目次へ戻る  
放送日 平成18年8月2日(mp3形式音声ファイルはこちら→)
他の放送   他の放送
2004年 6/24 7/25 8/29 9/26 10/31 11/30
2005年 1/5 1/12 4/6 5/4 6/1 7/6 8/3 8/17 10/5 11/2 12/2
2006年 1/25 2/22 4/5 5/10 6/7 8/2 9/6 11/1 12/6
2007年 1/10 2/7 3/7 4/4 5/2 6/6 7/4 8/1 11/7 12/5
2008年 1/9 2/6 3/5 4/2 5/7 6/4 7/2 8/6 9/4 10/1 11/5 12/3
2009年 1/7 4/25 6/13 7/11 9/5 10/10 11/14 12/12
2010年 1/9 2/13 3/13 4/17 5/15 6/19 7/17 8/21 9/18 10/23 12/18
2011年 1/22 2/26 3/24 5/28 6/18 7/9 8/20 9/10 10/15 11/12 12/10
2012年 1/7 2/11 3/10 4/14 5/19 6/16 7/14 8/11 9/16 10/21 11/18 12/23
2013年 2/17 3/17 4/27 5/18 6/22 8/18 9/21 11/16 12/21
2014年 2/22 3/22 6/21 7/19 9/6 9/20 11/15 12/20  
2015年 1/17 2/21 3/21 4/25 5/30 7/18 9/26 10/17 11/21
   

 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
タイトル: 「“まちづくりセンター”ってご存じですか?」
テーマ: 京都市 景観・まちづくりセンター」の小川博子さんと“まちづくりコーディネーター”の、生川慶一郎氏をお招きし、京都のまちづくりの、今新しいところ、まちづくりセンターは何を考えているのか、等を語っていただきました。
出演者:
小:小川 博子氏 京都市 景観・まちづくりセンター
生:生川 慶一郎氏 まちづくりコーディネーター
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
ちょびっと
 放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。  
絹: :まちづくりチョビット推進室!
************************************************************************
絹: 皆さまこんにちは。
まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は、地元の建設屋から見た、京都の元気なまちづくり人の紹介や、その最前線をご紹介しております。
この番組は、公成建設の協力でお送りいたしております。

さて、本日ですが・・・
本日のテーマ。
「“まちづくりセンター”ってご存じですか?」と題してお送りします。

本日のゲスト、お二人お招きしております。
「京都市 景観・まちづくりセンター」から来ていただきました。元気な方々です。
センター職員の小川博子(おがわ ひろこ)さん。
小: よろしくお願いいたします。
絹: よろしくお願いいたします。
そして、“まちづくりコーディネーター”の、生川慶一郎(なるかわ けいいちろう)さん。
生: よろしくお願いいたします。
絹: このお二人に、京都のまちづくりの、今新しいところ・・・センターは何を考えているのかと、いうようなところを語っていただきたいと思います。

さて・・・何から行きましょうかねぇ。
最近・・小川さん。
小: はい。
絹: まちづくりセンターで今、小川博子さんが関わってられる事で、最近何か、おもしろいセミナーがあったそうですね。
小: そうですね、「まちづくり情報発信セミナー」と言いまして、年間通じてのセミナーなんですけれど、ちょうど7月19日に、第一回目という事で、「コミュニティビジネスとは何か?〜現場のチャレンジを通じて考える〜」と言うタイトルで、應典院の主幹の山口さんのお話を一回ね・・・お話を聞きました・・すみません(笑)
絹: ほうほう。「まちづくり情報発信セミナー」。
小: はい。
絹: 「有料」って書いてありますね。
小: そうですね、一回500円という低価格でやっておりまして、結構、コミュニティビジネスと言うことで、興味を持っていらっしゃる方も多かったのか、「一回目、どうかなぁ」と思ってたんですけれど、好評の内に終わりました。
絹: はい。
皆様、「まちづくり情報発信セミナー」と言うことから、お話しいただきましたけれども、今日のテーマの「京都市の景観・まちづくりセンターって、皆さんご存じですか?」って聞いてみたいんですよ。
で、どんなイメージをお持ちでしょうか?
京都市の外郭団体と言いますか・・・五条河原町を南へ下がって、3分か5分か歩いたとこらへんですね。
小: そうですね。
絹: ひと・まち交流館って言う建物があります。
その地下の一階に、「京都市 景観・まちづくりセンター」有ります。
あの建物の中に、“ボラセン”でしたっけ・・・何と何が一緒に同居してるんでした?
小: 「市民活動総合センター」と「福祉ボランティアセンター」と、後は社会福祉・・・違うなぁ。(笑)・・・すみません。“すこセン”・・・
生: “すこセン”ですね。
小: すこやか・・「長寿すこやかセンター」ですね。
絹: あのぅ・・「長寿すこやかセンター」を“すこセン”と言うそうです。(笑)
小・生: あははは(笑)
生: バレてしまいました。(笑)
絹: 皆さん、ご存じの方はよく利用されてる・・でも知らない人は知らないかもしれない、と言うセンターです。
「京都市の景観・まちづくりセンター」と言うと、今ブームになってます“町家再生”だとか・・そういうことに一生懸命、汗をかいてられる。
町家の再建化事業だとか、再生だとか、そう言うプロジェクトに、今まで一生懸命に実績がある、と言う印象がひょっとして市民の皆さんには一番強いのかも知れません。
けれども、それだけではなくて、いろいろこのように情報発信・・京都の町を我が町として、大事に思っている人たちに、いろんな情報を知ってもらいたいと言う形の事業もされているんですね。
小: そうですね。やっぱり、ちょっと・・最近、町家ブームと言うこともありまして、“町家”をやっているというイメージはかなり強くもたれているようなんですけれど、やはり・・“景観まちづくり”と言うことですから、京都の景観と、後は“まちづくり”と言うことで、地域の問題などが起こっているところに、職員の者が出て行って、みんなで解決をしていこうと言う、“コミュニティビジネス”とは又違うんですけれど・・・
絹: うん。
小: センターの職員が汗水流して、地域の皆様と一緒に地区計画に至るまでの過程など、諸問題を一緒に考えていこうと言うことでがんばっております。
絹: はい。
それで、第一回の「まちづくり情報発信セミナー」・・・なんと500円という、非常にリーズナブルな価格で、内容の濃いものをなさったそうですが・・
小: はい。
絹: えぇっと、これは・・7月の・・・
小: 19日・・
絹: 19日にやったのですね。
小: はい。
絹: で、“コミュニティビジネス”とは何か?ちょっと難しそうなカタカナなんですけども・・
小: はい。
絹: この時にご紹介になった、“コミュニティビジネス”とは、どういう事なんですか?
小: そうですね、“コミュニティビジネス”と言っても、まぁそれぞれちょっと・・・人によって定義は違うのかも知れませんけれど・・・だいたい、こう・・自らが自分たちの地域を元気にしていこうと言うことで、住民が主体的になって、地域の中での事業って言うんでしょうか・・・
儲けとか、そう言うのよりも、やっぱりみんなで、何とか“まち”を元気にしていこうって言うことの方が・・主体的というか、主な目的って言うところから始めたビジネスですね。
絹: 小川さん・・・まだ判りません(笑)
小: うふふふ、すいません(笑)
絹: あのね・・前回、7月19日のセミナーの中で語られた・・事例を具体的に言っていただいたら、皆さんに判りやすいかもしれません。
小: あっ、そうですね。
京都の例があったんですけれど・・・
皆さん、新風館など行かれた方は、ご存じかもしれないんですけれど、ベロタクシーと言う・・・自転車タクシーって言うんでしょうかね・・
絹: 三輪車のタクシーですね。
小: あっ、そうですね、はい。それも“コミュニティビジネス”の一つの例として挙げられていたんですけれど・・
絹: はい。
小: まぁそれも、環境に優しいって言うことで・・・まず、元々はベロタクシーを広めたいって事を目的にされていたみたいなんですけれど、それをするに当たって・・やっぱりお金がないと、商売と言いますか、ビジネスとしては成り立っていきませんので・・・
絹: はい。
小: 環境に優しいと言うことを、アピールをした上で、そのイメージで企業さんからも協賛金をもらって、ビジネスをしていっていると言うところがまず一つありました。
後は、山陰の・・・徳島だったかな?ちょっとすみません、詳しく覚えていないんですけれど・・・
絹: 山陰地方ですか?
小: はい。山陰地方の方でやっていらっしゃる・・・本当に山間のところで、ほとんどが高齢者の方と言うところなんですけれど・・・
絹: はい。
小: 「葉っぱビジネス」と言うことで、お刺身とかの料亭等で使われている、葉っぱですね・・モミジとか、そういうものを、町の方が、自分たちの山林を廻って、摘んでと言いますかね・・・
それで、商品として都市に売っているという・・・・
絹: はぁはぁ。聞いたこと有ります。
小: はい。
絹: NHKのラジオかなんかで、言ってられたんを聞いたことがあります。
小: あっ、そうですね、はい。テレビなどでも放映されていたと言うことで、・・・紹介していただきました。
絹: そう言うものを“コミュニティビジネス”って言うんですか?
小: はい。で、あのぅ・・このラジオカフェも“コミュニティビジネス”って言うことで・・・
絹: はい。
小: 例としては挙げられるみたいですし・・もう一人生川がやっているものなんですけれど、「歩いて暮らせるまちづくり推進会議」で、「町中の地蔵盆の優しい京都に出会う町」、「たび・くらっそ」と言うので、地蔵盆の旅企画というのをしているんですけれど、それも“コミュニティビジネス”・・とまでは行かないかも知れないんですけど、まぁそのような形のものをやっている・・・
絹: ちょっと待ってくださいよぉ。今、変わった言葉が聞こえました。「くらっそ」?
小: はい。
絹: ひらがなで「くらっそ」と書いてあります。「たび・くらっそ」・・・これは果たしてなんなのか?
“コミュニティビジネス”のもう一つの事例だという事で・・・
じゃぁ今度は、生川さん。
生: はい。
絹: 生川慶一郎さんにエピソード2として・・
生: はい。
絹: 「くらっそ」とはなんぞや?と言うことを、一寸語ってください。
生: 実はですね、これは平成12年ですね・・・2000年から、「歩いて暮らせるまちづくり」と言うことで、国の事業で始まりましてですね・・・
今都心の中の問題としまして、「車と人がどうやって共存して、町を作っていくのかと言う事を、大きなメインテーマとして考えられたものなんですけども・・・
それをずっとですね、京都の町の中の方で、考えておりまして、「歩いて暮らせるまちづくり推進会議」が、2000年から発足してます。
その関係で、何かを町中を歩いて、実際にその良さを知ってもらおうと言うことで、企画された「まな旅」と言うのがあります。
これは、修学旅行生を対象にしておりまして、地方の方ですね、特に・・・地方の高校生とか中学生とかです。
絹: はい。
生: 京都と言えば、皆さん大体イメージするのが、お寺とかですね、そう言った世界遺産とかですね・・
絹: はい。
生: そういったものばかりに目が行くんですが、もっとですね、京都を知ってもらいたいと。
実は町中に、もっと色々おもしろいものが沢山あるんだよと・・・言うことを地域から発信できないかと・・・
絹: うん。
生: 言うことで取り組んでいるものでございまして、これは結構盛況です・・・大体・・まぁ地域のマンパワーもありますので・・大体年に三校、四校が限界なんですが、それのちょっと、今度はですね、グレードアップ版と言うことで、学生だけじゃなくて・・
絹: はい。
生: 折角だから、地方の・・東京の方とかでもですね、味わってもらおうと・・もっと京都を味わってもらおうと、言うことで、今年企画されたものになってます。
絹: えぇっと、一寸待ってくださいね。
生: はい。
絹: 戻します。「まな旅」・・・
生: はい。
絹: 「学ぶ旅」のどうやら略称みたいですよ。
生: そうですね、すいません。申し訳ないです(笑)、はい。
絹: 確認しますと・・
生: はい。
絹: 修学旅行の新機軸として・・ただお寺さんだとか、寺社仏閣を巡るんではなくて・・・
生: はい。
絹: 地域コミュニティの中に入り込んで、体験型の何か修学旅行をやってたわけですね。
生: そうです、そうです。まさにそうですね、はい。
絹: それを、応用展開して・・
生: はい。
絹: “くらっそ”って言うのは、「ひと味違う、マニアックな京都の旅」というようなことを、ツアーとして企画がどうやらされたと・・・
生: そう言うことですね。
絹: それが、地域の人たちの協力・・
生: はい。
絹: 地域コミュニティの人たちが受け入れ側として・・
生: そうですね。
絹: きちんとしておられて、そしてその・・そう言うところに、京都のリピーターの方々が、中へ入って、地域コミュニティの中で何か今までと違う・・
生: そうですね。
絹: 「コアな京都」というか・・・
生: わはは・・(笑)
絹: 「ベタな京都」というか・・・
生: まさにそう言う「ディープな京都」とか・・そう言うちょっと今までとは違う・・・
実はそう言うところにですね、ほんとの京都が有るんだと・・・
絹: はい。
生: 言うことをですねぇ、一所懸命、地域の方は考えてらっしゃって、それを発信しようと言うことですね。
絹: それは、この8月?
生: そうですね。まさに8月の18日から20日までの三日間。二泊三日でちょっと長いんですが・・・
絹: はい。
生: 京都にはですね、古くから地域に伝わる伝統行事というかですね・・
絹: はい。
生: 地蔵盆と言うのがあります。
絹: はい。
生: これは実はですね、子どものお祭りでございまして・・・
絹: はい。
生: もちろん、深い意味は色々あるんですが、子どもたちが楽しみにしている・・
というのは、地域の子どもたちが集まってですねぇ・・たとえば大きな数珠を・・数珠回しをしたりとかですね・・
絹: はい。
生: あと、地域のおじいちゃん、おばあちゃんとかと話をして、お菓子をもらったりとかですね・・・
そう言う地域の方々が、皆さん顔を合わせると・・・
で、まぁ子ども達を通じて、色々お話をすると・・・
言ったような楽しい企画・・と言う訳ではないんですが、地域の活動ですね。
絹: はい。
生: それをですね・・最近、言葉で言いますと「外孫」とか言う言葉、ご存じだと思うんですが・・・都心の・・東京とかに住まわれている方がですね、あまり田舎とかですねぇ、地方のイメージが・・・なんと言うんですかね・・「里」と言うイメージがないんですよね。
絹: はい。
生: そう言うなんを、受け入れてあげようというような発想でですね、子どもさんを外部から呼ぶと・・・
絹: うーん。
生: で、その地域を味わってもらって、また歳とってですね、老後にでも「あぁ、あのとき懐かしかった。あそこでこういうことしたなぁ」と言ってもらえるような、なんかそう言う企画を考えていると言うことですね。
絹: はい。そうか、「外孫」さん・・・
生: はい。
絹: 京都の外から「外孫」達がやってくると言うことですね。
生: そう言うことですね。
絹: えぇとねぇ、開催日が8月の18日から20日って書いてあります。
生: はい。
絹: で、開催地エリアが、イコール、中京区の東部って・・書いてあります。
生: ははは(笑)。
絹: でね、なかなかおもしろい、コメントが書いてあるので、読ませてくださいね。
生: はい。
絹: 「地蔵盆にslow 風土を探して」・・スローは英語のslowですね。
生: はい。
絹: スローフードのフードは、風に土と書いて・・
生: はは(笑)。
絹: 「風土」としてあります。
生: そうですね。
絹: 「赤い提灯や幔幕、集う人々、お線香の香り、読経の声、通りでの歓談...。夏の終わり、地蔵盆の時期にしか出会えない、なつかしく、やさしく、なごやかな、ひとあじちがう京都の風景を見つけてください。いろんな町内の地蔵盆を訪ねる「まち歩きフィールドワーク」です。」と言うような・・こういう謳い文句で、ツアー・・モニターツアーを募集されています。
(注:平成18年7月31日に締切りが終わっております)
生: はい。
絹: こういうのもコミュニティビジネスの流れなんですね。
小: そうですね。
絹: お二人のお話聞いてて、こういう事を“まちづくりセンター”が後押しされていると・・
生: そうですね。この“くらっそ”に関しましては、協力という形で・・
絹: はい。
生: はい。させていただいております。
絹: はい。“くらっそ”って何でしたっけ?(笑)
もう一回、復習させてください。
生: 「歩いて暮らせるまちづくり推進会議」と言うところからですね・・・
絹: の、愛称ですね?
生: の中からですね出てきた、一つのプロジェクト名みたいな・・・
絹: プロジェクトチームの名前?
生: 名前みたいな形ですね。
それで、楽しく伝わっていただくと言うことで、ひらがなで“くらっそ”と言うことで・・・はい。
絹: はい。いろんな用語が出てまいりました。
「歩いて暮らせるまちづくり推進会議」・・ちょっと堅いですが、そこから出てきた“くらっそ”と言うプロジェクト。
しかも「あるくら京都」と言う愛称が有るのは・・・さっきの推進会議の愛称ですね。
生: そうですね。
絹: で、お二人のお話聞きまして、「コミュニティビジネス」って、あぁこういうものかって言うイメージが少し持っていただけたかと思います。
あのぉ、気がついたんですけど・・・コミュニティビジネスと従来のボランティア的な活動と、少し重なりますねぇ。
小・生: そうですねぇ。
生: 確かに。
絹: でも、純然たるボランティアと重ならない部分もありますね。
生: はい。
絹: というのは「ビジネス」と言うところが、くっついているからですねぇ。
生: はい。
絹: 先ほどの「ベロタクシー」のお話も、山陰地方の「葉っぱ」?
小: そうですね、「葉っぱビジネス」です。
絹: 「葉っぱビジネス」・・
小: はい。
絹: それから、「あるくら京都」の・・「くらっそ」のモニターツアー・・
生: はい。
絹: 「京都に出会う」「地蔵盆に出会う旅」って言う様な企画・・
生: はい。
絹: なんか、それぞれ・・地元とそれからいろんな人たち・・外部の人たちを繋ぐ、なにか、接着剤のような形で、しかもそこに「ビジネス」で、ただボランタリィと言いますか、ボランティアとして、地域の人たちが汗を流すだけじゃ無くて・・・それだけじゃなくて、なにかそこに・・・「ビジネス」として、お金が介在して・・行くと言うところに気がつきました。
小: はい。
絹: そんな見方でよろしいんですか?
小・生: はい、そうですね。
生: はい、私自身も一番違うところと思うのはですね、やっぱりその・・企画をされている方ですね。プロ意識と言ったらおかしいんですけれども、地域のプロですよね、住民の方って言うのは。
そう言うプロ意識を持って、作っていると。
で、今回のこの“くらっそ”・・別にここまで、宣伝ばっかりで申し訳ないんですけれど(笑)、非常に面白いのはですね、案内人が人それぞれ違うんですよね。
絹: はい。
生: その案内人の顔によって・・案内する内容も変わってしまうぐらい・・それぐらい面白い企画なんです。
つまり人なんですね、最後は。
絹: うーん。
生: そう言う“人”に合ってですね、その人のその地域のことを色々教えてもらうと、言うような感じですね。
だから、そういったものにも・・やっぱり私たちもお金を払ってですね、楽しましてもらうと・・・言うようなものですね。
絹: はい。一つコメント入れさせてくださいね。
生: はい。
絹: ボランティアって言う言葉が、すごく元気を出し始めて、何年か経ちます。
ボランティア元年って言われたのが、神戸の大震災・・・
生: そうですね。
絹: あれ何年前でしたっけね。
生: もう12年・・・ぐらいですね。
絹: ですね。もうだいぶん前になりますね。
生: 11年?
絹: あれから、日本のボランティアが変わりだした・・・って私も、何度かいろんなボランティアのイベントなんかに、好きで出かけたり、そう言うこと一生懸命なさっている方にお会いしたこともあります。
で、その中で・・気がつくんですね。
何かボランティアでイベントなんかが起こりますとね、みんなすごいマン・パワーで・・盛り上げて・・・手弁当でやり遂げるわけですよね。
生: うん。
絹: ところが、すごく意味のある大きなイベントが終わった後・・・続かないって事も・・
小: あぁあぁあぁ。
絹: 時々観察されるんです。
小・生: はい。
絹: 私自身もあれなんですけれども・・・自分自身の経験なんですけれども・・
「あの企画うまいこと行ったね」と・・「絹川さん、又やろうね」って誘われたときに・・・ちょっと口ごもることがあるんですよ。(笑)
小: あーぁ。
生: ははは。(笑)
絹: 「あの・・ちょっと今・・あの・・パワーが・・」と言うて・・・
小・生: (笑)
絹: というのは、やっぱり・・純然たる、本当に手弁当のボランティアって言うのは、尊い・・すごい大事なことなんですけども・・連続させて、長くキープさせて行くって言うパワーは、少し足りなくなることが、あるのかもしれないな、って言う想いが、少しあったんです。
生: うん。
小: まさに絹川さんのさきほどおっしゃった様なことを、第一回目の情報発信の山口さんも、阪神大震災の時にボランティアさんとして行ったらしいんですけれども、やっぱり同じようなことを思われたらしくて・・・
それは当日ではなくて、配付資料にも書いてあったんですけれども、まさに同じようなことをおっしゃってました。
絹: だから、コミュニティビジネスって言うのは、まちづくりって言うところで・・ボランティアの人たち・・・
ボランティアのなんか・・少し進化した形なのかも知れないなぁと・・・
小: はい。
生: うん、そうですね。
絹: 仕事としてもやっていけるし・・
生: うん。うん。
絹: 地域に何か活力を持ってもらう意味のある仕事、ボランティア色もあるし仕事としても色もある・・・と言うことで・・・第一回目の情報発信セミナーでは、非常に面白いテーマを取り上げられたなぁ、って思います。
小: そうですね。やっぱり情報発信といいますから、セミナーを聞いて・・聞いた方にそれを活かした事をやってほしいなぁって言うことで、色々テーマがあるんですけれど・・・
今回は「コミュニティビジネス」と言うことだったんですけれど、一期、二期、三期と言うことで、それぞれ違った方面からまちづくりに携わる方に来ていただきたいなぁと思いまして・・・
一期は、「まちづくりの経営学」というテーマを元に、コミュニティビジネスとか、地方分権下における、まちのマネジメントと言うことで、まちと行政的な意味合いが強くなってしまうのですけれど、第二期は建築の・・「文椿ビルヂングの辺りのコンバージョン」の事とか・・・
あとは、第三期については、「メディアの観点からまちづくりを考える」という事で・・・
いろいろな切り口を基に、「まちづくり」について、興味のある方に、初めの第一歩として聞いていただきたいなぁと思って、開催しています。
絹: はい。ええっとねぇ、ちょっと難しいカタカナとか、混じりましたので、ご存じの方はご存じでしょうけども、説明しますね。
「コンバージョン」って・・・何でした?生川さん、行きますか?
生: 「コンバージョン」ですか?
絹: はい。
生: 「コンバージョン」は・・・「用途の転用」と言いまして、元々使われている、例えば判りやすく言いますと、住宅として使われていたものを例えばオフィスにするとか・・
よく一番有名なのはですね、東京で、オフィスを住宅に変えると言う、全く違う用途に変えてしまうと言うことですね。
絹: はい。個々で、第五回に予定されてます、11月の回の「情報発信セミナー」の「文椿ビルヂング」の例って言うのは、三条通に近代建築として、わりかし有名なビルがあるんですね。
生: はい。
小: はい。
絹: そこを、リニューアルして、コンバージョンして、用途を変えて、長生きしてもらおう・・・
生: そうですね。
小: はい。
絹: 言う事について、語られるよ、って言う・・感じですよね。
小: そうですね。まさに設計をされた方のお話を聞くことになります。
絹: そう言うことに興味のある人なんかは、お勧めです。
生: はい。
絹: さて、“まちづくりセンター”・・・
我々は、仲間内では、愛称“まちセン”“まちセン”と・・・
小・生: ははは(笑)
絹: “スコセン”とか、さっき言われてましたけど。
小・生: ははは(笑)
絹: “まちセン”と呼んでおりますが、“まちセン”・・“まちづくりセンター”の人達が、他にもまだ暖められている、9月の企画があるんですよね。
生: そうですね・・・実はですね、我々の方はですね、そう言った情報発信一つ別の形としまして、「シンポジウム」と言うものを開いております。
正式名称は、「景観・まちづくりシンポジウム」と言いまして・・・
折角ですから、もちろんセミナーで勉強するだけじゃなくてですね、いろいろな方をですね、お招きして、みんなで一緒に集まってお話をしましょうと・・・
そしてゲストを呼んでですね、一緒にまちづくりを考えましょうと言う様な企画を考えております。
タイトルはですね、「人と人のつながりが、まちを創る」と言うことで・・・
簡単に言いますと、今、我々まちづくり・・特に僕なんかはですね、立誠(りっせい)学区の方にですね・・まちづくりコーディネーターとして、入っていってるんですが・・
絹: はい。
生: そこにはもう、沢山の方が・・いろんな人がいらっしゃいます。
そう言う人達ですね。そう言う人達が、実は町を造ってまして、景観を造ると・・・
どうしても普通のイメージで言いますと、景観と言えば、何か規制をしてですね、「こうしましょう」「これに揃えましょう」とかですねぇ・・・
なんかそう言った、イメージを持ってられる方が、たぶん多いのかな?
私は大阪なので、特に京都と言えばそういう風なイメージを持ってたんですけども・・・
絹: はい。
生: 実はですね、もっと内側から滲み出てくるのが、町の景観でありですね、まちづくりなんだなと・・言うことをですね、やっぱり市民の方が実感してもらう・・市民の方に実感してもらいたいな、ということで・・・
今回はですね、ゲスト3名ですね・・あっ3名プラス特別ゲストの方、合計4名で構成されておりまして、まずですね、前半部分で基調報告と言うことで、3名の方・・・
水野歌夕(みずのかゆ:写真家、水野克比古町家写真館館長)様ですね。
この方は、水野克比古町家写真館の館長で、現在写真家をされてらっしゃいます。
絹: はい。
生: まさにこの方は、京都の町家で育ってですね、京都の良さって言うのを・・・あっ
絹: あと三分・・・
生: そう言うことですか(笑)。
と言うことで、京都の良さをよく知っていらっしゃる方に、京都を語っていただくと。
二人目はですね、室 雅博(むろまさひろ:社団法人奈良まちづくりセンター理事長)様と言うことで・・・奈良まちづくりセンターの理事長をされておりまして、同じように、奈良のまちづくりにご尽力なされている方。それから、三村浩史(みむらひろし:関西福祉大学教授、財団法人京都市景観・まちづくりセンター理事)先生ですね。
これは、“まちセン”のですね、理事をされておりまして、“まちセン”の取り組みについて、報告していただきます。
そして最後に、特別ゲストとして、ジェフ・バーグランド(帝塚山学院大学大学院教授)さんに、来ていただきましてですね、将来の町の景観とかについて、議論をしていただくと、言うような形になっております。
絹: はい。無事告知が終わりましたので(笑)・・
小・生: ははは(笑)
絹: 目的が・・・
生: 「残り三分」と言われ、ちょっと焦りました(笑)
絹: ・・達せたかと思います。そろそろまとめに入ります。
生: はい。
絹: さて、今日のお話いかがでしたでしょうか?
“まちづくり”と申しますと、僕は地元の建設屋なもんですから、ついついハードなところから・・・インフラ整備だとか建物を建てるだとか、町並み綺麗にだとか・・・
言うところにイメージが、つい行っちゃいます。
ですけれども、“まちづくりセンター”・・“まちセン”の方々は、どうもそれだけじゃ無い・・・人と人との繋がりという様なところに、“まちづくり”の中心を置いておられる様な気がいたしました。
そして、“まちづくり”に関わる人達の想いって言うのは、いろんな「コミュニティビジネス」だとか「町家再生」だとか、「景観作り」だとか・・・
そう言う活動を通じて、町の温度が一度か二度、ちょっと上がるといいな、と言うところを、大きな声ではおっしゃらないけれども、やってられるような気がしますね。
最後に、お二人にとっての“まちづくり”・・一言ずつ・・言ってみてください。
小: そうですね、やはり「“まちづくり”は“人づくり”」と言うようなことを、センターの職員みんな言っておりますし、興味のある方は、ホームページも有りますので、是非そちらを見ていただきたいと思います。
生: 私の方はですね、まず皆さん一度、地元の町に出てみてください。で、地域の活動に一度参加してみてください。
私はこの仕事をし始めて、その良さって言うのを初めて知りました。
絹: はい。
今日は、“まちづくりセンター”・・“まちセン”の、元気なお二人の、小川さん、生川さん、お二人に来ていただきました。
皆さんいかがでしたか、今日のお話。
この番組は、「心を建てる」公成建設の協力でお送りいたしました。
又、これからも元気な“まちづくり人”の紹介や、地元京都の“まちづくり”の最前線をお送りしていきたいと思います。
それでは皆さん、ありがとうございました。さよなら。
小・生: ありがとうございました。
目次へ戻る  

このページのトップへ