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放送日 平成23年6月18日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
タイトル: まちづくりアドバイザー、まちづくりコーディネーターってご存じですか?
概要: ゲストにまちづくりアドバイザー、まちづくりコーディネーターの皆さんをお招きし、それぞれのお仕事についてお話ししていただきました。
出演者:
朝:朝倉 眞一氏 京都市地域づくり推進課まちづくりアドバイザー
森:森川 宏剛氏 (財)京都市景観・まちづくりセンター事業第一課長
小:小林 明音(あかね)氏 (財)京都市景観・まちづくりセンター
絹:絹川 雅則   (公成建設株式会社)
ちょびっと
 
 
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
 絹:  “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
  ************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。
まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た京都の元気なまちづくりびとの紹介や、その活動の最前線をご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。

さて、本日の番組タイトルと言うかタイトルですが、いつものようにベタですいません。
「まちづくりアドバイザー、まちづくりコーディネーターってご存知ですか」と題してお送りいたします。
そして本日のゲストはお三方、男性お二人、女性お一人、お二人は我らが“まちセン”、京都市景観まちづくりセンターのお二人、もうお一人は文化市民局のまちづくりアドバイザーです。
さて、いつものように、進行役は手を抜きまして、他己紹介をそれぞれのゲストの方にお願いいたします。
それでは朝倉さんの他己紹介を森川さん、お願いいたします。

●いつもの他己紹介です
森: 朝倉眞一さん。今日のゲストの一人です。
京都市の地域づくり推進課でまちづくりアドバイザーをやっておられます。
実は朝倉さんは私達、景観まちづくりセンターのOBでもありまして、まちづくりコーディネーターとしては、私の先輩にあたる人です。
当時は一緒に仕事をしておりました。
朝倉さんは、当時、町家の担当等をされ、住まい手を大事にするというスタンスで、ずっと仕事をされていて、それは今もまちの住人を大切にするということに、ちゃんと繋がっています。
そこが私から見てもとても大好きな人です。
絹: はい、では朝倉さん、森川さんの他己紹介をお願いします。
朝: はい、森川宏剛さん、現在、京都市景観・まちづくりセンターの事業第一課の課長をされております。
このまちづくりセンターに入られて7年目ということですけれども、まちづくりセンターに来られる前は、民間のコンサルタントでお仕事をされていました。
私もまちづくりセンターの仕事をしている時に、一緒に仕事をさせていただいたんですけれども、計画であったり、色んな事業をきっちりと組み立てていかれるというなかで、色々とアドバイスを頂きながら、仕事をした記憶があります。
絹: はい、ありがとうございます。
森川さんはプロパーとして採用になったまちづくりセンターで初の事業課長という、確かそんな記憶があります。

そしてもうお一方、小林明音さんの他己紹介を私がさせていただきます。
2年前からまちづくりセンターに勤務されています。
土木畑のご出身という変わり種のまちづくりセンター職員で、以前は富山県庁にお勤めになっていたという経歴もあります。
技術士建設部門という難しい試験を突破して、『なんで今、まちセンにいるのかな』という、不思議な女性ですが、このラジオ番組なんかをつくる事務局という形で、おられます・・・という小林さんであります。
小: よろしくお願いいたします。

●まちづくりアドバイザーとは
絹: ゲストの紹介はこういうことにさせていただきます。
さて、本日のタイトルであります「まちづくりアドバイザー、まちづくりコーディネーターってご存知ですか」ということですけれども、まず初めにそれぞれの皆さんから「まちづくりアドバイザーってなに?」「まちづくりコーディネーターって、どんなことをするの?」という紹介から、エピソードを交えてお願いいたします。
朝: では、まちづくりアドバイザーとは何かということで、ご紹介させていただきたいと思います。
このまちづくりアドバイザーという制度ができたのが、平成18年度、今から5年前になるのですが、その時からまちづくりアドバイザーとして、仕事をしております。
今年で6年目になるのですが、京都市の文化市民局の地域づくり推進課というところにおりまして、京都市には11区3支所あるのですが、それぞれのまちづくり推進課であったり、総務課であったり・・・
そういう所に出かけていって、それぞれの区役所の方と一緒に地域のまちづくりをサポートするという仕事をしております。
区役所の人たちと一緒に仕事をすることで、我々のまちづくりの専門家としてこれまで培ってきた経験を少しでもお伝えできればと思い、仕事をしております。

●区役所の方と一緒に仕事をしています
絹: 区役所とか、支所って(この番組のヘビーリスナーなら「支所」と言ってもわかる人もいると思いますが)、区役所と似たようなものなんですね?
朝: そうですね。
絹: 伏見区役所とか、人口が多くて一つの区役所の建物や組織だけではしんどいなという時に、分割されて・・・。
朝: そうですね。
現在、伏見区の醍醐支所、深草支所、それから西京区の洛西支所という、3つの支所があります。
絹: まあ、区役所の出先みたいなもんやと。
朝: そうですね。
絹: でも区役所の人たちとまちづくりアドバイザーさんがどんな仕事をしているって、たぶんリスナーの方はあまりお聞きになったことがないんじゃないかなと思うんですが、どんな場所で地域の方とご一緒されることがあるのでしょうか。
朝: 今、それぞれ区ごとに担当が決まって、仕事をしているのですが、私の 場合は、北区と右京区で仕事をさせていただいています。
まちなかとは違う中山間地域で、これから人口が減ってきてどうしようかなという地域、将来に向けて地域を活性化させたいという地域、例えば北区の小野郷学区、右京区の水尾学区、京北地域などに関わっています。地域の皆さんがこれからどうやってまちづくりをしていこうか、活性化していこうかと、活動をされる際に、企画を一緒に考えたり、会合のプログラムを組み立てたりと、下支えをするような、皆さんに元気になってもらうためのサポートの仕事をしております。
田んぼを使って学生さんとイベントをしたり、山を歩いたりといったことも一緒 にしております。

●小野郷でのまちづくり
 絹: 朝倉さん、リスナーの方にイメージを持ってもらうために、例えば小野郷でどんなことをされたのかということを、いくつかお願いできますか? 
朝: そうですね、小野郷学区のまちづくりということで、佛教大学の学生さんにもお越しをいただいて、地域の方々と一緒に、地域を元気にしていくために、交流を進めていくということで始めました。
学生さんと一緒に田植えをしたり、夏には流しそうめんをし、学生さんは川遊びをして、地元の人たちはそれを見ておられるというふうに、まちの人たちからすれば、自然がすごく新鮮で楽しいし、でも地元の人たちからしたら、「こんなもんが面白いんやな」と、結構びっくりされたという経験もありました。
それから一緒に稲刈りをしたり、芋掘りをしたり、最後は仏教大学の学園祭に、学生の方と地元の方が一緒に出ていって、地域をピーアールするブースを持ってという活動をされました。
地元の方は、まちなかの若い方が来ることで元気になられたり、それから「こういうことをまちなかの子は喜ぶんやな」という新しい発見があったりと、非常に良い経験をされました。
また学生さんも、「京都のまちなかから非常に近い所に、こんな地域があるんやな」ということを知ることができて、結構今でも通ってこられる方もいたりと、非常に人の繋がりもできてきて、これからの活動も楽しみかなと思っております。
絹: 小野郷って、車で市内からどれくらいでしたっけ。
朝: 市内から30分もあれば十分ですね。
絹: で、どこもそうですけど、中心部と違って、人口減少に悩んでおられたり、小学校の生徒さんが少なくて、今、休校になっていますね。
しかも無医村という言い方をしたら失礼なのかもしれませんが、診療所が閉じてしまってというところで困ってはってと・・・
そこで朝倉さんたち、それから仏教大学の学生さんたちや地元の人たちが、こうやって一緒に稲刈りをやったり、お餅つきをやったりとか、活動をされているなかで、永原診療会という診療所がオープンしてくれはったという・・・。
朝: あ、診療所は随分前からです。
何年くらい前ですかね、もうかなり前からなんですけど、無医村になるかもしれないという危機感を持ったなかで、地域の方々が自分たちで活動をして、診療所を開設されたということで、非常に馬力のある地域です。
そういうことがあるので、今回の地域の活性化の動きもやってみようかということで、動くことができたかなと思います。
絹: 小野郷は何区役所ですか?
朝: 北区役所です。
絹: 北区役所の人たちと朝倉さんたちアドバイザーさんが、地域の方と、ということですね。
皆さん、アドバイザーさんの活躍って、1つこういうエピソードでイメージして下さい。

●まちづくりコーディネーターとは
絹: そして今度は、まちづくりコーディネーターさんて、どんな仕事をされるんだろというエピソードを森川さんにご紹介願いたいと思います。
森: はい、まちづくりコーディネーター、まちづくりセンターは、住民さんと、行政や企業、それからまちづくりを関わって下さる専門家やNPOの方々を繋ぎ合わせたり、まちづくりの現場で触媒の役回りをするという、そんなイメージで捉えて頂いたらいいのではないかと思っています。
絹: 触媒、なるほど。
森: 実際にどんなことを事業としてやっているかと言いますと、地域の方から・・・例えば「住環境や景観を守りたい」あるいは「マンションが建つんだけれども、もうちょっと地域に合ったものにしたい」という時に、地域のルールづくりのお手伝いをしてみたり、京都の大切な資源、まちづくりにおいての大切な資源である京町家を保全再生・活用していくための色んなお手伝い、相談をお受けしたり、あるいは改修の費用の一部を助成するというようなこともやっておりますし、あるいはまちづくりの現場で活躍するNPOさんであるとか、市民団体さんの支援というようなこともやっているところです。
絹: コーディネーターさんのイメージをお持ちいただけたでしょうか。
今のコーディネーターさんの働き、あるいはまちづくりセンターの働きで、具体的な印象に残るエピソードを一つご紹介頂けますか?
どこにします?いっぱいあるでしょうが・・・。

●賀茂葵コミュニティのまちづくり
森: はい(笑)。
ここで去年もご紹介させていただいたのですが、最近ちょっと私が関わっている所でいきますと、賀茂葵コミュニティといって、京都の洛北の方ですね。
上賀茂・下鴨・松ヶ崎・葵というような、高野川と賀茂川に挟まれたエリアですけれども、そういったエリアで広域で地域の活性化を考えていこうということで、地域の自治連ですとか、商店街や大学、神社仏閣といったところがネットワークをつくっています。
そこの世話人などをやらせていただいている、とかしているところです。
絹: 権禰宜さんでしたっけ?
森: 上賀茂神社のですね。
絹: どこの新聞だったかに、最近大きく取りあげられていましたね。
葵を駿府の方にお届けする動きを小学生と一緒にしたり・・・。
 森: 双葉葵ですね。
上賀茂神社、下鴨神社の門にも使われているものですけれども、葵祭りにも使われています。 
 絹: 「この葵の紋どころが、目に入らぬか」という葵ですか。 
 森: はい、その元になっている葵です。
それゆえに駿河の徳川家に双葉葵を献上するという儀式が過去にあったそうで、それを今、復活させて、その双葉葵を一つのアイテムとして地域を繋いでいこうという試みです。 
 絹: まちづくりだとか都市計画といった事に、ご興味のない方は、ちょっと想像しにくい職種かもしれません。
専門職種として、まちづくりアドバイザーやまちづくりコーディネーターという存在があるということに、私は最近気が付いたんですが、この二つの職種が実はすごく大事なプロデューサーというか、黒子として京都で活躍されているらしいという思いがあって、今日はゲストとしておいで頂きました。

●まちづくりコーディネーターとまちづくりアドバイザーの共通項
絹: で、今度は少し視点を変えて、まちづくりコーディネーターさん、まちづくりアドバイザーさん、京都市のそれぞれ主幹される部署は違いますが、例えば「都市計画局系だとか、文化市民局系だとかって、行政のことは何のことかわからんわ」と、地域の人に言わせるとそうなるかもしれませんが、違うんだけど、共通項についてちょっとあぶり出したいと思います。
どんなところが似ているのでしょう?お二方。
朝: そうですね。
私達、まちづくりアドバイザーという仕事は、区役所の人たちと一緒にお仕事をすることが多いのですが、地域の方へのサポートや色んなバックアップというのは、僕もまちづくりセンターで仕事をしておりましたの で、その部分は非常に共通しているのかな?とは思います。
で、まちづくりアドバイザー独特というのは、京都市の中にあって、まちづくりに関わられる区役所の方をバックアップする専門家、という部分が違いとしてはあるのでしょうが、まちづくりの専門家という広い意味では同じようなことをし ているのかなという風には思います。
絹: 今の発言に触発されて、ちょっと補足しますと、『区役所の人って、どんな仕事をするのかな』と思った時に、『カウンターの奥で色んな書類作ってくれたはるわ』と、『暇にしたはるんやな』と、単なるイメージですが、思っていたんですけれども、どうも変わってきたみたいですね。
『お客さんが来はるのを待ってたらええねん』と違って、区役所の職員がどうやって“まち”に出たらいいのかということを、だいぶ前から悩みだしているらしいと。
そういう悩みを、同じ行政の中にいるけれども、他部門からサポートしに入ってくる専門家として、まちづくりアドバイザーさんという制度がつくられたと。
何年前からですか?
朝: 平成18年ですから、5年前になりますね。
絹: たしか10年前くらいに、区政改革みたいな動きがあって、そこで発生した動きがようやく結実してきていると、行政の専門家が語っておられたのを記憶しておりますが。
朝: そうですね。
区役所の方でも・・・恐らく全部の区なんですが、各区の基本計画というのができまして、これから区の将来、10年後に向けて進んでいこうという動きをしています。
また区役所の中でも色んな企画をして、これから活動していこうと頑張っておられるので、これからまた色々と地域に出て行かれることも多いのかなと思います。
絹: さあ、森川さん。
森川さんの目から見た、コーディネーターさん、アドバイザーさんの共通項をお願いします。
 森: たぶん朝倉さんが先ほどの小野郷でやっておられた話などは、非常にコーディネーターが地域でやることとかぶっていると思います。
たぶん属している組織の形態が、まちづくりアドバイザーの場合は、京都市の組織の一部に位置づいているような形で、区役所と一緒にというスキームがあるのに対して、まちづくりコーディネーターは、財団法人という形で、京都市とは一線を画す形で成立をしていて、直接地域ともお付き合いをしていると。
その部分は違うのだけれども、実際に地域に関わった時に、同じような役回りをやっているように思っています。
ですから朝倉さんがまちセンでの経験を活かして、さらにまちづくりアドバイザーとして経験を積まれているというのは、非常に頷ける話でして、たぶん物の見方とか、そこで求められる能力というのは、非常に共通するものがあるのだろう・・・
むしろ殆どかぶっているのではないかとの感覚も持っております。

●まちづくりセンターの積極的な動き
絹: 先ほど番組の事前の打合せの時に森川さんが言っていらしたのですが、まちづくりセンターも受け身で、色んな相談があった時に、「こんな専門家を紹介しますよ」とか「こんなサポートができますよ」ということから、この頃ちょっと前に出ていっていると・・・
そういうあたりが、コーディネーターさんの動きなんでしょうか?
森: そうですね。
そういう試みも始めていまして、例えば町家の調査を、平成20年度、21年度をかけて行ないましたが、その結果を地域にお返ししようという動きを昨年から始めたんです。
単にお返しするだけでは、せっかくのチャンスがもったいない。
是非この機会に地域と関係をつくって、その地域に合う形のお手伝いというのが出来ないだろうかと考えています。
で、うちで言えば、空き家問題の対策であるとか、町家の活用であるとか、あるいはそういう地域のルールづくりであるとか、色々得意技もありますので、そういうものをお示しして、「あ、実はそういうこと、問題だと思っていたんだ」と言って下さる地域には、「じゃあ是非とも一緒に考えていきましょう」と、そういう仕掛けをやりはじめたりしているところです。
絹: リスナーの皆さん、今、空き家というキイワードが出ましたけれども、ご存じでしょうか。
京都市内で11万戸以上も空き家があるそうです。
で、空き家予備軍と言いますか、一人暮らしで空き家になりかかっているというものも含めると、もっと大変な数になりそうな予感です。
それらを何とかしようという知恵を、「100%の解決策ではないけれども、こんなやり方もありますよ」というのを、まちづくりセンターは持っておられるそうです。
ことほどこの京都市が、僕たちの“まち”が抱える問題は、結構複雑怪奇なようです。
かつてのように、一人の専門家が落下傘で地域に舞い降りて、全て解決できるというような、そんな簡単なものでは、問屋がおろさないんですね?
森: そういう傾向は見てとれると思いますね。

●人と人を繋ぐヒューマンハーバーとして
絹: で、お二人からお聞きするまちづくりアドバイザー、まちづくりコーディネーターという職種は、それぞれが専門家でおられるんですけど、むしろ複数の職能を持つと言うか、専門家を一人以上二人以上三人以上、コーディネートして結び合わせて、地元の人と繋ぐ、何か人材接着みたいな、ヒューマンハーバーみたいな・・・。
さっきは、下世話な言葉遣いして怒られそうだったんですが、「まちづくり合コンスペシャリストみたいな、そんな部分もありませんか?」と言って、思いっきり苦笑されてしまいましたけど(笑)。
朝: そうですね.。
確かに『「田んぼがある、畑がある地域にどうしようか、人に来てほしい。でもどうすればいいのかわからない。』というところはあるのですが、まちなかには『そういう所で土と触れあいたい、作業をしてみたい』という方もたくさんいらっしゃるわけです。
そこで区役所の方も我々もそうですけれども、「ちょっとこういうことをしてみませんか」と間に入って呼び掛けることで、「それやったら行ってみようか」と来られる方はたくさんいます。
そういった形で、地域の方とまちなかの方とを繋げていくということはありますので、そういう意味では、それぞれの「やりたいな」「こうしてほしいな」を繋いでいくということは、専門家だけではなくて、人と人を繋ぐということが、大きな役割になってくるのかなという気がしています。
絹: 今日はちょっと進行を欲張りすぎたのかなと、今、反省をしているのですが、時間がすごく早く経ちます。
本当に触りの紹介になってしまったんですが、是非この番組を聞いて下さる方に覚えて頂きたい言葉は、まちづくりコーディネーター、まちづくりアドバイザーという言葉です。
それで、問題意識を持った人が一人で悩んではっても、京都市はそういう課題を解決する策を、地道ではありますが、つくり続けているようです。
まちづくりセンター然り、文化市民局然りです。
例えば区役所のまちづくり推進課に行って、「こんなんしたいねんけど、何とかならへん?」とか、まちづくりセンターへ行って、「なんか知恵ない?」と言えば、ここにおられる森川さんとか、朝倉さんとかの専門家にたどりつけるはずです。

それでアドバイザーって、今、京都市で随分と増えたんですって?
朝: そうですね、今14人おります。
絹: コーディネーターさんは何人ですか?
森: 今、10人くらい?(笑)だと思います。すみません(笑)。
 絹: それぞれが昔に比べたら様変わりですよね。
たくさん増えています。

ということで、まとめの時間が来てしまって、ちょっと尻切れトンボですが、告知を小林さんにお願いいたします。

●『まちづくりコーディネーター』という本が出版されました
小: はい、今話題に出ていました『まちづくりコーディネーター』という本が出版されております。
好評発売中です。
内容は、京都市景観まちづくりセンターのコーディネーターの現役さん、OB、OGさんが書きあげられたもので、今日のゲストの朝倉さん、森川さんも執筆されていますので、是非店頭でご覧になってください。
クリックすると
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 絹: まちづくりを学ぼうとされる学生さんには、テキストとして必読と申し上げたいと思います。
立命館大学のリム・ボン教授とまちづくり研究会の編・共著という形を取っています。
本当の京都の現実がわかりやすく、よくまとまっている本ですから、是非ご参照ください。

すみません、本当に短い時間ですね、30分というのは。
やはり専門家と行政、市民と行政、市民と専門家を繋ぐ糊のような人が必要です。
そのような仕事を、黒子のように、控えめになさっている職種が、我々のすぐそばにおられます。
一般の市民の方も、町内会の動きだとか、地域でのルールづくりだとか、困りごとがあった時に、悩んでないで、一歩踏み出せば、うまくいった事例にきっとアクセスできます。
先ほど告知がありました書籍『まちづくりコーディネーター』という本もその一つです。
学生さんも、町会長さんも、PTAの会長さんも、色んな方が、専門家・黒子として今、コーディネートされている方々に、是非アクセスしてください。

ということで今日の番組を閉じたいと思います。
森川さん、朝倉さん、ありがとうございました。この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都府地域力再生プロジェクト、そして京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りしました。
ありがとうございました。
全: ありがとうございました。
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