絹: |
:まちづくりチョビット推進室! |
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絹: |
皆さんこんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間が、今日もやってまいりました。
お送りしますのは、いつものとおり、まちづくりチョビット推進室、絹川と、それから当、京都三条ラジオカフェのマドンナでいらっしゃいます、松岡さんです。 |
松: |
はい。夏も“マドンナ”と言っていただきました、松岡です。
よろしくお願いいたします。 |
絹: |
はい、よろしくお願いします。
この番組は、公成建設の協力でお送りいたします。
さて、今日のテーマ、でございますが、「千本コーポ物語」。
「千本コーポラティブ物語」。
地元まちづくり組織と、それから、京都市のすまいづくり課、住宅室すまいづくり課(正式名称は京都市都市計画局住宅室すまいまちづくり課)の冒険と言うサブタイトルでお送り致します。
そして、今日の特別ゲストは、お二人です。
地元まちづくり組織の平井斉己さんです。 |
平: |
こんにちは。平井です。よろしくお願いします。 |
絹: |
そしてもう一人。
このコーポラティブプロジェクトのコーディネータでおられます、CASE/まちづくり研究所の寺川政司さんです。 |
寺: |
こんにちは、寺川です。よろしくお願いします。 |
絹: |
今日はゲストが二人という、豪華版であります。松岡さん、よろしくお願いします。 |
松: |
はい、よろしくお願いいたします。 |
絹: |
はい。さて、この「まちづくりチョビット推進室」では、地元の元気なまちづくり人を、折に触れてご紹介をすると言うテーマと、それから私は地元の建設屋でございますので、地元の建設屋の目から見た、京都のまちづくりの最前線を、自分の言葉で語りたい、と言うつもりで始めた番組です。
で、今日は、特別ゲストお二人をお迎えして、非常に嬉しいです。
又、新たな定点観測点が生まれております。
と言うか、これはずーっと前から育ってきてるプロジェクトです。
千本北大路交差点、皆さんご存じでしょうか?
千本北大路の北東の辺りにですね、新たなコーポラティブの計画が動いております。
しかもこのプロジェクトは、又これ、又ちょっと変わってる、非常に特長を持ったプロジェクトです。
さて、その辺りから、ゲストのお二人に、どう変わっているのか、どう育ってきたのか、言うところを語っていただきたい。
ではマイクをお渡しします。
よろしくお願いします。 |
平: |
はい。私、平井が、そしたら簡単にですけども、お話しさせていただきます。
まずは、私たちの地域では、「誰もが、長く住み続けられるまちづくり」を目指そうと言うことで、取り組んでまいりました。
三十数年前から、公営住宅を中心としたまちづくりが始まりました。
しかしながら・・80年代後半からですけども、その公営住宅に満足しない人達が、地区外に流出していくという現象が有りまして、残念ながら、高齢者の人達や或いは社会的に弱い人達だけが、町に残ってしまう様な感じの流れが来ました。
これでは駄目だとと言うことで、多様な住宅を地域に作ろうと言うことで、公営住宅の建て替えを始めたり、そして今度、この大きな取り組みとしてはコーポラティブ住宅を地域に作って若い人達を呼び込もう。或いは地域を出た人も、もう一遍戻ってこれる・・なんかこんな取り組みが出来ないかなぁ、と言うことで始めているのが、私たちの地域でのコーポラティブ住宅の取り組みです。
一番、この取り組みでまず目玉は、実は地代と言うんですか、地主の側って言うのが京都市で有ります。従いまして、公営の人達が持っている土地に、私たち民間が活用できるという、たぶん京都市が勇気を持って取り組む、一つの一歩だと思います。
ですから、なんとしても取り組みを成功させたいと思っております。
現在7戸の住宅、7軒を募集する予定であります。
今のところ4軒が手を挙げていまして、あと3軒の人達が取り組みに参加できます。
どうかこのお話を聞いていただいて、皆さん一緒に取り組みをしていきたいと思います。 |
絹: |
ありがとうございます。
大変熱い想いが伝わってまいりますが、ここでコーポラティブの専門家で有ります、寺川さんに、ちょっと補足を入れていただきまして、このプロジェクトについて、語って下さい。 |
寺: |
はい。じゃぁ、私の方からですね。
まぁコーポラティブの事については、皆さんこのラジオの番組でですね、いろいろとこの間お話されてるかなぁ、と思うんですが・・
まぁ簡単に言いますと、自分達がこう住もうと思った人達が集まりまして、自分達の想いをなるべく実現させていく。一緒に実現させていく。
そう言う、家造りの一つだという風に思います。
最近マンションでフリープランとかね、いろんなデザイナーの方に作っていただいたりとか、言うことが多くなってますが、コーポラティブの特長って言うのは、やっぱり住む人が一緒に造り上げていく、と言うそのプロセスを大事にした家造りのもう一つの形かなぁという風に考えています。
あの、先ほど、平井さんの方から有りましたように、このプロジェクトは、恐らく全国で初めてのプロジェクトになると思います。
と言うのは、京都市さんの土地を定期借地する形で・・あの、この定期借地っていうのが、又ややこしいんですけれども・・いわゆる、土地を買って、その上に又建物を建てるとなると、土地代もこうかかってきます。
土地がかかってくると、その費用もかなり大きくなって来ると言うこともありますので、先ほど有りました、公営住宅から出て行かれる、流出される方とか、家を持ちたいんだけど、なかなか思い通りの家がもてない、と言うような方を含めて、やっぱり自分の夢を実現させる為の一つの方法として、家造りを進めていく一つの方法として、地代を、土地を借りて、その上に自分の持ち家を造ると・・
その代わり低廉で想いのこもった家を造っていこうと言う方法になります。
今回は大体50年以上の借地を・・借地ですね、定期借地:一定の期間、京都市さんからお借りして、上に家を建てていくと言う計画になっています。
はい、それとやっぱりもう一つはあれですね。
まちづくりの中から出て来たって言うのは、非常に大きな事かなぁと思います。
あの、バラバラで誰が住んでるか判らないって言うようなマンションとか、家造りじゃなくって、やっぱり自分の住んでいる町を大切にしながら、自分のいろんな関係を大切にしながら、住み続けて行くと言うことが、非常にこのプロジェクトの中でも大きな事ではないかなぁという風に考えています。 |
絹: |
さて、松岡さん。 |
松: |
松:はい。 |
絹: |
この、コーポラティブ・プロジェクト。千本コーポプロジェクトですねぇ。
以前私、何回も松岡さんとコーポラティブのお話ししておりすけれども、また少し違う臭いがしませんか? |
松: |
そうですね。あの絹川さんの・・ |
絹: |
はい。 |
松: |
お宅のあった・・ |
絹: |
はい。 |
松: |
跡地に・・ |
絹: |
はい。 |
松: |
「センテナリオ物語」でしたっけ? |
絹: |
はい。 |
松: |
あのコーポラティブハウスと・・ |
絹: |
はい。 |
松: |
それから・・又先日伺った・・ |
絹: |
はい。 |
松: |
コーポラティブハウス・・ |
絹: |
はい。 |
松: |
で、今回・・ |
絹: |
さくらコートですね。 |
松: |
さくらコート、はい。何がどう違うのか、ちょっと私、今日勉強したいと思います。 |
絹: |
はい。似てるとこと違うとこが有るんですよね。 |
松: |
えぇ。どう言う点が一緒なんでしょう? |
絹: |
定期借地権を使って、土地代を・・・土地を大きなお金を使って買わなくても良いと。
地代を払って安くあげようと・・・言うところが似てる・・似てるというか同じなんですね。 |
松: |
はい。 |
絹: |
ただ、大きく違うのは、その地主がですねぇ、私の場合は自分の自宅ですから、個人が持ってた土地・・798平米程の土地の上に13家族でコーポラティブを組合作って造りました。
で、寺川さん、平井さん達がやろうとしてるのは・・ |
平: |
はい。 |
絹: |
地主が京都市。京都市の土地なんですよ。 |
松: |
はい。これはさっき・・ |
平: |
はい。 |
松: |
寺川さん、おっしゃいましたけども、日本で初めてなんですか? |
寺: |
はい。いや、公共の土地で定期借地をする、っていうことは・・ |
松: |
はい。 |
寺: |
何軒か有るんですけれども・・ |
松: |
はい。 |
寺: |
改良事業・・事業ですね。公営住宅の建て替え事業の一環で、こういうような形で事業するのは全国で初めてだと思います。 |
松: |
あぁそうですか。これは画期的な第一歩? |
絹: |
非常に珍しいと思います。 |
松: |
あぁ、そうですか。 |
絹: |
はい。 |
松: |
はい。 |
絹: |
これ・・・もうちょっと後で喋ろうかなって思ってたんですけども・・・
先・・言っちゃいますとね。 |
平: |
言っちゃいましょう。 |
絹: |
ありがとうございます(笑)
平川さんの後押しを得て・・・
えぇっとね、僕はこれ、地元の建設屋としての目を持ってます。だから、このプロジェクトが非常にユニークだという風に見ました。
それで、「勇気ある冒険」と言う風に、先ほど言いましたけれども、京都市もこれは評価されるべきだ、と言う意見を僕は持っています。 |
松: |
はい。 |
絹: |
と言うのは、京都市の住宅室、住まいまちづくり課、っていう人達が実際の窓口で、寺川さんや平井さん達と協力関係にあるわけですけれども・・・
今までの京都市でありますとか、そう言うところの住宅関係の部署の人達では、この発想は出てこなかったんじゃないかな?と言う風に思えたんです。
と言うのは、今、公共工事が色々出しにくいと言いますか、お金がない。各自治体。
でも、住宅政策を推進しなきゃならない。その時に、従来型のやり口でやらないで、京都市は地主だと。
土地をお貸しすると。地主であるから地代頂戴、と。
で、想いのある人達がコーディネーターと一緒になって、この町を大切にしていきたい人達がコーポラティブ方式で上物建てる。
だけどそのお金は、皆さん持ってきてね。
これは誤解を恐れずに、はしょって言ってしまってますので、間違ったことを言っていたら寺川さん、チェック入れて下さいね。 |
寺: |
判りました。 |
絹: |
はい。僕は大体こういう風に「バクッ」と物を大きく捉えています。
ですからですねぇ、公共工事じゃなくて、今回出件されるのは、紛れもない民間工事になるわけですね。
で、そう言うことに乗り出した京都市と言うのを、これは僕は「勇気がある」、「なかなか、発想力が柔軟だ」と、いう風に実は、拍手を持って迎えたいと思うし、だからこそこのプロジェクトが成功裏に終わって欲しいなぁ。そして、空いてる土地ですね、官有地、公有地、市有地でいろんなこういうプロジェクトが、柔軟な発想の元に2号、3号と・・寺川さんみたいな人が、また出て来て下さったら良いなぁという風に願ってる、と言うことを、今日是非お伝えしたい事の一つなんです。
さぁはい、寺川さん。間違いなかったですか?
平井さんも、僕の言うたん間違いなかったですか。 |
平: |
もう、全くそのとおりで・・・
なおかつ我々の売りとしては、実は我々普通のサラリーマン、或いは普通の人達が、持ち家を持てるという、夢の実現なんです。
今ねぇ、京都市内でたぶん住宅・・戸建ての住宅、土地付きで買おうとすれば、やはり三千万、四千万・・或いは場合によっては、普通の家だよと思っても五千万ぐらいする家って沢山あると思うんですけども・・
実は土地は借りますので、上物の建物だけで良いんです。
そうすると、あくまでもまだ計画なんですけども、大体標準的に80平米ぐらいのお家を買おうとした場合、二千万少し・・二千二、三百万で、出来るという夢なんです。
しかも、これは、全く自分達が初めから造りますので、所謂注文住宅と同じなんです。
たぶん、今住宅で・・注文住宅なんかしようとすれば、そんな価格ではないと思います。
ですから、普通のサラリーマンが、普通の所得の人達が、家を実現できる、夢を実現できるという取り組みなんで・・これ、私も普通のサラリーマンなんですけども、実はこの建設組合の世話人と言うことで、“一号”で手を挙げてるんですけども。
自分も、こんな楽しい計画に乗っかろうと言うことで、入ってますので、とにかくみんなに聞いて欲しいな、或いは見て欲しいなと言う取り組みです。 |
寺: |
あの、折角なんで・・ |
絹: |
はい。 |
寺: |
今どんな方が、お入りになるのかと言うの、ちょっと平井さんの方から・・ |
平: |
そうですね。私たちの地域を中心にですけども、今四軒、手を挙げていただいて、あと、もう一軒ねぇ、「私も入りたい」って方、お話しいただいているんですけども。 |
絹: |
あっ、出て来たんですか。 |
平: |
はい。そうすると、二軒から三軒ぐらいの、まだ余裕が有るんですけどもね。 |
絹: |
はい。 |
平: |
あの・・まぁ大体ね、私たちの地域のサラリーマンで・・一人の方は、普通のサラリーマンの方です。
もう一人の方は、学校の先生をされています。
そしてね、もう一人の方・・この取り組みに飛びついてくれた方がおられまして・・・ |
絹: |
はい。 |
平: |
実は、鍼灸医院をされているね・・ |
松: |
ほーぅ。 |
平: |
マッサージをされている方で・・・単純に自分・・その方はね、自分の家を持つというよりも、何か“まちづくり”に寄与したいということで、自分の福祉的な立場から、この住宅に入って、出来れば地域で、そう言う医療活動も含めて、関わりたいなぁと言う方・・おっしゃっていただいている方、手を挙げていただいてます。 |
絹: |
おぉ、良い人来ましたね。 |
寺: |
うん、それはねぇ・・良いなぁ、思てるんですね。
で、その場所で何かみんなで今話しいるのは、「サウナ造ろう」とか、鍼灸医院みたいなものの横にみんなが集まれる、お茶飲める場所を造ったらどうかとか・・・ |
松: |
良いですねぇ。 |
寺: |
そう言うものも、やっぱり皆で考えていければなぁ、と言う話をね、今してるんですね。 |
平: |
そうですね。だから、できれば高齢者の人達も、住宅には住まないけど、そのコーポラティブ住宅の一角で、いつも集ってもらえる様なスペースも造りたいですし、そのために・・そう言う意味では、鍼灸医院の方が「自分は一緒に関わりたい」とおっしゃっていただいているんで、そこを最大限に活用したいなぁと・・・
なおかつ実は、ここ立地条件がすごく良いところで・・ |
絹: |
はい。 |
平: |
環境も非常に良くって・・金閣寺や大徳寺のすぐ近くでありますし・・・実は南側がね、公園になっているんです。 |
|
|
絹: |
ほい。 |
平: |
ですからね、「借景」という形でね、有りましてね。南側と言うことは当然、太陽が入るとこですから・・ |
絹: |
はい。 |
平: |
ここには高い建物が建たないって、もう決まっているんです。 |
絹: |
そうですね。公園にはたぶん・・マンションとか建たないですよね。 |
寺: |
建たないですね。東側と南側が、今公園になってますから・・ |
松: |
えぇ。 |
寺: |
ちょうど良い場所が空いているという形に・・・ |
松: |
もう、太陽の光が・・・ |
寺: |
そうですね。 |
松: |
ちゃんと差し込む部屋と言うことに・・・ |
寺: |
私、大阪から来てますんで・・ |
松: |
はい。 |
寺: |
この場所見たときに、僕自身、お金有ったら買いたいなぁ・・と言う(笑) |
松: |
あぁ、そうですか。 |
寺: |
あの借景・・ |
松: |
私も今ちょっと、何処なのかと言うことが・・ |
寺: |
ちょうどね、高台なので・・ |
松: |
えぇ。 |
寺: |
ちょうど左大文字と言うんですか、あれは? |
平: |
じつはね、すぐ隣がね、左大文字のね・・まぁ麓と我々いつも言うてるんですけども・・ |
松: |
はい。 |
平: |
ですからね、もうすぐ(8月)16日ですかね・・送り火があるんですけども・・ |
松: |
えぇ。 |
平: |
この時は、実は我々の地域は、非常に借景をしています。
ですから、今度の住宅も、出来れば屋上で、そんなスペースも造りたいですし、公園とか・・そう言う、非常に静かなところなんでね・・・
住んでてね、良いなぁと・・・すぐねぇ実は裏が孤蓬法庵っていうところが有るんですけれども、よくねぇ鳥のさえずりが聞こえてくるんです。
この時期ちょっとうるさいんですけどね、蝉なんかもね(笑)鳴いてましてね、朝は目覚まし要らずに、蝉で起きられます、この時期は。 |
松: |
大体五時ぐらいから鳴いてますよねぇ。 |
平: |
ちょっと早いですけど(笑) |
絹: |
えー、そして、近所には仏教大学もございます。 |
松: |
わぁー。 |
寺: |
そうですね。だから僕なんかが思うのは、すごく場所は良いなぁって・・・ |
松: |
環境が良い。 |
寺: |
そうですね。 |
松: |
はい。 |
平: |
もう一つ売りがあってね、実はすぐ・・・予定地の南側にね、診療所があるんです。
ですからね、ちょっと具合悪くなってもね、まぁ歩いて・・這うてでもいける様なところにありますのでね、たぶんあの・・何の不安もなく住めるという、我々の売りを今、言っています。 |
絹: |
はい。さっき、鍼灸師のかた・・入られて、地域に開かれたコーポにしたいという想いを語られました。 |
平: |
はい。 |
絹: |
これはなんと偶然・・ |
松: |
はい。 |
絹: |
松岡さん、前回・・前々回でしたかね。
ゲストでお迎えした、「さくらコート」の美留町さん。
町の縁側が付いてるコーポ、「さくらコート」・・の考え方とか、相通じるものがありますねぇ。 |
松: |
そうですねぇ。自分達だけで仲良くしようと言うんじゃなくて・・地域の皆さんに開かれた・・そう言う住宅って言う・・・そう言うところが素晴らしいですね。 |
絹: |
はい。町の縁側を想ってる。 |
松: |
はい。 |
絹: |
それから、開かれた共用リビングスペースを考えている。
まだ・・この愛称はないですけども・・ |
寺: |
はい。 |
絹: |
千本プロジェクト・・・やっぱり、同時多発的に、こういう事考える人が出てくるんですね。
時代の要請かもしれませんね。 |
松: |
そうですね。あの・・京都はまだまだ、そう言う空気って言うのは残っている町だとは思うんですけども、そう言う京都でもやっぱり、そういう隣とのおつきあいと言うのは、希薄になりつつある、って言う・・そういう事ですか?絹川さん。 |
絹: |
はい。あの・・・そう言うことを感じている人達は、確かにいます。
私自身もそう言うことを感じていますし、コーポラティブと言うのに興味があって勉強をし始めたのも、建設屋として「箱」造りだけしていたらえぇのか?と・・・
「箱」を作った・・住まいを作ったそのミニコミュニティーに、なにかお手伝いをしたいという様な、変な、ロマンチックな想いに囚われた、というところ・・かつてお話ししましたが・・・平井さん達の想いも、非常に大切なところです。
そして、これまた偶然ですけれども、平井さん達が計画しているところから、歩いて5分位の処に、仏教大学の先生が一人、町の縁側を運営している場所があります。
ホントに側なんです。
で・・一軒家で町の縁側・・ボランティアは仏教大の学生さん達です。
で、そう言うものが側に有りますから、きっとこのプロジェクトがうまくいったときには、そう言う町の縁側との連係プレーなんかも、ひょっとしたら生まれるかもしれないなぁ、なんて勝手に思ってます。
すごい話ですね。 |
平: |
まぁ、夢物語かもしれないんですけども、出来ればね・・単純に住宅を求めて住むと言うよりも、まちづくりや地域と一緒に連携した・・なんかそう言う“まちづくり”を展開したいんでね・・・入居する人達が、いろんな地域の人達とコラボレートした形の・・ |
絹: |
はい。 |
平: |
福祉も含めて、そして医療も含めてですけども、なんか隣の人達が、誰が住んでる?という家をやっぱり求めていないので、出来れば家だけで無しに地域として、そんな取り組みということで、やっていきたいなぁと思ってます。 |
絹: |
はい。ところで平井さん、寺川さん。 |
平・寺: |
はい。 |
絹: |
私の職業は何でしたっけ? |
平・寺: |
建設屋さんですよね。 |
絹: |
ですよね。えー、今こういうお話聞いてですね、私、下心見え見えです(笑)。 |
平・寺: |
はい(笑)。 |
絹: |
あの・・下心見え見えで、こういうお仕事に関わり合いになれたら良いなぁ・・
冗談めかして言いましたけどね、ホントにこういうお仕事に、参画させていただけたら嬉しいなぁと思うんですけど・・・・
悲しいかなですね、建設準備組合っていうのが出てくるとですね、ガラス張りの、透明で物事がなされて、協議で決まっていくと・・・
私が「この仕事したい!」と手を挙げても、却下される可能性・・・見積り高かったら、終わってしまう(笑)と言うのが、十分あり得りますねぇ(笑)。 |
寺: |
そうですね。 |
平: |
今・・・あっ、すいません。でもね・・・たぶん今後の話として、当然価格というのが・・ |
絹: |
はい。 |
平: |
一番大きな問題だと思うんですけど・・ |
絹: |
はい。 |
平: |
私なんかは、出来れば請け負っていただける方が・・或いは設計士の方や建設会社の方が、なんか熱意で訴えてもらえればね・・こんなんも十分参考材料っていうんですかね・・するべきだと思っているんです。 |
絹: |
よし(笑)。 |
寺: |
はははは(笑) |
平: |
やっぱしねぇ、建物を建ててねぇ、「ハイさよなら」と言うよりも・・ |
絹: |
はい。 |
平: |
たぶん五十年近く、お付き合いをしなければならないと思います。
当然、建物を建てた後のメンテナンスも含めて・・・
ここで、出来れば私なんかは、お付き合いできるような方達と一緒に、この住宅を育てよう。
ですから、造られた方は、言葉悪いですけども、あと「お守り」もお願い出来るような、住宅を、と思っています。 |
寺: |
あの、たぶんコーポラティブの中ですごく大切な事って言うか、関係作りというか、顔の見えるプロセスだと思うんで・・・
特に、これまでやったコーポラティブもそうなんですが、施主、施工会社、設計士、それから構造の設計屋さん・・いろんな人が関わって、一つの家を造っていくわけですけども・・・
誰の家造っているんやろう?っていうのが判からない仕組みなんですね、今の建築の仕組みって言うのは。
だからそれをなるべく、「あっ、この人達の家を造ってねん」って言うのを施工される方にも判っていただきたいし、で、住む人も、「あっ、この人達が造ってくれているんや」っていうのが、判ってもらえるような、そう言う関係を紡ぎたいなぁという風に思ってます。
そう言う意味では建築家の方も選んでいただきますし、施工会社の方も選んでいただきます。
それをすべてやっぱり、ガラス張りでやっていくって事も、信頼関係を造っていくって事も大事かなぁと言う風に、みんなで今話をしているところです。 |
松: |
そうですね。想いを実現すると言う意味では、やっぱりお互いに、顔の見える関係じゃないと、出来ないですよね。
想いの実現って、出来ないですね。はい。 |
絹: |
あのぉ・・以前ですね・・ |
松: |
はい。 |
絹: |
センテナリオ物語で、ゲストで・・我が社のコーポラティブを担当していました、奧野所長をここへ呼んで、コーポの苦労話をさせた回ありましたね。 |
松: |
色々、苦労話お話しされてましたね。 |
絹: |
はい。でもねぇ、彼が一番印象に残ったって言うのは、やっぱり今、寺川さんがいみじくもおっしゃった様に、「お客様と顔の見える関係」
失敗したところは、往復ビンタ食らいましたけれども・・・
でも、上手にやったところは、本当に誉めてもらったと。
注文の戸建て住宅を、複数同時に施工すると言うような、現場監督にとってはですねぇ、ウルトラCみたいな技を使わなきゃならない。
「死にそうになりました」言うてましたけども、でも「技術屋冥利に尽きるというか、施工屋冥利に尽きる思いも致しました。」って言う感想を、うちの所長は持っておりました。
ですから、施工屋としても、非常にお客様と顔の見える関係が出来ると、言うのはこれは事実です。
そして、竣工パーティ、二年検査、或いは毎回の年毎の総会なんかにですね、うちなんかバーベキューパーティとか良くやるんですけど、現場の人間まで呼んでもらえるんですよね。 |
寺: |
うーん。 |
絹: |
コーディネーターさんも来られます。設計士も来られます。
で、「その後どう?」とか言って・・・
そう言う繋がりが、何故か生まれるんですよね、こういうプロジェクト。 |
寺: |
大事なことですね。 |
絹: |
はい。 |
松: |
平井さん。 |
平: |
はい。 |
松: |
もう少しこの、コーポラティブ住宅、こういう住宅にしたいんだって事を・・ |
平: |
はい。 |
松: |
ラジオお聞きの皆さんに、ちょっとお伝え願いたいんですが。 |
平: |
えっとねぇ、まず環境が非常に良いんでね・・ |
松: |
はい。 |
平: |
私は自分の家って言うんですか・・なんかはね、風通しが良くって・・ |
松: |
はい。 |
平: |
なおかつ、ちょっとこう・・冒険してみたいなぁと思っています。 |
松: |
はい。 |
平: |
まぁ、どういう事が出来るか分かんないんですけども、所謂・・・
例えばお風呂に入っていても・・たぶんマンションでしたら、空間が限られた、区切られたお風呂なんでしょうけども、ちょっと夢なんかもやってみたいなぁと思ってます。
それと何よりも、実は八月末(平成17年)で一応締切りをする予定してます。 |
松: |
そうですか。 |
平: |
ですからね、後ね、そんなに日が無いんです。
そして九月には、建設組合を立ち上げて、そのまま進めば2006年の九月ぐらいには入居出来るぐらいのものを造りたいと思っています。 |
松: |
来年九月ですよね。 |
平: |
はい。 |
松: |
はい。 |
平: |
そして、その取り組みの関係ですよね、八月末と言うことで。
後そんな余裕無いんですかね。 |
寺: |
まぁ、余裕はないんですけども、良いものを造りたいので、やっぱりこれは・・その為には、まぁ努力はみんなで惜しまずに造り上げていきたいなぁと・・・少しずらしてみようかなぁ・・言ったら怒られるか(笑) |
松: |
そうですね。 |
絹: |
あの、今日このねぇ、ラジオの番組に来ていただいたのも、是非、これ・・こういう住まいの仕方に興味があると言う方に、参加の手を挙げていただきたかった。
或いは、お知り合いに「こんな話し聞いたけど、おまえ興味ないか?」言うことを伝えていただきたいという思いが有ったんです。
ですから、平井さん、寺川さん・・・その連絡先とか言わないと・・・ |
平: |
はい。 |
絹: |
いけないんじゃないですかね。 |
平: |
はい。
えーっとですね。まず京都市の方が窓口になっていただいているんで・・・
京都市の住まいまちづくり課の電話番号が、(075)222-3663。
そしてねぇ、コーポでねぇ、実はアドレスって言うんですか、メールアドレスを作りまして、senboncoop@yahoo.co.jpと言うことで、アドレスも持っておりますので、そこにドンドンご紹介いただければ、と思います。 |
絹: |
もういっかい言っときましょうね。 |
平: |
はい。 |
絹: |
問い合わせ窓口。
皆さん、京都市もまともなことやってるんです。応援したげてくださいね。
京都市住まいまちづくり課。電話番号:075-222-3663
そしてEメールアドレスです。senboncoop@yahoo.co.jpです。
皆さん、これ・・是非、連絡したげてください。
はい、もう少し時間が有るようです。 |
松: |
はい。 |
絹: |
言い残したこと。 |
松: |
絹川さん。 |
平: |
有ります。 |
松: |
はい。どうぞどうぞ。 |
平: |
実は七軒集まらなければ、この住宅が頓挫する可能性もあります。
後、二軒か三軒ですけど、二軒、三軒まだ余裕が有るので、ドンドン応募して下さい。
そして私たちと一緒に、夢を語る住宅、そして地域造りを協力いただきたいと思います。 |
松: |
もうホントに、頓挫しないで欲しいという風に、痛切に思いました。
ホントにこれが実現すれば、何かこの新しいまちづくりの形が一つ見えるような、そんな気がしました。 |
絹: |
はい。コミュニティの拠点が、又一つ生まれようとしてます。 |
松: |
はい。 |
絹: |
皆さん。彼らの想い、それから京都市の勇気ある決断。
是非是非、後押しをしてあげてください。 |
寺: |
よろしくお願いいたします。 |
平: |
よろしくお願いします。 |
絹: |
では、千本コーポ物語、これで閉じましょう。いいですか? |
松: |
どうぞっ。 |
絹: |
はい。それでは皆さん、ありがとうございました。 |
寺: |
ありがとうございました。 |
平: |
ありがとうございました、よろしくお願いします。 |
絹: |
それでは皆さん、また。失礼致します。
公成建設の協力でお送り致しました。失礼します。ありがとうございました。 |
松: |
さよならぁ。 |
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