキャンパスができて、どんどんどんどん大きくなっている大学です。 

●ハルハウスの目指すところ
絹: さて、牧田さん、教えて下さい。
“ハルハウス”の目指すところというか、“ハルハウス”についてちょっとリスナーの方に教えてあげて下さい。
最近、新聞記事に“ハルハウス”がでかく載ったりしてますよね。

ハルハウス 外観
牧: そうですね。
4月で2回載せてもらいました。
絹: それはどういう取り上げ方をされているんですか。
 牧: 1つは交流拠点、地域の人の交流拠点として“ハルハウス”があるというので、皆さんに知ってもらうために、新聞に取り上げてもらいました。
地域の人が繋がりをつくる場として“ハルハウス”を使ってもらうという形でやっているんですが、例えば一人暮らしの高齢者の人が、行き場所がなくて、ひきこもってしまうということのないようにとか、子ども連れのお母さんが散歩がてらにぶらっと寄れるとか、色んな形で“ハルハウス”に寄ってくれた方が、そこで世代間プラス国際間も含めて、色んな形で交流できる繋がりの場です。 
絹: ちょっと補足させてもらっていいですか。
皆さん、“ハルハウス”というのは、あるいはまちの縁側あるいはまちの学び舎と呼ばれる空間は、不思議なんです。
町内会長さんがハルハウスの鍵を持っていたり、僕もなぜかその鍵を持っているんですが。 
田: あ、そうなんですか。
絹: 実はスタッフというか、サポートメンバーの1人に数えられちゃってるんです(笑)。
で、「町内会の寄り合いする場所ないから貸して」で、「いいですよ。ボランティア当番がいますから、10時から4時まで自由に使って」と。
それから仏教大学の先生が「ゼミしたいねん。場所貸して」と来はる。
それから僕が感激した“ハルハウス”体験は、実は僕は会社の中にいると、ジャマが入って、なかなか集中して原稿書いたりできないことがあるので、コンピューターを持ちこんで「さぼらしてください」と、“ハルハウス”に行くことがあるんです。 
田: へええ(笑)。隠れ家ですね。 
絹: で、原稿作ったりしていると、小学校の女の子に出会って、あそこはなんていう小学校でしたっけ? 
牧: 楽只(らくし)小学校ですね。 
絹: ライトハウスの対面にあって、楽只小学校の南に“ハルハウス”はあるんです。
千本北大路のね。
そこへ学校へ行きにくくなった(いわゆる不登校)女の子が、“ハルハウス”へお弁当を持って来ていた。
その子が“ハルハウス”にいると、丹羽先生は別に何をせえと言わはるわけでもないんだけど、「お客さんが来はったら、挨拶をしなさい」「お茶を出すのを手伝いなさい。あとは、好きに本でも読んでいたら」と言ってらした。
そういう子に何度か会ってたんです。
ところが何ヶ月かするうちにいなくなっていたので、「丹羽先生、どうしたんですか?あの女の子は」と聞いたら、「元気に学校へ行ってるわよ」と(笑)。
例えば精神障害を持った方、それから北総合支援学校の子たちも来るし、僕みたいなおっさんも来るし、「ちょっと実家から野菜が届いたの。おすそ分け」と来るし、千客万来、モノは色々、情報も色々、お金はかからないという変わった場所なんです。 
 
ハルハウス 一階
牧: そうなんです(笑) 。
田: すごいですね。 
絹: で、使用料は「おこころざしだけで」と、貯金箱にちょろっと入れたりね。 
牧: ぺこちゃんの貯金箱があるんです。 
絹: ヒューマンハーバーというか、縁側というか、隠れ家というか、僕は今の世の中にものすごく求められている空間だと思うんです。
そこへ初の専従職員として、勇気を持って飛び込んだのが、この牧田一穂さんです。 
田: すごい! 
牧: そうみたいですね(笑)。 

●ハルハウスでは京雑炊を始めました
 
京都新聞 4月22日の記事
絹: もともと牧田さんは、福祉の勉強をしていて、何の資格を取ったんだっけ?
牧: 社会福祉士と精神保健福祉士ていう、国家資格なんですけど。
絹: その国家資格プラスアルファ、こないだ研修を受けて、なんか食品に関する・・・?
牧: 食品衛生責任者の資格です。
田: え、じゃあ料理もできる? 
絹: ていうか、なんでそれを取る必要があったか、言ってください。 
牧: 新しく“京雑炊 ハルハウス”という名前で、朝ごはん屋さんを始めまして。 
田: 雑炊を食べられるところを始められた? 
 牧: はい、ヘルシー雑炊なんですよ。 
絹: ハルハウスは10時から4時オープンでしょ?
で、雑炊の方は朝の6時から? 
牧: 朝6時から朝10時までは、その場が朝ごはんを食べられる京雑炊屋さんになっているんです。 
田: へえ、じゃあ、そこに行けば、ヘルシーで美味しい雑炊が食べられる? 
牧: そうなんです。もう野菜たっぷりなんです。 
絹: ベジタリアン、ノンベジタリアン仕様で、10数種類の野菜とか、お豆さんとか、昆布とか、色んなものが入ってる雑炊で、結構イケますよ。 
牧: はい、具だくさんです。
で、そういう充実した朝ごはんをとって、健康な体づくりを皆さんにしていただきたいという目的もあって。 
田: すばらしい! 

●6月5日、若者100人委員会でイベントをやります
絹: それでね、今度“若者100人委員会”の方で、6月5日に第二弾のイベントをやるんでしょ?
田: そうですね。第二弾のイベントは“こどもみらい館”の方で行います。
絹: 皆さん覚えておいて下さいね。6月5日土曜日の14時から・・・。
田: 14時から16時半までです。
絹: “こどもみらい館”というのは、御所の南の間之町のあたりでしたっけ。
竹間小学校跡地ですね。
田: そうですね。
公園が大きくて、本当にいい場所です。 
絹: そこでは、年齢制限特になし? 
田: はい、気持ちが若ければ、大丈夫です。 
絹: 京都について語り合いたいという人が寄って、“若者100人委員会”の第二回? 
田: 第二回の会議をして、どんどん次はみんなで、一歩ずつですけど行動をしていこうという準備をしていく会議にしたいと思っています。
絹: で、そこに牧田さんたちの“ハルハウス”が乱入するんですね? 
田: そうなんですよ。
今、雑炊の話を聞いて、一緒にさせてもらえるということで、若者たちがたくさん来るので、是非ヘルシーなご飯を、朝食を食べようというメッセージを送って頂きたいなということができそうなんです。 
牧: はい、有難いことです。
絹: ほんの少しだけど、紙コップか何かに入れて、「“ハルハウス”でこんな雑炊出しているから来てね」と、あるいは「“ハルハウス”に若い人たちが遊びに来てね」と。 
牧: はい、来てほしいですね。 
田: “ハルハウス”というすばらしいものがあることを、今日教えて頂きましたし、是非色んな方に参加してもらって。
僕も『行ってみたいな』と純粋に思いました。 
絹: そうなんですよ。
“若者100人委員会”の中にも、“ハルハウス”に色んな人が来るから、『そんなことをやっている面白い連中がいるの』と、“ハルハウス”経由でも参加する人が増えてくれるとうれしいな、なんて思っています。 
田: 是非、お互いが良い方向になるように。
すばらしいことをやられているなというのは、感じました。 

●就労支援としての京雑炊
絹: で、“ハルハウス”の京雑炊の背景には、深い哲学が実は隠れているんです。
田: なぜ雑炊なのかというのも、興味があります。
新聞とかにも取り上げられて・・・。 
絹: 実は“ハルハウス”の作戦というのはね、ニートだとかひきこもりの若い人たちが、社会にもう一回再トライするときに、やさしく肩を押したいと、丹羽先生や牧田さんたちは思っているんです。
そのために朝のごはん? 
牧: そうなんです。
朝ごはんというところにポイントがあるのは、朝ちゃんと起きて、朝から働ける体づくりをするという、そういう就労支援というか、生活機能の訓練というか。
そういう形です。 
田: 朝から活動するということが、たぶん最初の難関というところでしょうね。 
絹: 抑うつ症状や、うつ病になられた方が、太陽の光に浴びることで、体内時計をリセットするとよいということを読んだこともありますし、牧田さんの師匠の丹羽國子先生は、仏教大学の教授でいられた前職は、病院の婦長さんだったんです。 
田: じゃあ、そういうケアとかも・・・。 
絹: その辺はすごくお詳しいです。
で、名古屋にも“クニハウス”というまちの縁側の拠点を持っておられるし、京都には“ハルハウス”。
これは縁側から学び舎へ進化したわけです。
あ、あれを忘れているよ!
国際交流拠点でもあるというのは、三階に何があるんでしたっけ? 

●留学生の寄宿舎も備えています 
牧: 三階に留学生の寄宿舎を、シェアルームで、三部屋用意してあって・・・・ 
ハルハウス 三階寄宿舎A
田: 留学生がそこで実際に三人住んでいるという? 
牧: まだ募集中なんです。
田: いやあ、もっと面白いですね。
行けば留学生にも会えるし、若者にも会えるし、そうやって助けてもらえる。
で、朝ごはんも食べられるという。
絹: 一階は縁側スペースで、朝はそうやっておにぎりとか雑炊を安くで出していて、誰でも座り込んでお茶が飲めるし、三階は留学生のシェアルームで、小さいお部屋だけれども寄宿スペースと・・・ 
田: 留学生もうれしいですよね。 
絹: 留学生も朝、それで飯が食えるしね。 
田: 日本食だし、いいですよね。 
 牧: はい、健康的ですし。 
絹: で、二階がなんだっけ?
牧: 二階はフリースペースになっていまして、そこでNPOの方が事務所として使って頂くこともできますし、例えばこの前はバザーをやったんですけど、バザーとか教室とか、イベント事を、地域の人だったり学生さんだったりが、企画して・・・。
ハルハウス 二階フリースペース
田: なんでもできるフリースペースが用意されていると。北区も大学が多いですし、若者が多いですものね。 
牧: はい、そうですね。 
田: いやあ、色々と一緒にできそうなアイデアがいっぱい浮かんできたので、またこのあとお話してみたいと思いますね。 
   
   
   

●最近の若い人たちがおもしろい 
絹: リスナーの皆さんに申し上げたいんですが、田中翔さん、それから牧田一穂さん、私50を超えてから20代のお友達というか、知り合いが妙に増え始めて(笑)。
でね、以前僕は若い人というのは、すごくクールで「関係ねえよ」という感じで、あまり社会に関わらない、自分自身のプライベートな生活をすごく大事にされる方ばっかりだというような思い込みがあったんですけど、『どうも、最近の若い人たち、20代の人たちは違うぜ』ということに気がつき始めて。 
田: ちょっとクールではないのが多いかもしれませんね(笑)。 
絹: えらいベタな事をベタにやっとる連中が増えてきたんとちゃうかと、そんな気がしています(笑)。 
田: その辺は楽しくやらせてもらってます。 
 牧: そうですね。 
絹: “若者100人委員会”の6月5日のイベント、それから“まちの学び舎ハルハウス”の雑炊とか縁側活動、なんかありそうな気がしています(笑)。 
田: 是非6月5日以降も、一緒に何かできればと思います。 
牧: そうですね。 
田: 皆さまにも一回見に来て頂ければ、お互いのことが分かってもらえるのかと。 
絹: 千本北大路のライトハウスの反対側、楽只小学校の南の“ハルハウス”。
それから“若者100人委員会”のほうは、6月5日の14時。 
田: そうですね。
14時から“こどもみらい館”です。
日々の活動はブログもありますので、検索してもらえれば。
是非見て頂きたいと思います。 
絹: “ハルハウス”の方にもブログとホームページがあります。 
そしてもちろんこの“まちづくりチョビット推進室”のホームページに今日の番組の音声データもテキストデータもアップされます。
牧: ありがとうございます。
田: たくさんの方に聞いて頂きたいですね。 

●5月30日、とねりこの家で落語会やります! 
絹: さあ、時間の経つのは早いです。
今日は告知特集といたしまして、「“若者100人委員会”と“ハルハウス”の出会い~今20代の若者が面白い」と題してお送りいたしました。
皆さん、本当に京都の若い人たちって、元気です。
いろいろやっています。
是非是非ご注目ください。
 
そして最後に告知をさせて下さい。
もう一つ、私が応援しています“まちの縁側 とねりこの家”で、5月30日の日曜日に落語会があります。
参加費500円。
笑福亭晃瓶(しょうふくてい こうへい)さんで、鶴瓶さんの二番弟子です。
場所は上京税務署の対面です。
5月30日よろしくお願いします。

さあ、終わりです。
この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都府地域力再生プロジェクト、そして京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りしました。
牧田さん、田中さん、ありがとうございました。 
 牧: ありがとうございました。 
田: ありがとうございました。 
絹: またお会いします。 
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