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放送日 平成22年9月18日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
タイトル: 環境文化の先進エリア、賀茂葵(かもあおい)コミュニティ
概要: 賀茂葵コミュニティシリーズ第二弾」と銘打って、北山街協同組合理事長 阪本卓也氏とまちセン 木戸環希氏をお招きし、平成22年3月13日の放送に続き、賀茂葵コミュニティで起こっている不思議な現象についてお話しいただきました。
出演者:
阪:阪本 卓也氏 北山街協同組合理事長
木:木戸 環希氏  (財)京都市景観・まちづくりセンター
絹:絹川 雅則   (公成建設株式会社)
ちょびっと
 
 
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
 絹: “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
  ************************************************************************
 絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た京都の元気なまちづくりびとの紹介や、その活動の最前線をご紹介しております。
いつものように番組のお相手は、当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
さて、本日のゲスト、お二方お呼びしております。
メインゲストが北山街協同組合理事長の阪本さんでいらっしゃいます。
阪: はい、こんにちは。
北山街協同組合の阪本でございます。よろしくお願います。
絹: はい、そしてもう一方、木戸環希さんです。
木: 京都市景観まちづくりセンターの木戸と申します。よろしくお願いします。

● “賀茂葵コミュニティ”、覚えておいででしょうか?
絹: 今日はお二方と私の三人でお送りいたします。本日の番組のタイトルとテーマですが、「賀茂葵コミュニティシリーズ第二弾」と銘打って、「環境文化の先進エリア、賀茂葵コミュニティ」と題してお送りします。
さて、本日の「賀茂葵コミュニティシリーズ第二弾」、いかがなりますか、ご期待下さい。
それでは、手元の資料によりますと、「賀茂葵コミュニティってご存知ですか」という番組を今年の3月13日に放送しています。
その時は同じく賀茂葵コミュニティの中心キーマンの一人であり、上賀茂神社の権禰宜さんでいらっしゃる村松晃男さんにお越しいただきました。
ちょっと時間が経っていますので、阪本さんに自己紹介も兼ねて、賀茂葵コミュニティがいかなるものぞというところを、リスナーの皆さんにちょっとご説明いただけますでしょうか。
阪: はい、賀茂葵コミュニティは地域を共有するという意味で、色んな団体が集まって、地域のまちづくりを考えているコミュニティです。
その中には自治会の方を中心に、府立の施設であれば植物園であったり、資料館、市のほうではコンサートホールとか、色んな地域を共有している団体が集まって、まちづくりについて協議をしております。
そのメンバーたる者は本当に多分野に跨っております。
大学では京都府立大学精華大学京都工芸繊維大学京都産業大学という形で、メンバーに加わっておりますし、ホテルや民間企業もそのなかにメンバーとして入っております。
私は商店街の立場でお話をさせていただいているのですが、行政の方も入っておられますし、神社の方もおられるという団体で、地域を共有して色んなテーマにあたっていこうということを進めております。
絹: 3月に放送した時に、景観まちづくりセンターの森川さんという方が、ここに顔を出しておられますね。
そして木戸さんも顔を出しておられますね。
で「賀茂葵コミュニティというのは、ごっつう面白いんです。非常に不思議なコミュニティなんです。まちづくりの潜在パワーをひしひしと感じているんです」という、ものすごい力瘤の入りようだったんで、それをご紹介させていただきました。

● “あべきた”は京都市北部の情報誌です
絹: そしてその賀茂葵コミュニティで起こっている事の面白さと言いますか、不思議さを、今日は賀茂葵コミュニティの第二弾として、阪本さんを中心に語って頂きたいと思います。

阪本さんはご本業と言いますか、北山街協同組合という商店街の理事長さんというお立場で、賀茂葵コミュニティに参加しておられるだけではなくて、手元に面白い資料を持ってきていただきました。
平仮名で“あべきた”と書いてあるフリーペーパーでございます。
京都市北情報・・・なんでもこれは10年選手だということですが、ちょっとこの事についてご説明いただけますでしょうか。
阪: “あべきた”は京都市北部の情報誌でして、地域情報を中心にして、地域のグルメなお店とか、きれいになりたいお店とか、色んな情報を取り上げております。
フリーペーパーで、先だって10年を迎えて、これからなお一層地域に根付かせて、地域情報を取り上げていきたいなと思っております。

● 分野を跨り、地域が情報共有し、発信する
絹: 賀茂葵コミュニティって、出来上がって何年目くらいでしたっけ。
阪: ちょうど10月で丸2年になります。
絹: その最初の頃、賀茂葵コミュニティの立ち上げの時の共通のキーワードをお持ちになっていて、それが「情報の共有」で、非常に大事にされているということをお聞きしました。
先ほどご紹介がありました多くの団体、北区役所、北区だけじゃないんですよ、左京区役所も入ります。
もちろんまちづくりセンターも入りますし、京の輪プロジェクト、葵プロジェクト、三つの花希望プロジェクト、フラワーストリートさんも入ります。
国際会館も入ります。
自治連合会さんも、もちろん上賀茂神社さんも、(上賀茂神社)青年会さんも、下鴨神社の青年会も入ってはります。
そういう方々が月に1回集まって会議をされている中で、なるほどと思いましたのは、それぞれの団体、それぞれの活動をされている方が「情報発信を個別にしているけど、『なんでこれを一緒くたにみんなで共有できひんのやろ』という問題意識があったんですよ」とおっしゃいました。
そもそも賀茂葵コミュニティは、そういうところも大切にされているんですよね。

阪: 一番最初は今おっしゃった通りで、例えば地域間において、横の団体が何をしているのかわからないというのと、また何をしているのかわかっていたとしても、それを伝えるすべがないというのもありまして、そういう異業種の団体の情報を共有する1つのコミュニティがあれば、無駄なく無理なく多くの方に情報が伝わるんじゃないかということから始めております。
絹: すごく大切なことで、色んな場所でそれぞれの守備範囲で頑張っておられる方はたくさんおられますけど、どうしてもそのチームあるいは団体さんの歴史が長ければ長いほど、その輪の中で完結していってしまって、「連携プレーがしにくくなって、タコつぼ状態になって悩んでいる」なんて声を色んな所で聞くような気がしますが、その辺が北山街協同組合を含む賀茂葵コミュニティの皆さんの中では、上手に機能し始めているということですね。
阪: そうですね。
10月でちょうど2年を迎えるわけですけど、今までは自分とこの施設のことだけを、ピーアールをしておられる団体が多かったんですが、この頃はそれを超えて「賀茂葵コミュニティとしてどうしていこうか」という話がどんどん出るようになってきているので、1つの大きなパワー、まとまりが徐々に一歩一歩できているのではないかと思っております。

● “まちセン”も“賀茂葵コミュニティ”のメンバーです
絹: 木戸さん、にこにこしていますが、それは「へっへっへ。私もその輪に入ってるねん」と、そういう意味ですか(笑)。
木: そうですね(笑)。
私はその2年のうちの今年度から参加させて頂くようになったのですが・・・
絹: まちづくりセンターのスタッフとして入っておられるんですね。
木: そうです。
先ほど名前が挙がりました森川と一緒に参加しているんですけれども、阪本さんがさっきおっしゃったように、それぞれが情報発信という雰囲気から、「うち、こういうルートでこういうものが提供できるんやけど」という声がちらほら聞こえてくるのが、すごくうれしいなと。
地域という繋がりで集まっていて、業種もバラバラで、専門分野もバラバラなんですけど、「それやったら協力できるよ」という声が・・・。
絹: おカタイところもあれば、行政もあれば、民間もあれば、商店街もあれば、自治組織もあれば、大学もある。
なんでこんなことが成立するのか非常に不思議ですけれども(笑)。
京都市の景観まちづくりセンターとしては、そのまちづくりに対する協力体制の進展みたいなことで、「これはほっとけへん」みたいな、そういう目の付け方をしているんじゃないですか。
木: 自治会さんとか、いろんな地域でまちづくり活動をされているのですが、なかなかこういう行政単位の区域を跨って活動されている、業種も跨って、大きな地域でというのは、やはり珍しいと思います。

●地域に対する愛着
絹: そうですね。
先ほど賀茂葵コミュニティの概要を復習させていただいていた時に、賀茂川と高野川のYの字の上側と言うか、中側と言うか、あの辺り、それから2つの世界遺産に挟まれたエリア、大変歴史的にも古いエリアで、地域の方がそこで繋がっておられるという感じがいたしました。
地域に対する愛着、「北区、左京区、あまり関係ないねん。この場所やねん」と。
木: 実際住んでおられる方って、きっとそうなんでしょうね。
阪: そうだと思いますね。
絹: それで、阪本さんご自身も葵小学校をご卒業・・・。
阪: そうですね(笑)。
地域に対する愛着というのは、もともと持っておりますし、緑が豊富な地域でありますので、他にはない地域という部分をもうちょっと強調して、コミュニティの中でも1つの武器として展開できればいいなと思っています。
絹: 京都市の中でも何か独自に、先ほどおっしゃっていただきました「西の方では嵐山が嵐山らしさを出してはる、東山では東山の花灯籠で東山らしさを出してはる、北のエリアは賀茂葵のこれでいこう」という感じでなんとなく集結を始めたはると。
阪: そうですね、そうなれば本当にベストやと思いますし、それを強調していくような活動をみんなで共有できたらいいなと思っています。

●植物園の北門前で京野菜販売を
絹: そしてこの賀茂葵コミュニティさんが2周年を迎えられて、活動されているなかで、うれしい実例が生じております。
11月の京都府の主催ですね?
阪: そうです。
絹: その地域の元気づくり事業について、ちょっとまたコメントいただけますか。
阪: はい、京都府がやる事業なんですが、これは京都府全体が対象エリアになっていまして、歩いて京都を巡るというのが根本にあって、そのゴール地点が植物園の方に設定されているようで、その事業をする時に、植物園の北門前に広いエリアがあるので、そのエリアを使って賀茂葵コミュニティに何かできないかという良いお話を頂いて・・・。
絹: それは植物園からですか。
阪: それは府からですね。
賀茂葵コミュニティの方でその場所をどういうふうに有効利用したらよいのかというのも、会議の場にあがっておりまして、その席に京都市の方などもお見えになっていまして、その場所で京野菜の販売をやりたいという声があがって、北区さんのほうで京野菜の販売をやってもらう予定になっています。
絹: 北区役所さん。
そこでハッと思ったんですが、『目で見る、体験する、間近で見る、府市協調やな』というふうに私は感じてしまいました。
先ほども笑い話でお話してたんですが、知事さんと市長さんは、府市協調と言って色んなところで握手されていますが、現場ではなかなか垣根が少しあって、本当の協調がしにくい部分もなきにしもあらずと感じることがあります。
でもここではちゃんと区役所さんと府の事業が、賀茂葵コミュニティさんの打合せのテーブルについて、こういうアイデアが、毎月第3木曜の定例会の中で出てきてしまってると。
『なんとなあ。ほんまに現場でそういう府市協調が出てきてしまったんやな』と感じて、僕は勝手に一人感激しております。

●1000人の笑顔の庭プロジェクト
絹: それともう一つ、“あべきた”。
このフリーペーパーの情報誌に取り上げられておりますが、子どもの笑顔で街を元気に!「1000人の笑顔の庭」プロジェクトというのが、2010年の10月9日の土曜日に京都府立陶板名画の庭(地下鉄北山駅3番出口すぐ)、これもそういう面白い現象が起こっているとお聞きしました。
阪: 10月9日に、1歳から9歳までの京都におられるお子さんの笑顔を、府立の陶板名画の庭の施設に写真展として1000人分集めようというプロジェクトをやっております。
主催は葵プロジェクトで地域の絆をつくっていこうと今やっているのですが、これも賀茂葵コミュニティで共有して、皆さんにお手伝い頂いております。
その中で、京都市、京都府にご後援頂いて、色々と力になって頂いているんですけど、ただ単に後援をするということだけじゃなくて、自ら率先して京都市の関係の保育園や児童館に掛け合って頂きまして、「こういう施設は大丈夫だから写真を撮りに行って下さい」と。
この写真撮影はこれも地域の大学の写真部を連携させて、今4大学ほどが手伝って頂いて写真撮影をしているわけですが、やはり市の協力ですね。
言葉だけではない協力が感じられて、とてもありがたく思っております。

●地域が行政を変える
絹: さて、リスナーの皆さん、ここでちょっと乱入させていただいて、説明を要すると思いますけれども。
今、阪本さんが、あるいは木戸さんが、この出来事について感動されているところが伝わりにくかった、わからへんと思っていらっしゃる人がいるかもしれないので・・・。
こういう民間のイベントで、あるいはNPOのイベントで、京都市などの行政体が後援や協賛する時、ありがちな姿をちょっと越えてるなと思ったんでしょ?
ふつうは協賛依頼をして、横断幕だとか看板に一行、後援だとか協賛だとか入るのが関の山のケースもあるんですよね。
木: あると言えばありますね(笑)。
絹: でも、なんで阪本さんたちが感動と言いますか、『オッ』と思ってはるかと言うと、逆なんでしょ?
木: 逆です。
「このイベントをするからご協力をお願いします」といった形が多いのではないかと思う中で、この1000人の庭ですとか、賀茂葵コミュニティに関しては、ほとんど会合の方に実際に足を運んでいただいて、話も一緒にしたなかで、こんなことをやっていこうという話が出て、その話の前段のあとに後援といった名前が来るというのは、一般的な段階で言うと逆と言うか、珍しい方だと思います。
阪: そうですよね。
だから地域のために行政の立場で何ができるかというのを、またその地域の人と共有するということが素晴らしいなと思っています。
絹: その現象を阪本さんと木戸さんは、「行政も変化の兆しあり」と捉えていて、私はそれをもう少し違う角度で。
賀茂葵コミュニティさんという、色んな人たちが官も民も大学も、硬軟取り混ぜて、地域のコミュニティの人が話をするテーブルを持っているから、そこに行政の人も入っているから、「ほんならわし、これできるし、後援させてくれ、協賛させてくれ、児童館行くのやったら話をつけるし、学生さん派遣して写真部を送り込んでくれ、協力するわ」というのが起こったのではないかと思っています。
それともう一つ補足説明ですが、1000人の子どもの笑顔の写真を撮って、陶板名画の庭で10月9日に展示することが、なぜ人と人の繋がりをつくるかということについて、一言コメントをお願いします。

●ここから色んな余波が拡がって
阪: 1000人の子どもの笑顔というだけでしたら、なかなか繋がりというところまでいかないのかもしれませんけど、地域に色んな繋がりをつくる上で、子どもさんに伝えることも含めて、地域のプライドや地域への思いというものを、子どもさんを通じて共有することで、繋がりが大きくできてくるのではないかというふうに思っています。
絹: もうひとつ別の見方なんですが、自分の子どもさんの写真がここに1000人の人と一緒に飾られているとなったら、当然見に行きますよね。
お孫さんの写真があったら、おばあちゃんと見に行きますよね。
阪: はい(笑)。
絹: おじいちゃん、ひょっとしたら地下鉄乗って見に行きますよね。
そうすると地下鉄の赤字で苦しんでいる京都市は喜びますよね(笑)。
「月にもう一回だけ地下鉄に乗ってくれたら、赤字助かるねん。頼むわあ」と市長が言うてはるなかで、いい企画やなと思いますし、北山街に行って写真を見た帰りに、近所のお店ちょっと覗こうかとか、植物園久しぶりやし、名物の植物園長さんがどんなことをやったはるんやろうと覗いてみるとか、賀茂葵コミュニティさんがテーブルを持たれて発想された事によって、色んな余波が余震が拡がっているように感じます。
で、たぶん、まちづくりセンターが賀茂葵コミュニティさんに注目して、なんとか応援したいという形で2年間追跡しているのは、そういうところがあるんじゃないでしょうか。 
 木: そうですね。
やはり協力をしてくれと言われて協力をしますという形ではなくて、賀茂葵コミュニティさんがこれまでのコミュニティですとか地域の組織が持っていない魅力があるから、ついつい引っ張られていったといいますか、支援をしたくなる、応援をしたくなると言いますか(笑)。
阪: ありがとうございます(笑)。

●“繋がり”をひろげる
絹: 思わず二人が顔を見合わせて、微笑んでおられますが(笑)。
賀茂葵コミュニティさんのキーマンのお一人として阪本卓也さんがおられる。
こういう色んな人たちを繋ぐテーブルが成立しているなかで、ひょっとしたら阪本さんのご本業が何か反映しているのではないかと。
というのは元々フリーペーパー10年選手の“あべきた”という京都市の北に特化した情報を扱っておられる。
そういう編集をずっと手掛けておられる。
編集工学と言いますか、編集はそういう色んな情報だとかモノだとかひとを寄せてきて、自分なりに解釈して、章立てをして発信するというお仕事ですから、そういう方がキーマンにおられることで、この賀茂葵コミュニティが持っている潜在力と言いますか、行政にとっても地域にとっても前向きの影響が出ているのはと、勝手に今、思いつきで分析をいたしました(笑)。
阪: いやあ、そう言うてくれはったら有難いですけど、誰もそんなこと言うてくれはらへんけど(笑)。
確かに“あべきた”をやっているのも地域情報で、繋がりづくりというのはありましたし、そういう意味で今おっしゃっていただいた通り、何ができるか誌面を通じてでもやっていきたいなと思っています。
絹: “あべきた”、それから1000人の笑顔の庭プロジェクト、それから植物園の北門で京野菜を売られるイベント、現象を見るとそれぞれ独立のものなんですが、本当に色んな場面場面で老若男女の口から「繋がり」という言葉が発せられることが多くなったように感じております。

大上段に振りかぶりますと、毎年3万人以上の人が自殺をされるという、この日本、それをなんとかしようという人があちこちであって、たぶん賀茂葵コミュニティの皆さまもその事を大上段に振りかぶって標榜はされていませんが、やはり通奏低音の中には「繋がり」という事を色濃く隠し持っておられるというふうに感じます。
カウンセラーを増やしたりとか、声をかけましょうねとか、精神科医に行きましょうねとか、もちろん大事なことなんですが、それだけではなくてそれぞれの立場でできる「脱無縁社会」への流れがここで感じられました。
さあ、景観まちづくりセンターの告知のお時間です。

●京町家まちづくり調査結果報告会と意見交換会を開催します
木: すみません、お時間をいただきます。
今年の10月2日の土曜日なんですけれども、1時から5時まで「景観まちづくりシンポジウム」ということで、「明日に活かす京町家~京町家まちづくり調査結果報告会と意見交換会」を開催したいと思います。
場所は「ひと・まち交流館 京都」の2階大会議室です。
参加費は無料ですので、是非詳細については、京都市景観まちづくりセンター、075-354-8701までお問い合わせいただければ、お答えさせていただきたいと思います。
絹: 非常に素敵なイベントだと思います。

さて、皆さん、お別れの時間に近付いてまいりました。
まとまったような、まとまってないような変な感じですけれども、是非、賀茂葵コミュニティという言葉、それからそこに集われる皆さんの様々な動きがこれからも同時多発で出てくると思います。
京都市の葵、「神に出会う」という意味の「あふひ」に象徴されるエリアの皆さまの動きにご注目下さい。

この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都府地域力再生プロジェクト、そしてわれらが京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りしました。
阪本さん、木戸さん、ありがとうございました。
阪: ありがとうございました。
木: ありがとうございました。
絹: それでは失礼致します。
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