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放送日 平成22年6月19日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
テーマ: 深草リターンズ~またまた深草が面白い
概 要: まちセン(京都市 景観・まちづくりセンター)の田中さんの強い希望により、昨年の9月に出演していただきました、特定非営利法人 京都・深草ふれあい隊 竹と緑、杉井 正治理事長を再びお招きし、京都市立芸術大学 美術学部デザイン科 滝口 洋子准教授と共に、深草エリアにおける両者のコラボレーションについてお話ししていただきました。
出演者:
杉:杉井 正治氏  特定非営利法人 京都・深草ふれあい隊 竹と緑 理事長
滝:滝口 洋子氏  京都市立芸術大学 美術学部デザイン科 准教授
絹:絹川 雅則   (公成建設株式会社)
ちょびっと
 
 
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
 絹: “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
  ************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た京都の元気なまちづくり人の紹介や、その活動の最前線をご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
  さて、本日も豪華ダブルゲスト、妙齢の御婦人と渋い男性のお二方をお呼びしております。
まずゲストの紹介からまいります。
なんと男性の方は今日、この番組には2度目の御出演、去年の9月5日に登場いただきました“NPO法人 京都・深草ふれあい隊 竹と緑”の理事長をされています、杉井正治さんでいらっしゃいます。
よろしくお願いします。
杉: よろしくお願います。
絹: そしてもう一方、女性です。
京都市立芸術大学、芸大ですね。
美術学部デザイン科の滝口洋子先生です。
滝: 滝口です。
よろしくお願いします。
絹: よろしくお願いします。

さて、本日の番組タイトルですが、“まちセン”スタッフ田中さんの強い要望でして、「深草リターンズ~またまた深草が面白い」。
京都に深草というエリアがありまして、これは杉井さんの活動のフィールドなんですが、深草でまたまた面白いことが起きています。
その現象をお二人に熱く語っていただきたいと思います。

それでは杉井さん、去年の9月なので、もう一度リスナーの皆さんに “竹と緑”さん、あるいは杉井さんたちが何をしておられるのか、ちょっとご説明願えますでしょうか。

●“京都・深草ふれあい隊 竹と緑”について、おさらいです
杉: 一口に深草と申しましても、非常に広くて、京阪に乗って、お稲荷さんから墨染あたりまでが深草になります。
そのお稲荷さんの稲荷山のちょうど南近辺なんですけれども、竹林が非常に多くて、その竹林整備や畑の整備、それからまちづくりなどが主な活動になります。
最近では、大岩山の展望台をつくったということで、この間もセレモニーをやりました。
ですから深草はそういう色々な皆さんの御協力を得て、新しい何かをしようやないかということで、毎月毎月色んなことをやっています。
絹: この番組、まちづくりチョビット推進室は、京都市景観まちづくりセンターの協賛を得てつくっております。
そのまちづくりセンターを我々身内の者は、愛称を“まちセン”と呼んでおりますが、“まちセン”の某職員たちはなぜか知らないけれど、深草エリアにすごく注目している。
杉: よう、来てくれはるんですわ。
絹: で、深草へ行くと、「癒されるわあ」って、言うんです。
それはなぜかと言いますと、どうやら杉井さんたちの活動に魅力を感じているようなんです。
前回、9月の放送で、“竹と緑”さん・・・・もともと竹の農家さんでもいらっしゃるんですが、その活動を通じて、学生さんや地元の人やボランティアさんが、確か毎年ごっつい人数を登録されていると・・・
杉: そうですね。
もう教育大学、龍谷大学、伏見工業高校と、それはもうみんな、よう来てくれはりますわ。
絹: で、高校の授業にも取り入れられた、それから放置竹林は各地で問題になっていますが、杉井理事長の言葉で「京都府の他の地域は知らん。わしとこだけでも大変なんや。そのくらい竹て、大変なんや」と(笑)、おっしゃっていた。
そういう部分にまちづくりセンターは、すごい息吹と言いますか、熱さを感じて、注目して、勉強させていただいているようです。
さらに、そんな中、今度は市立芸大の先生と学生さんとのコラボレーションという・・・。

●今度は京都市立芸大とのコラボです 
杉: ちょっと似合いませんね(笑)。
絹: 芸術系、デザイン系と、なんで“竹と緑”さんの「竹?深草?なんや!」という、そんな疑問が生じてくるんですが、さて、そこで滝口先生の登場なんですが、いったい、このおっちゃんたちとどうかかわっておられるんですか(笑)?
滝: 毎年、と言いますか三年目なんですが、学生一年生の進級制作のテーマを、まちづくりセンターさんと一緒に取り組んできました。
絹: すみません、専門用語が一つわかりませんでした。
進級制作って?
滝: 学生が年度末に一年の締めくくりとして作品をつくりまして・・・
絹: あ、一年から二年になるのに、それをちゃんと作らへんかったら、進級させへんでっていう、そういう意味ですね?
滝: そうです。
それを制作して京都市美術館に飾って、という仕組みになっています。
もちろん二年から三年もあるんですが、一年生は初めての進級制作ですよね。
それに今年はまちづくりセンターの田中さんの強いお薦めで、深草地区を取り上げました。
最初はまちづくりセンターの会議室で、京都のまちづくり等について、セミナーを受けまして、それからさらに・・・
絹: お、なんと!
作品をつくる前に、まちづくりセミナーの座学を“まちセン”で受けられた?
杉: はい、行きました。
絹: あ、そこで杉井さんが講義をされた?
杉: 行きました、行きました。
絹: 深草におけるまちづくりとはなんぞや?と、学生さんたちに?
それって、美術系の学生さんに講義されたんですね?
杉: いやあ、講義ってそんな大層なもんと違いますが。
滝: いえいえ、学生にはとてもディープでインパクトがあったようです。
絹: それって、美術系の学校にしたら、ものすごく珍しい経験ですよね。
滝: そうですね。
絹: そこからおもむろに作品にとりかかったわけですか?
滝: それからちょっとしましてから、今度は現地を歩きました。

●深草トレイルをもとに、まち歩き
絹: いわゆるまち歩きですね。
しかも歩かれた場所、深草エリアというのは、色々仕掛けがありまして。
実は目の前に「深草トレイル」という絵地図があるんですが。
これに関しても、ものすごい思い入れがあるんですね? 
       
   
深草トレイルパンプレット 裏側は一枚の地図になってます。
それぞれの画面をクリックすると大きな画像になります

杉: ありますねえ。
このトレイル、去年なんですけれども、色々な活動のなか、最終的に自分たちの地図を作りたいということで、伏見工業高校、それから地元の各ボランティア、行政のお力を得て、立派な地図が出来上がりました。
その地図に基づいて、私お話させていただいて、それからこの地図には色々番号がうってあるんですが、この地図に基づいて皆さんを引き連れて、深草を歩いたと・・・
 
  
深草トレイル裏面の地図
画面をクリックすると大きな画像になります

絹: えっと、これ見ますと伏見稲荷駅ってありますが、ここに案内板という、まず赤い札が立っています。
一番目が伏見稲荷大社、二番目が奥社奉拝所と、15か所くらいの番号がふってあります。
杉: ええ、十二帝陵あたりまでありますね。
絹: この深草トレイルというのは、観光というと変ですが、深草を見て歩くのに、良いスポットをずっと繋いであるわけですね。 
杉: そうです。
直違橋通(すじかいばしどおり)から、お寺関係から、東は自然散策まで、ずらっと全て行っています。 
絹: はい、例えば7番目の石峰寺。
杉: そこなんか、有名ですねえ。
絹: 「宝永年間、萬福寺六世千呆の創建した黄檗宗の寺院。本堂裏山の五百羅漢石仏群は釈迦の生涯を表したもの。伊藤若冲が下絵を描き石工に彫らせた。(途中略)素朴で軽妙な表情に心が和らいでくる」と、こういうものが地図の中にあるんですね。
杉井さん、これを元に、芸大の学生さんたちを引き連れて歩かはったと。 
杉: 歩きました。一軒、一軒。
絹: もうツアーガイドみたいな形で、「ここはこういう『いわれ』があるねんで」みたいなことを言いながら?
杉: そうですね。
今、絹川さんがおっしゃった、その石峰寺なんか、僕ら子どもの時分は「竜宮城や」と・・・。
何か入口が竜宮城によく似ているんですよ。
萬福寺もそうですが。
絹: リスナーの皆さん、イメージできます?
おとぎ話の竜宮城の、乙姫さんがいはるところの門のイメージが、その石峰寺のやわらかい門のイメージ・・・。
杉: ちょっと赤い、朱色の・・・。
絹: 子どもの時はそういうファンタジーの中で遊びますから・・・ああ、そう言ってはったんですか。
杉: 僕ら、子どもの時分はよくその辺でうろうろしてましたから、「竜宮城行こか?」とかいう・・・石峰寺とかいう名称では呼んでないですね、子どもの時には。

●そんな深草を、芸大の学生が描きました 
絹: 深草トレイル観光スポットのパネル展、というのが近々あるんですが、そのパネル展の材料が芸大の生徒さんたちの進級制作?
滝:: はい。
絹: 滝口先生、これらの作品・・・電波ですから、映像がないですから、リスナーの方々には直接伝わらないんですけど、どう思われます?
まず、絵のサイズから教えて頂けますか。
滝: 絵のサイズはB1パネルという、規格のサイズがあるんですが、それを縦に2枚継ぎ合わせていますので、横が75センチほど、縦は2メートル6センチあります。
絹: そうですね、大人の背丈よりも大きかったですね。
今はね、確か伏見区の深草支所のコミュニティホールに、ずらーっと並べてあるんです。
あれ、何枚あるんです?
 
画面をクリック
すると
大きな画像
になります
滝: 31枚です。   
絹: だから2メートル以上の巨大なやつが、31枚。
で、言葉でリスナーの皆さんに絵の映像を伝える努力をせねばなりませんので、それはちょっと滝口先生に助けていただきましょうか。
滝: 難しいですけど(笑)。
スポットが何か所かあるんですが、色々ご案内頂いて、自分が一番描きたい所を帰ってから選びました。
人気のある所は抽選にしようかとも思ったんですが、やっぱり自分の描きたい所を優先させるということで、だぶって描いているケースもあります。
だけれどもそれはそれでいいということで、一番自分が気に入ったスポットについて、何度か現地に足を運びまして、スケッチをしたり、近くの人にお話を聞いたり、自分たちなりの取材をしまして、パネルに仕上げているんですけど、それがリアルな再現ではなくて、見た人の印象を一番大事にした絵になっていると思います。
絹: 材料は始めはわからなかったんですけど、段ボールと聞いて、「どっひゃあ」とびっくりしたんですけど。
滝: そうですね。
こっちから支給していますのが、ダブルのちょっと厚めの段ボールと、黒のケント紙。
これは切り紙用に使っているんですけど。
全部ドローイングだけではちょっとパネルが大きくて大変なので、素材を少しこちらから支給して、全体の統一感を出そうという狙いもありまして、段ボールとか紙をカットする技法を使いながら、自分の与えられたスポットをなんとか表現しています。 
絹: 部分的に大きな切り絵の部分もあるんですね。
それで黒のケント紙とか、段ボールとか素材を学校の方で指定しておられますから、31作品がなんとなく通奏低音でどこかで繋がっているような・・・
ものすごく鮮やかな色だけれども、黒が基調になっているから、深い感じがしました。
さて、杉井さん、あの31作品の中で、印象深い作品はやっぱり竜宮城ですか?
 
●学生と地元のひとびとと
杉: この竜宮城にウミガメが泳いでいるんですが、その上に子どもが二人乗っていますね。
前の子が作者ですわ。
僕が後ろで案内してもらってるんです。
もう最高です!
 
 
石峰寺
佐々木さん
の作品
絹: 石峰寺という題名で、先ほど言われた竜宮城のような門が描いてあって、石仏が、五百羅漢さんが四人くらい竜宮城で出迎えて・・・。
杉: 手を上げてね。 
絹: 亀に乗ったお二人、杉井さんの子ども時分の顔を、ここにつくったらしいですね。 
滝: たぶん説明の時に、竜宮城のお話とか、小さい時にここで遊んだという説明を聞いたので、作者はイメージが飛びまして、描いていますね。
絹: こないだ伏見区役所の深草支所のコミュニティホールへ行って、初めて聞かされて「ええー」と・・・・
杉: 僕もあの時始めて聞いたんですよ(笑)。
絹: さきほど、学生さんなりの取材を、杉井さんがリードされて、ツアーでお話を聞いた以外にも、さらに地の人に聞きながら制作したと・・・ くぼ柿の双木と
里山風景
 
杉: 僕ら畑におる時に、直接学生さんが来はりましたしね。
崎田さん
の作品
絹: それが大事な、すばらしいことではないかと、お聞きして今、思いました。
杉: ええ、びっくりしました。
滝: でもそれも親切に対応していただき、炭焼き小屋も一回目にみんなで行った時に、中を見せて頂いたんです。
でもその時はお昼でしたし、炭を焼いてはるんではなくて、「ここで焼くんですよ」という説明で、空の炭小屋に入れて頂いたんです。
でも、学生はどうしても炭を焼いている様子を描きたかったんですね。
で・・・。 
杉: 来てくれはりましたよ。
夜に来てくれはりました。 
絹: その炭を焼いている炎を見たいと。 
杉: そうですよ。
その煙とね。
それがリアルに描かれているんです。
絹: それで杉井さん、確か、「そうか、炭を見にくんのか、ついでに肉も焼こうか」て(笑)。 
杉: ということで(笑)、よかったですよ。    
絹: 学生たちはバーベキューを炭焼き窯の横で御馳走になって帰ったという。 
 竹と緑さんの
炭小屋(風緑)&竹林
 
本田さん
の作品
 
野村さん
の作品 
滝: ありがとうございました。
杉: みんな持ち寄りで、色んなもんを持ってきてくれはりました。
絹: ここにデジカメで撮った写真(右の画像)がありますけど、これが炭窯の小さい・・・。
これですね、確か。
杉: それですね。
ちょうど炎がうまく描かれています。
絹: 竹林の中を小道がずっと奥へ行っていく、その下に炭を焼く炎が・・・。
非常に幻想的な、あまりうまく言葉で言えませんけど。
そういう市立芸大の美術系の学生さんたちがつくられた31作品。
で、杉井さんたち、あるいは深草支所、行政の人たちもバックアップしているわけですけど、そのこと自身がすごく不思議な出会いで、変わっているなと思いました。
そのあたりも含めてパネル展と座談会が行われるというチラシを頂いておりますが、このことについて少し、どういう座談会になるんでしょうか。
パネル展については、今だいぶ説明したような形になると思いますが。
   
 
●さらなるコラボの進化に向けて、座談会やります!
滝: そうですね。
パネル展は作品がずっと、コミュニティホールに並べているんですけど、6月25日の金曜日午後2時から作品をつくった学生が全員集まりまして、地域の方々と一緒に、作品を前にしてちょっとお話をしようと思っております。
もちろん作品について、学生たちが「こういう意味で描きました」というお話もできるかと思うんですが、それらをまた次にどんなふうに活かしていくことができるのかという話もできるかもしれません。
 
         
伏見区役所深草支所で展示中の作品(それぞれの画面をクリックすると大きな画像になります)
杉: そうですね。
地域がこれをどのようにして活かしていくか。
絹: そうですね。
この間も事前の打ち合わせで、パネル展を見せていただきながら話していたんですが、“竹と緑”のNPOのメンバーの方々が絵の前へ行って、自分の顔を並べて写真を撮ってはりましたね。
聞いてみると、ご自身の顔が写し取られている作品がありました。
ことほど左様に学生さんと地の方が絵を通じて、デザインを通じて仲良くなっておられる。
これって、何かすごい。
まちづくりって言葉は定義が非常に難しくて、何通りも定義があるような言葉なんですが。
どうでしょう?芸大の学生さんて、地の人少ないそうですね。
滝: そうなんです。深草の人は一人だけでしたし・・・。
杉: 男の子が一人おりましたねえ。
滝: 京都市出身者も三分の一いるかいないかです。
絹: あ、三分の二が他府県?
ああ、そうですか。
この絵を描いて、深草トレイルを歩いて、パネル展に参加した滝口先生の教え子さんたちは、ひょっとしたら深草のディープなファンになってしまったのかもしれないですね。
滝: そうですね。
友達を京都に案内する時は、深草に連れて行きたいと言っていましたので。
いわゆる金閣寺清水寺へ行くのではなく、自分が案内して説明ができるし、「ここでこういうふうに描いたんだよ」と言えるので、是非色んな子たちを案内したいという風に言っていました。
絹: 深草トレイルの絵地図をおつくりになったことが、さらに次の段階へ進んでいるように思われますね。
そしてさらに今度は深草トレイルマップに、学生さんたちの31点の作品が加わったわけですから、これをまた何とかしたいねとおっしゃっているんですよね。
杉: はい、そうです。
新しいバージョンでこの地図を描き変えようかという話も出てきていますので、この辺のところで、今のパネルをどのように活かしていくかとか、また、このパネルをはがきサイズにするとかいうのを・・・25日の座談会ですね。
ですから25日は地元の者がたくさん集まってきて、みんなで語ろうやないかということにしておりますので、色んな方向で皆さんの意見が聞けるのではないかと・・・。
学生さんが来ますからねえ。
ですから非常に若い人の声も聞き、色んな新しい形のものがまた、生まれてくるのではないかと、楽しみにしています。
絹: もう一回、告知をしていきます。
「深草トレイル観光スポットのパネル展&座談会」。
パネル展の方は6月4日から、もう始まっています・・・7月9日金曜日まで。
時間は8時半から午後5時まで。
土日は休みです。
入場はもちろん無料。
伏見区深草支所のコミュニティホール、これは(京阪)藤の森駅の近所です。
藤の森駅から歩いて5分…。もうちょっとかかりますか。
座談会の方は、6月25日金曜日の午後2時から3時30分。
入場無料ですけど、予約してくださいね。
問い合わせ先は深草支所のまちづくり推進課、075-642-3203です。
主催が伏見区役所の深草支所。
これも変わっていますね。区役所がこんなことをやるんですものね。
これはトリプルの主催で、市立芸大、それから京都市景観まちづくりセンターが加わり、三者の共同企画です。
大してお金のかかる企画ではないですけど、面白いですねえ。
繋がりと言いますか、コラボレーションと言うか、セッションの妙と言いますか、何かそんなことが起こりそうな、非常に期待されます。
皆さま、本当にこれ、時間が許せば、市立芸大の学生さんたちがどんな面白い絵を描いたのか、はたまたその背景にどんなエピソードが語られるのか、“竹と緑”さんを始め、深草の地の人とどんな面白い事をやっているのか、それを応援して見守る行政は、どんな連中がいるんやと、そんなことを見に、聞きに是非、よろしければお運びください、ということです。
言いたいことは全部言えましたでしょうか?

●どうか新しい深草を見つけてください
杉: 是非とも、とりあえず、この期間中に、なんとかして足をお運びいただいて、実際このトレイルの地図と見比べていただくとか、何かそういう新しい深草を見つけていただきたいですね。
絹: 深草トレイルって、すごく良い場所・・・有名な寺院だとか哲学の道だとか、色んな観光スポットを歩くのも素敵なんですけれども、あまり地の方以外知られていない、こういう所を歩く。
そして地の人とひょっとしたらおしゃべりができるかもしれないというのは、新しい試みかもしれません。

さて、そろそろエンディングが近づいてきました。
もちろんこの企画は、まちづくりセンターの田中さんのすごい熱意と言いますか、「深草が面白いんです!」というその気持ちから発しているんですけど、本当に深草エリアで芸大の学生さんたち、滝口先生の教え子さんたちと、“竹と緑”、それからNPO活動をしている人たち、何か起こっています。
まちづくりって、ハードなものだけではないですよね。
杉: そうですよね。
絹: ちょっとずつ持ち寄って、「ほな、肉焼こか」とかね(笑)。
そんな高い材料やないけど、段ボールと黒のケント紙で、すっごく素敵な作品なんですよね。
杉: この深草が面白いことに、このFMは寺町ですよね?
裏の京極、それと三条、昨日も今日も七夕のことで竹を用意させていただくんです。
ですから、非常にこの界隈と縁が深くなってきております。
絹: 色んな事が響き合っております。
ということで、そろそろ時間になってきました。
このあたりでお別れです。

この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都府地域力再生プロジェクト、そして京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りしました。
杉井さん、滝口さん、ありがとうございました。
杉: ありがとうございました。
滝: ありがとうございました。
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